Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

NHKで見るチベット

2007-10-08 22:08:19 | 雑談
最近NHKがよくチベットを取り上げる。
昨日の晩はラサの新しいホテルの四川人オーナーと、そこで働くチベット人の話。

漢人のオーナーは田舎を回って古い仏像や古民具を買い歩き、それをホテルに陳列したり、チベット式の法要を見世物にしようと企画する。このオーナー、40代半ばだが観光客のニーズをよく捕らえているし、目端はきくし、言っていることも資本家としてはごもっともなことをおっしゃる。経営者として大成功しているというのもうなずける。この取材を受けて得意満面、といった感じだが、しかしこの人の品のなさはどうだろう。

一方のチベット人青年、社長の買い付けに同行し、骨董の仲買がいい金儲けになると知って自分でも商売を始めたいと言い出す。それでも仏像やお守りは先祖から譲り受けたものだし、人に売れとは言えない、と言う。しかしこの先この人がどうなるか、いささか不安を感じさせるものがある。

現在の中国の中のチベットを紹介する番組としてかなりフェアな内容だったと思う。心情的にはややチベット寄りだったかもしれないが、ラサに行ってそういう気持ちにならない人がいるだろうか。

最近のラサは現地ガイドでさえも漢人が占めるようになってしまったと聞くし、ホテルが軒並み漢人の経営と聞くとチベット本土には行きたくなくなる。でもそうなると逆説的に日本人にはラサにもっと行ってほしいかもしれない。反中国政府、親チベット派が増えるから。

軍事侵略に続き、今は経済侵略されるチベット。漢人には儲けさせず、チベット人の益になるような観光をするにはどうしたらいいのだろう。

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コメント (5)
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