京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 仏滅の大吉

2012年02月07日 | 日々の暮らしの中で

「若い頃は寒い夜に火の気もなしで読書をした。けれど年を重ねると、なかなか読書も進まない。背中を炙って日向ぼっこをしながら書物を手にしても、目はかすんで細かな字は見えにくく、すぐに眠くなる。子どもの笑い声で気付けば、書物は前に落ちていた」
私ではない。中国、宗の時代の蘇轍が描いているという。だが、ユーモラスな光景は変わらぬものがあって親しみを感じる。

暖房を効かすこともない部屋で、受験勉強に励んだ記憶がある。「蛍雪時代」という雑誌もあったが、雪明りで書を読むほどに辛苦して学んだとはとても言い難い。が、やはり寒い時期は勉学に勤しめる時期なのかもしれない。

日中は思ったほどの雨も降らず、昼からは日差しに暖められた部屋で大作を読み耽る。その面白いこと。読み応えのある一冊になりそうだ。
「楽しみは人も訪ひ来ず事もなく心を入れて書を見る時」、というところだ。

今日は仏滅だった。そして、ついさっきだけれど「日めくりカレンダー」で引いたおみくじは大吉だった。そういえば、朝からノルマも順調にこなせて形に成し得ることができた。昨夜は焦りもあったけれど、できるべくしてできる、よい巡り合せの日だったのかもしれないな。

いつもなら読書のおまけはお決まりの居眠りだが…、そこを今日は思い切って外へ出る事で恰好の気分転換を図った。さてと、今夜はもう少しだけ励んでみるとしようか。
 
コメント (4)
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