(さんのへ 青森県三戸郡三戸町)
岩手県一戸、二戸を経て青森県三戸に差し掛かる。南部氏三戸城の城下町であり、奥州街道の宿場町であった三戸。この戸は平安時代後期、陸奥国糠部郡が設置された際に郡内九つの地区として分けられて、一戸から九戸まで地名が起こったとされる。戸の語源は諸説あり、牧場の木戸に由来するという説、朝廷からの派遣兵が駐留した拠点「柵戸」(きのへ)に由来するという説がある。熊原川沿いの三戸町内には小麦粉を原料とする「南部(三戸)煎餅」の店が六軒あるが、かつては百四十軒あったという。山背という偏東風により夏の冷たい風によって米が育たず、その代替として作られ食された地域特有の産物である。これを青森のフランスパンと表現される。
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