京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 同窓会 「あれから34年」

2010年06月23日 | 催しごと
              
19日、同窓会開宴までに彼らと過ごした中学校を訪ねた。校門をくくれば、校舎は正面だ。
懐かしい教室を見上げながら、わくわくしてくる自分に気付いていた。

「せんせ~、B組の大井です。わかりますかぁ」「Dの種村です、覚えていてくれてますか。国語の成績よかったんですよ」「僕の顔覚えてないでしょ、下ばっかり向いてたし」…。
仕事で指を大怪我し落ち込んだ苦労をしみじみ語る横から、編集長を降格されたという呟きが入る。かと思えば、昨年結婚して子供が生まれたドラマが割り込んでくる。ダボダボの背広に、かつての学生服がだぶる“チョイワル”の目がそばで笑っていた。

          

34年間の空白を飛び越えて、一気に多くの出会いが押し寄せた。言葉を交わしながら、頭の中ではめまぐるしく古い映像を捜し出す。目の前の姿を「あの頃」とオーバーラップさせることが始まりだった。

声やしゃべり方、身振り・表情に、目元にと、ほんのわずかなところにでも面影を見つけて寄り添っていく。何もかもを抱え込もうと、頭も心もパンク寸前だったに違いない。
疲れた。翌朝、まだぼんやりする頭で、一人ふたつの顔を静かに重ね合わせていた。

未熟だったが、情熱だけは負けないといった新米教師と2年間、これほどまでの思い出をプレゼントしていてくれた彼らに心からの感謝を伝えたい。
こんな素敵な出会いをいただいて、ここから新たなお付き合いの一歩が始まったと思えたら幸せなこと…。

「ハッピーな一日でした。先生に会えて、これからの活力がいっそう湧いてきました」

こんな言葉が届いた。こちらこそ!!です。ありがとう。
コメント (4)
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