「ロウバイが
咲きました」
という書き出しで
ふいに手紙を
書きたくなりぬ
俵万智さんの“クロッカス”をロウバイに変えて、朝、知人に返信をしたためた。
ずいぶん前になるが、キャラメルの箱に入っていた縦5センチ、横6センチのカード。またHi-softを買ってみたくなりました。
この蝋梅は見上げるほどの高さになっていて、花が終わって大ぶりの楕円の葉が出そろった夏場は、それは見事にわさわさと葉擦れの音を立てる。木のものが多い我が家では、梅より一足早い春告げ花となる。
花弁の美しさはもとより、甘く重い香りの高さ。大好きな花だが、先日読み終えた『嵯峨野花譜』(葉室麟)で、「蝋梅は美しくともひそかに種子に毒を持つ、毒の花」と描かれていた。種子には毒があり、誤って食べると卒嘔暴瀉(そつおうぼうしゃ)するのだと『有毒草木図説』から引いている。
クロッカスに変えた花が蝋梅だったこと。季節の巡りに乗っただけなのに、毒のことを後になって思いだしシマッタ!とちょっとだけ思ったのでした。
物語は、不吉な予感通り…。
今は沖縄にお住まいとか?
春告げ花>まんず咲くのマンサクもその一つですね。
我が家にもありますがまだまだ咲きそうにありません。
蠟梅>種子を食べる人はまずないでしょうが
毒があるとは。
ということを知って、ちょっと嬉しくなりました。
そうですね、Reiさんのお宅のマンサクの花、毎年拝見しております。「まんず咲く」花ですよね。
Reiさんが読まれた澤田ふじ子さんの未生流初代の物語は『天涯の花』ですね。探しています。
葉室さんは「僕、読ませてもらったよ」と瞳子さんにいわれたそうですよ。
その二代目が出てくるのが葉室さんの「嵯峨野花譜」です。
少年僧の成長物語ですね。
「津軽双花」とともにすんでのところでアマゾンで買うところでした。
瞳子さんはまだ少ししか読んでいませんが
澤田ふじ子さんは文庫本主に50冊以上あります。
読みましたとは言えない忘れ方です。
夫が亡くなって間もなく「読み漁り」ました。
救われた恩人、澤田ふじ子さんです。
「天涯の花」は未生流を興した山村山碩のお話、
これまた忘れています。情けないです。
ご主人様亡きあと読み漁ったとお聞きしたこと、思い出します。
50冊以上とは、すごい!!のひと言です。
それほど前でなくても、忘れてしまっている作品があるくらいです。