権太坂

(横浜市保土ケ谷区権太坂)

　東海道保土ヶ谷宿を過ぎると権太坂一番坂に差し掛かる。往時は難所の一つとされ、万治二年(1659)藤田権左衛門によって改修が行われている。坂名の由来はこの権左衛門の権左坂が訛ったという説や、旅人が一番坂と二番坂の間で出会った老人に坂の名前を尋ねると、耳の遠い老人は自分の名前を聞かれたと思い権太と答えたからという説がある。