京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 春の事触れ

2012年02月16日 | 日々の暮らしの中で

歳時記によれば、春の事触れの花とされる「椿」。色づいた開花前のこうした模様は愛らしい。
またかなりの冷え込みに襲われるという。もう一息のところ、身をすくめちぢこまってやり過ごすしかないだろう。

椿の艶やかで強靭そうな葉は、大人の男の気骨に相通じる気がして惹かれる、と伊集院静氏が語っておられた。
軒先に、それをはるかに超えて高木になった椿がある。落花を腐敗するままに放っておいた年だったか、毛虫が大量発生した。廊下の窓を開けることもできず、駆除に手を焼いた事を思い出す。そこにあるのが当たり前でか、椿の花に関心を寄せる者もいないが、冴え返った床の間に一輪などには風情がある。早く温かくならないものかなあ~。

まだちょっと違和感がある股関節だが、いつもの半分ほどの距離をゆっくり歩いている。
舗装道路を黙々と歩くより、何といっても山道が実は楽しいのだ。きょろきょろと気持が弾む。でも、つらさも知っている。

強靭な精神力だけではカバーしきれないが、それなりに体調を整えてきたのだから、自信を持って臨むしかないのだろう。あした、あさって、ここをクリアーしたら私にも春が来るに違いない、と思うのだ。
コメント (6)
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