「イヌゴマ」(犬胡麻)は、栖吉川の堤防歩きで見る野草で、
果実の形が食用の胡麻に似るが、
食用にはならない所から名付けられたが、
淡紅色の花は美しいです。
自宅近くの住宅跡地、奥の方に、柿・イチジクなどの果樹を植え、
道路側に花壇と菜園を作りましたが、
果樹下との境目が雑草(スギナ)の海となって、
5月の草取りが、負担です。
一部に、野草のイヌゴマを移植したところ、増殖して、
6月下旬、盛んに開花してきました。
地下茎で殖え、茎は数10cmに直立し、
茎先に数段に分かれた輪生状に花穂を作ります。
7月初めの満開の頃です。
今は、花弁が落ちた後、
小さなガクの奥に黒い種子が作られています。
鉢にミズゴケで高植えした「フウラン」(風蘭)です。
中国や朝鮮にもあるそうですが、関東以西に分布し、
樹木の枝などに根を張って生育する着生ランです。
江戸時代からの古典園芸植物として、多くの園芸品種があり、
富貴蘭とも呼ばれています。
基本種は白花ですが、野生種の鉢は現在は無く、
「紅雀」(ベニスズベ)は今年開花した園芸種の1つです。
花色が濃い桃色の品種です。
7月中旬、2本の花茎を伸ばし、4個の蕾から、1輪が開花し、
その3日後には、4輪が揃って開花しました。
玄関に置くと良い香りが漂ってきます。
花の下にある距が長く、下に垂れ曲がって、先は前に向きます。
桃色の花弁は、後方に反り返る特徴があります。
さらに3日経過した花姿です。
花期は玄関前で、花後は東側軒下から北側軒下に移動し、
冬は無加温の納屋で越冬します。