日本の新聞、テレビ各社の中で、京都新聞は本山別格と呼ばれている。マスコミが注目する京都の宝とはなんなのか。
京都で伝統文化・宗教の取材を続けて36年、東京生まれの京都新聞総合研究所特別理事による「メディアから見た京都文化論 - ジャーナリストの論じる京都の文化と宗教」
京都を利用し、引っかき回して、一過性、表面的な取材で終わるかのような東京メディアとは、一回だけになりがちだというお付き合いの実態。彼らが注目する京都の文化資源と言えば、伝統文化・宗教、京料理・西洋料理(屋)、京町屋・景観、グッズなど、日常にない非日常・異空間であり、僧侶や宗教人・芸舞妓、学者、料理人・シェフ、若者・学生、店主・家主…といった人的資源に多くは目が向けられる。
だが、京都の本領発揮は、伝統産業から生まれた先端企業だと氏は言われる。
ものづくり京都の中核産業として誇るべきは、まず島津製作所を挙げられた。京都の民間企業からノーベル賞が出るとすれば島津以外にはない、と見ていたというが、作業服姿で会見に臨んだ田中耕一さんが思い出される。何も知らない「田中耕一」、ここから始まって3時間で紙面を作り上げてしまった当時の“すごさ”を 口にされた。
ノーベル賞王国京都。叡山電鉄の車内でつり革につかまって通勤される、白髪で小柄なノーベル賞受賞者の姿を見られる街なのだ…と。
そして、任天堂。何をやっても失敗の連続、だが、倒産だけはさせてはいけない!続けるべきだと踏ん張って思考錯誤の結果に大ブレイク!!
1983年ファミコン1000万台、’89年ゲームボーイ1億5000万台、’90スーパーファミコン、そしてWillのヒットとなった。財界活動を嫌うが、趣味の囲碁連盟には顔を出す相談役の座右の銘は、「失意泰然 得意冷然」。
鼻高々、得意満面でふんぞり返りがちなのには、心せにゃあと思うけれど、まあ、そう「得意」な時もないわけだ…。
ほんものの京都、京都の誇り、奥深さとは…、
伝統と先端が融合したものこそ京都の宝であり京都の誇りといえる。
ポツポツ京言葉が混じり、東京弁にふれた1時間半は心地よく、およそこんなお話であった、か。
京都で伝統文化・宗教の取材を続けて36年、東京生まれの京都新聞総合研究所特別理事による「メディアから見た京都文化論 - ジャーナリストの論じる京都の文化と宗教」
京都を利用し、引っかき回して、一過性、表面的な取材で終わるかのような東京メディアとは、一回だけになりがちだというお付き合いの実態。彼らが注目する京都の文化資源と言えば、伝統文化・宗教、京料理・西洋料理(屋)、京町屋・景観、グッズなど、日常にない非日常・異空間であり、僧侶や宗教人・芸舞妓、学者、料理人・シェフ、若者・学生、店主・家主…といった人的資源に多くは目が向けられる。
だが、京都の本領発揮は、伝統産業から生まれた先端企業だと氏は言われる。
ものづくり京都の中核産業として誇るべきは、まず島津製作所を挙げられた。京都の民間企業からノーベル賞が出るとすれば島津以外にはない、と見ていたというが、作業服姿で会見に臨んだ田中耕一さんが思い出される。何も知らない「田中耕一」、ここから始まって3時間で紙面を作り上げてしまった当時の“すごさ”を 口にされた。
ノーベル賞王国京都。叡山電鉄の車内でつり革につかまって通勤される、白髪で小柄なノーベル賞受賞者の姿を見られる街なのだ…と。
そして、任天堂。何をやっても失敗の連続、だが、倒産だけはさせてはいけない!続けるべきだと踏ん張って思考錯誤の結果に大ブレイク!!
1983年ファミコン1000万台、’89年ゲームボーイ1億5000万台、’90スーパーファミコン、そしてWillのヒットとなった。財界活動を嫌うが、趣味の囲碁連盟には顔を出す相談役の座右の銘は、「失意泰然 得意冷然」。
鼻高々、得意満面でふんぞり返りがちなのには、心せにゃあと思うけれど、まあ、そう「得意」な時もないわけだ…。
ほんものの京都、京都の誇り、奥深さとは…、
伝統と先端が融合したものこそ京都の宝であり京都の誇りといえる。
ポツポツ京言葉が混じり、東京弁にふれた1時間半は心地よく、およそこんなお話であった、か。