flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

三芳宮内神社

2020-06-22 00:00:00 | かみのやしろ

(愛媛県西条市三芳 2007年5月30日)
 大明神川の堤防を下り、両側の柱のみが立つ石鳥居に出合う。旧郷社宮内神社の一の鳥居のようである。神社に近づくにつれ、沿道には寄進の名を刻んだ玉垣が多く現れ始める。いつも感心するのは、この地方は神仏に対してや、公共のものに対し、寄進する気持ちの高いこと。私もつくづく反省させられる。その中で私の姓と、知る名前を発見した。明治時代この地の医師の家で生まれ、我が一門に嫁いだ娘、嫁いだ後に故郷に寄進をしたようである。本殿の玉垣には、その娘の実家の当主の名があった。宮内神社の創始は分からないが、延文四年(1359)の旱魃の際、神主藤原松麿によって雨乞いを行ったという。また、文安六年(1449)の棟札が残っている。神社境内は藪椿の社叢となっていて、季節には華やかであろうことが想像できた。
 

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