flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

兵庫島

2016-05-09 00:00:00 | 水のほとり

(東京都世田谷区玉川)
 二子橋と新二子橋の間、多摩川と野川が合流する砂州を兵庫島と呼ぶ。正平十三年(1358)新田義興勢が多摩川を舟で渡る際、足利氏臣江戸遠江守の策略によって底に栓が仕掛けられ舟が沈み、そこに足利勢が攻めかかった。義興は自害し、家臣の由良兵庫助、新左衛門の兄弟は舟上で互いに自分の首を切り落とした。その後、兵庫助の亡骸がこの地に流れ着き、村人達は災いを恐れて兵庫助をこの島で供養した。これが兵庫島の名の由来とされる。昭和63年(1988)兵庫島河川公園として整備され、安全に水を親しめる場所として人工の川や池(ひょうたん池)をつくり、地域の憩いの場として開放された。
             
 野川吉沢橋

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