flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

高富大龍寺

2017-11-15 00:00:00 | ほとけのいおり
(臨済宗金粟山大龍寺 岐阜市粟野 2004年9月4日)
 岐阜市と旧高富町の境にある、通称「だるま観音」である。持統天皇年間(690-7)として創建され、その後真言宗となり衰退したが、文亀二年(1502)瑞翁宗縉(ずいおうそうしん)によって禅宗に改められ、同時に本尊の腹帯観音の傍らに瑞翁自らが持参した達磨像を安置し、それ以来だるま観音として参詣者を集めた。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川崎駅東平成二十八年

2017-11-14 00:00:00 | 漂い紀行

 ラ チッタデッラが開業して以降、少しずつ旧来の雰囲気が変わりつつあるこの辺り。
                   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

可睡斎

2017-11-13 00:00:00 | ほとけのいおり

(曹洞宗萬松山可睡斎 静岡県袋井市久能 2004年8月1日)
 応永八年(1401)如仲天誾(じょちゅうてんぎん)によって開山した。当初は東陽寺と称したが、十一代住持仙麟等膳の居眠りする姿を見た竹千代、後の徳川家康が「可睡和尚」と呼び、その後に寺名となった。また、祈祷の際に叩く太鼓を「可睡式」といい、私自身が同宗派である豊川稲荷で叩いていた「稲荷式」とは違い、印象深いものである。
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶴岡八幡宮平成二十八年

2017-11-12 00:00:00 | かみのやしろ

(神奈川県鎌倉市雪ノ下)
 千年銀杏の倒木、桜の植え替えによる段葛(参道)の改修、私有地化・耐震化による県立近代美術館の閉館等、短い期間に変化のある鶴岡八幡宮である。
 
  
       

(関連記事:鶴岡八幡宮平成十九年 鶴岡八幡宮 平成二十五年)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富山村石仏

2017-11-11 00:00:00 | 石のまもり

(#三遠南信 愛知県北設楽郡富山村 2004年7月17日)
 離島を除き、日本で最も人口の少ない村、とみやま村。近頃の合併ブームによって更に差に拍車がかかっている。村の「玄関口」を降りると、すぐ「乗ってください」とワゴンに乗せられる。乗ってから村民バスであることに気づく。とりあえず役場で降りると、お金は要らないという。当直の人にパンフを貰い、湖沿いに歩いていると、「何処行かれます?」と話しかけてくる女性がいた。「温泉の方にでも」というと、また乗せられ、車での移動となった。この辺りは人を唯、放っておくことができない厚情の民であることがわかった。
 
 観音堂の横には幾つか石仏があり、笠付角柱形の聖観音像と舟形三十三観音像、そして笠付角柱形の青面金剛像庚申塔が佇む。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八王子

2017-11-10 00:00:00 | 街道・宿場町

(東京都八王子市)
 この日は南武線分倍河原で京王線に乗り換え、「蚕都」に訪れる。甲州街道の宿場であり、多摩地方最大の市である八王子。八王子の名は八人の王子がいた牛頭天王を祀る八王子神社に由来する。また、かつては養蚕が盛んであったため、横浜とを結ぶ「絹の道」と呼ばれる神奈川往還や、日光脇往還等が交差する要所として古くから栄えた。
                  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御嶽願興寺

2017-11-09 00:00:00 | ほとけのいおり

(天台宗大寺山願興寺 岐阜県可児郡御嵩町御嵩 2003年11月23日)
 中山道御嶽(みたけ)宿の一角、弘仁六年(815)当時は東山道を通り東国巡錫中の最澄によって、薬師如来を祀る布施屋(休養施設)が設けられたのが始まりと伝わる願興寺を訪れた。晩秋の候であり、紅葉の色が寺を明るく映し出している。正暦四年(993)一条天皇の皇女は、天台、真言僧の法論に加わり、詰問の末宝僧を蔑ろにしたとして、皇籍を廃して京を追われこの地に辿り着き、出家して行智尼となって正宝庵を結んだ。三年後の長徳二年(996)尼ヶ池から沢山の蟹に囲まれた一寸八分の金色尊像が現れたという。その後、七堂伽藍を備えた現山号に改められ繁栄したが、天仁元年(1108)兵火により焼失。正治元年(1199)地頭纐纈盛康によって再興されている。然しながら元亀三年(1572)武田勢によって再び兵火に遭い伽藍は焼失したが、本尊を含む仏像は事前に持ち出され難を逃れている。天正九年(1581)村民によって再び再興され、現存する本堂(国重文)はこのときのものである。
      

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖蹟桜ヶ丘

2017-11-08 00:00:00 | 漂い紀行

(東京都多摩市関戸)
 多摩センターと同じく多摩市の拠点であるこの地は、大正14年(1925)玉南電気鉄道関戸駅として開業したことに始まる。それまでこの辺りは多摩川沿いの田畑と山林の地であったが、京王帝都電鉄が開発を行い、南側に桜ヶ丘住宅地を築造し、昭和63年(1988)には京王帝都電鉄の本社も新宿から移転してきた。駅名の「聖蹟」は、明治天皇が行幸した地であったため、昭和12年(1937)当時の京王電鉄が南側の桜の名所と合わせ、乗客誘致のために名付けた駅名である。
   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オガコ温泉

2017-11-07 00:00:00 | STRUCTURE-構造物残影-

(岐阜県多治見市市之倉町 2003年11月16日)
 1960年代、景勝地古虎渓に「イオンハウスセンター」という名称で開業した保養施設であり、「古虎渓ハウス」と呼ばれるのは、このときの名残である。施設名にあるように、大鋸屑(おがくず)に酵素液をかけ発熱させ、イオンを発生させる蒸し風呂である。然しながら、昭和48年(1973)1月31日、火災が発生し閉鎖となった。その後改装されて「オガコ温泉和興」として再開したが、経営状態が芳しくなく間もなく廃業に追い込まれた。醜い状態で放置されたことによって様々な噂がたち、心霊スポットとして扱われるようになってしまった施設である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

府中市立宮町図書館

2017-11-06 00:00:00 | 学びのやかた

(府中ふるさと歴史館 東京都府中市宮町)
 大國魂神社参道脇、武蔵国府国司館跡に建つ教育支援施設である。昭和42年(1967)RC造3階建、延床面積2,376m2の府中市立図書館として開館し、南側に隣接して郷土館も開設された。昭和62年(1987)郷土の森博物館(南町)開館を機に郷土館は閉館し、図書館の収蔵庫となった。平成19年には中央図書館(府中町)が完成し、この図書館は宮町図書館となったが、1階に国府資料展示室、2階は宮町図書館(蔵書数37,000点)と公文書史料室、3階は国府資料室とリニューアルされている。
     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

倉敷三越

2017-11-05 00:00:00 | STRUCTURE-構造物残影-

(岡山県倉敷市阿知 2005年4月8日)
 倉敷駅前地区第一種市街地再開発事業により、第三セクター倉敷開発ビルが「くらしきシティプラザ東ビル」の核テナントとして昭和55年(1980)に開業したRC造6階地下1階、延床面積36,881m2の内、16,211m2の売場面積を有した百貨店である。然し、次第に市街地空洞化により売上が減少。訪れたこのとき、残り一ヶ月をもって三越は撤退することになった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

府中

2017-11-04 00:00:00 | 街道・宿場町

(東京都府中市)
 駿府:駿河府中、甲府:甲斐府中と同様に、武蔵の中心地であったこの地は、中世には鎌倉街道上道が通り、近世には甲州街道府中宿が置かれた。また、徳川家康の府中御殿も設けられ、各時代とも安定した繁栄をみせている。大國魂神社参道に続く「けやき通り」には、源義家の像があるが、これは義家が欅を千本植えたという言い伝えによる。
       

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王滝楼

2017-11-03 00:00:00 | STRUCTURE-構造物残影-

(愛知県豊田市王滝町根畑 2005年5月24日)
 矢作川支流巴川の岸に建つ、RC造3階地下2階の構造物は、結婚式場併設の旅館であったが、世間の情勢に反比例する形で新館建設に踏み切り、その結果として平成11年、王滝観光(株)の経営不振により破産し閉鎖された。


(関連記事:王滝渓谷

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武蔵国府跡と大國魂神社

2017-11-02 00:00:00 | 城郭・城下町

(東京都府中市 国指定史跡)
 武蔵国の国府が存在したこの地は、これまでに1500回以上の発掘調査が行われ、国衙(こくが)、国司館、多磨寺と周辺の住居等4000棟以上が検出されている。国司館跡に隣接して武蔵国総社で旧官幣小社の大國魂神社があり、大國魂大神(おおくにたまのおおかみ:大国主命)を祀る。景行天皇四十一年(111)に創建したとされ、律令期には武蔵国総社となった。その後、源頼朝、徳川家の崇敬により繁栄し、各地の多くの総社が衰退するなか、官幣社まで発展した。
          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リニモ

2017-11-01 00:00:00 | RODEN-哀愁のRailway-

(愛知高速交通東部丘陵線)
 名古屋市営地下鉄東山線藤が丘と、愛知環状線八草(万博八草)を結ぶ、延長8.6kmの常電導吸引型磁気浮上式(常電導リニア)鉄道である。当初は東山線を延伸する計画であったが、後に変更された。然し、東山線と直通運転できないことや、運賃が割高な点等から万博輸送以外は集客が見込めず、厳しい経営状態となっている。
     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする