京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

三千院大根焚き

2018年02月11日 | こんなところ訪ねて
連休を利用して大坂から孫娘が一人でやってくることになりました。来る前から、「どこ行く?」と聞いてきます。うーん、そう言われましてもね…。考えてしまいましたが、大原三千院で「幸せを呼ぶ初午大根焚き」が12日まであるのがわかり、行ってみることにしました。融け残った雪がそこここに。ぬかるんだ道を歩くのが懐かしい感触でした。
  
               大根焚き控えの釜が湯気を噴き


「ジェシも今年は中学生でしょ。これをいただいて一年間病気をしないで健康に過ごさなくちゃね」などと言葉を交わすうちに、マヒしたような指先の冷たさもほぐれていきます。「おかわりお願いします」、の声が聞こえてきました。

 

学生時代、毎年12月下旬になると所属していた研究会で「源氏万葉旅行」が催されました。教授、院生に学生とで『源氏物語』ゆかりの地を巡る4、5日の旅でした。ここ大原を訪れたのは2回生のとき。門前の茶店で炬燵で暖を取っての昼食でしたが、この日が私の炬燵初体験だったかもしれません。
小雨どき、寂光院への道を歩くのに先輩のIさんが傘を差しかけてくれました。時折立ちどまっては傘をはずし、耳に入ってくる音が違うことに気づかせてくれたのです。

記憶をたどり返しながら孫娘に話してみますものの、さっさと前を行ってしまいます。「みたらし団子食べよう?」って誘ってきました。

                                           (上記の句、どなたの句でしたか)

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6 コメント

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こんにちは (Rira)
2018-02-12 13:22:35
Jessicaちゃんの笑顔のさわやかなこと〜♪
うちのお寺さんにみえてる若いお坊さまは三千院とご縁が。
傘を持たないkeiさんに何げないよにさしかけて
また傘をはずしてお耳を澄ます 好い情景です。
大きな専用釜で焚かれた大根は
温かくて格別なお味だったことでしょう。
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三千院と、Riraさん (kei )
2018-02-12 21:16:22
天台宗ですね。大原は声明の里。
境内には「一日一生」と刻まれた石碑があります。

大鍋で炊かれたものは基本的においしいですよね。
檀家さんでしょう、老若男女でのお接待でした。
ありがたくいただきながら、「無病息災」の言葉を教えてみたり~でした。

耳から入る音、感じる周囲の気配遮断してしまうのはもったいないですね。
充実した楽しい4年間でした。


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大根焚きで温まりましたね (Rei)
2018-02-13 21:05:47
伝統ある行事のようですね。
茜襷がとてもいいです。
Keiさん思い出の地ですが、ジェシーちゃんには
みたらし団子の方に目がいかれたのでしょう。
でもお二人で大原行の記憶は残りましょう。
街の中より洛北は寒いのではありませんか?
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茜襷の若い子も、Reiさん (kei )
2018-02-13 21:47:06
参拝したお寺の名は覚えられないようですが、
大根をいただいたことは覚えていてくれるでしょうね。
寒い日でしたがたくさんのお参りでした。
ご高齢の男性に店の奥から「見ていって」と英語で何度も呼びかけられて、
漬物を試食し3袋買い求めました。
楽しい、看板おじいちゃんです。
雪も多く残っていました。街中より冷え込みは厳しいです。


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大根焚き (ryo)
2018-02-14 10:29:00
寒い日にあったかい大根焚き
それもかわいいJessieちゃんとの遠出ですね!
いろんな意味で懐かしくまた楽しい時間
でしたね〜。
みたらし団子もおいしかったようですね。
雪の中でも心は温かですね。
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温まった一日に、ryoさん (kei )
2018-02-14 16:20:05
単なる寺巡りではついてきそうにありませんから、ひと工夫がいるようです。
「BD」する、ボディ^ガードすると言って腕にしがみついてきますので、返ってこけそうです。
テレビ番組からきているB・Dです(笑)
「面白かったなあ、見た!?」と、テレビ番組も共通の話題ではありますが、
・・ってなに?ってなに?といちいちうるさくて閉口することも。言葉の壁です。
寒い日でしたけど、楽しく過ごせました。
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