京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

Look up,

2024年09月18日 | 日々の暮らしの中で


今夜はブリスベンでも美しい月が見られるらしいと言ってきた。

実は昨夜、日本は中秋の名月だけれど、そちらではどんな月が出ているのかと娘にたずねてみた。けれど返信なし、既読にもならずじまいだった。
月は一つ。北半球と南半球の違いがあって、時差は1時間だけれど、どう違うだろうと思ってのこと。

あちらでは今、小中学校が今週と来週と2週間のホリデーに入っていて、いずこも同じか、親には何かと普段にはない用事が増える。
体力消耗か、早々に休んでしまったようで月どころの話ではなかった。

オーストラリアで暮らす娘家族を訪ねて過ごしていた2011年10月、ある晩のことが思い出された。
夕食の片づけを済ませてたまたま外に出たら、ずいぶんと黄味の強い丸いお月さんが上がっていたので、急いで孫娘に声をかけて誘い出したのだった。
「ついてくる~~~」
どこをどう歩きまわっても、走って逃げようが、月は付いてくる。しまいには、月に向かって走り出すなど、反応のテンションは高く、それが愉快だったのを覚えている。

何かが誘い水となって眠っていた記憶が掘り起こされることは多々ある。
普段は月を見あげる余裕を失っていても、思い出を懐かしむようなときは必ずくると思う。
家族みんなで月を見あげる夜があっていい。

こんなこと思いながらその時刻を迎えた。
「くもってみえませぬーーーーー」と6時過ぎ。(向こうは7時過ぎて)
(あっらぁ) しかし2時間後、「フルムーン、きれいにみえました~」
こちらもようやく雲が晴れて、満月のお顔を拝見したのは9時前になっていた。

こんな一日でも、振り返ることはあるかもしれない。

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