京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

梅花力

2022年03月12日 | 日々の暮らしの中で
京の街には多くのお地蔵さんが祀られている。


ここは道路際にあってダンプカーが猛スピードで行き交うが、いつもきれいに整えられている。
山を背景に、天に向かって伸びる杉が目に入る。祠は白梅と椿に荘厳されて陽を受けていた。

「梅花力」という言葉があるそうだ。
まず天地に先駆けてウメの花が咲き、そして次々に諸花たちが時をたがわず咲き続けていく。
この秩序を統一するのが「梅花力」であると、道元の『正法眼蔵』に書かれているという。
自然と融合しながら情を育んだ日本人の宗教心。


相手をやり込めることに力を注ぐ。エゴを満たすことに終始し、凶行で秩序を壊す。受け入れかねる理不尽さ。人間の心に目覚めよ。…って言いたいわ。
身辺にあって一番身近に感じる仏さんに祈ろう。
コメント (2)
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