東庭の踏み石通路脇に植えたイトススキでも、
ナンバンギセルが咲きました。
「イトススキ」は茎葉が細い、少し小型のススキです。
8月下旬、咲き始めました。
(下周りの丸い緑葉はホタルブクロです)
4日後の8月末日、咲き揃いました。
茎も葉も地上には出ず、1本の花柄に1輪だけ、筒状の紅紫色の花を、
うつむきかげんに咲かせます。
その姿を万葉人は「思い草」と詠みました。
9月上旬の花盛りです。
9月下旬、先に咲いた花は種子を稔らせ黒化しています。
10月中旬、周りで自然実生のリンドウも咲いてきました。
11月上旬、遅れて芽生えた花が、
株の中からも顔を出していました。
ススキ以外での開花例を1つ。
今年は播種してないのですが、前年のこぼれ種から、
空き地のミョウガの株元でも咲いていました。
10月下旬の終い花です。
毎年花後にナンバンギセルの種子を採取しておき、
翌年にススキの株元に蒔きつけていますが、
播種が遅れたのと梅雨の雨が降らず、異常高温が続いたためか、
鉢植えのヤクシマススキでは芽生えがありません。
庭植えススキのナンバンギセルも、
前年のこぼれ種で芽生えたようです。
「ヒオウギ」(檜扇)はアヤメ科の多年草で、
山野の草地や海岸に自生します。
散歩中に種子をいただき、実生で育てました。
40cm前後の剣状の葉が、
何枚も重なって扇を広げたように見えます。
花茎を80cmほど伸ばして、夏に咲く花は1日花で、
オレンジ色に赤い斑点のある6枚の花弁を開きました。
7月下旬から咲いてきました。
8月上旬の花、
8月中旬、
8月下旬、花後の果実が大きく膨らんできました。
9月上旬でも咲いていた花、
9月中旬の果実、この中に黒い種子が出来ます。
花色は、黄色・ピンク・紫などの花もあるそうです。
「ぬばたま」とも呼ばれる晩秋の黒い種子は(2)で、
「大宇宙」(ダイウチュウ)はライムグリーンの花色で、
小輪多花性、丈夫で栽培し易く、毎年最初に咲きます。
10月初め、咲き始めです。
元の「大」の字型の花弁の他に、
オシベが花弁化して小さな花弁が生じ、八重咲化しています。
4日後です。
10月中旬、
10月下旬の花、
最初に咲いた花は変色して、終盤を迎えました。
「ナンバンギセル」(南蛮煙管)は、ハマウツボ科の寄生植物で、
ススキやミョウガなどの根に寄生する1年草です。
葉緑素を持たず、自分で光合成して成長することが出来ません。
万葉集に「思い草」という名で詠まれた、日本古来の植物です。
1600年頃、ポルトガルなどの南蛮船が渡来し、
船員がくわえていたマドロスパイプ(喫煙具のキセル)に
花姿が似ていたことから名付けられました。
自宅の南東隅に、自然実生で育ったススキの株周りで、
(親は東庭に植えてあるイトススキ?)
西洋シャクナゲとナンテンの背後で、2個の庭石の間です。
最初は8月中旬に蕾を上げてきました。邪魔になるススキをカット、
8月下旬に開花しました。
花径20cm前後で、白っぽい紅紫色です。
8月末、初めに咲いた花が萎んできたら、
遅れて芽生えた蕾が、奥の方に芽生えてきました。
9月上旬、その開花です。
9月中旬、今度は、最初に咲いた花の手前で、
新たに芽生えた蕾が開花したしました。
10月上旬の花です。
このススキの裏側(西側)にもたくさん芽生えていました。
午後の一部に木漏れ日が当たるだけなので、ストロボ撮影で、
実生ススキの隣には縞ススキが植えてありますが、
今年は元気なくポツポツと数本しか咲きません。
園芸店などで見られる大文字草は、
育種によって生み出された園芸品種で、
様々な色や花形の品種が流通しています。
3~4号の深鉢か、4~5号の浅鉢で栽培し、
主に開花順に1鉢ずつまとめます。
「聖」(ひじり)という品種は、花色が緑色(ライムグリーン)で、
花形は、「大」の字型の一重咲き(標準花)です。
10月初めから咲き出しました。
その3日後、
更に4日後、
10月中旬、ほぼ満開となりました。
10月下旬、
花が長持ちし、11月上旬まで咲いていました。