いつか、どこかで

花、昆虫、そして鳥など身近で見られるものを撮っています

レンゲとリナリア

2015-04-29 23:00:26 | 野草の花と実

今日は、レンゲにまつわる昔話、ちょっとだけ語ってます。



昭和30年頃、山あいの小さな集落に、デブっちょでブサイクな女の子がおりました。

山の谷あいには、小さないろんな形をした田んぼが段々にならんでありました。



田んぼは春が来ると、レンゲの花でピンク色に埋め尽くされていました。

女の子たちはレンゲの花をつんだり、花の中にダイブして転がってあそんだりしました。



担任の先生が、子供達を連れてレンゲの田んぼへ行くこともありました。

美人で優しかった先生は、レンゲで首飾りを作って女の子たちを喜ばせてくれました。

同級生は16人、同じ先生が2年間受け持ってくれました。



先生は、色は白くて背がスラ~~っと高くて、大きな声で怒ったりもしませんでした。

畑や田んぼ仕事と子育てで、大わらわだった母親や周りのおばちゃん達とは違っていました。

可愛がってくれた綺麗な先生とレンゲの首飾り、デブっちょでブサイクだった女の子の大切な思い出です。



これは小学1.2年生の頃の私のことで、顔かたちはアレでしたが・・・

当時、自分ではそんなにブサイクとは思わず、成績もアレでしたけど、

全く気にすることもなく、山の中の極狭い世界しか知らない活発で逞しい子供時代でした。

60年の時が過ぎて、信号も付いてバスも通ったし、何もかも大きくかわりました。

あんなにあった段々の田んぼは草に覆われて、レンゲも咲かなくなりました。

僅かに自生しているレンゲの花が、とても愛おしいのは良い思い出があるからです。








ほったらかしにしていた鉢に、春先にヒョロヒョロの茎が2本3本と伸びて来て・・・

雑草なのかな?と暫く抜かずに置いてみていると、マツバウンランに似た花が1つ咲いて・・・

又、しばらくすると1輪2輪と違う色の花が付きました。

調べて見ると「リナリア」のようです。(裏のプランターには花付きの良いリナリアがある)

ちゃんと肥料を上げて育てていたら、もっとももっと花がつくはずだけど、

こんな1つだけの咲き方も可愛くて悪くない。



コメント (2)
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