Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ブータンの秋 4

2007-10-30 00:16:07 | ブータン
農家滞在3日目。
今朝の朝食はブータン風のスイトン。
 日本のものとそっくりで懐かしい味だが、こちらではこれに山椒を入れていただく。ピリリとしてこれがおいしい。

出発する前に写真を撮らせて、と言ったらお父さんは一張羅に着替えてくれた。
 お父さんが男前だったから結婚したというお母さんは恥ずかしそう。
名残惜しいが、さよならをして山を降りる。

この後はパロの南、ブータンの自動車道路では最高地点になるチェレ・ラ峠を通ってハの町へ。
 
つい2,3日前から外国人観光客の訪問が許可されたとのことで、我々はたぶん日本人第一号。
 峠からはゾンを中心にした町が一望できる。
と言っても町の外にインド軍の駐屯地の広がる、あまり見所のない町。
 
 ブータン銀行ハ支店

この町にブータン人の友人の親戚が住んでいるのでそのお宅へ。
 ナドさんは南インドでゲシェ(仏教博士)になるべく20年以上勉強している人。ダライ・ラマにチラ似との声も。
大きくて立派なお家でハの名物料理をごちそうになる。
 そば粉でできた蒸し餃子がヘンテ。中身は青菜とチーズ。そば粉のクレープ、クレもほかではあまり見ない。
 これは特別な法要のためのお菓子。これを作る専門家がいるらしい。

ナドさんにお守りの紐と謎の丸薬をいただいてパロへ戻る。
今度は町の中の別のお家でホームステイ。
こちらも造りは同じで一階が家畜小屋や物置、2階の入り口を入ってすぐ台所。
 ここが一番暖かいので、みんなここにいることが多いらしい。
居間があって、その隣に仏間。

他にも何部屋かある大きな家で、ビデオを見るためのテレビもある。
が、この家にはなんとトイレがない。用があるときは「庭の隅に行って」。
来年はバスルームができる、と言っていたから、今はちゃんとトイレもあるだろう。
 この家の家族。
お父さんとお母さん、娘とマスオさんのだんな、子供二人。家を娘が継ぐのはパロの習慣だ。
マスオさんはブータンの航空会社、ドゥルック・エアにお勤め。帰りの飛行機に一緒に乗っていて、「バンコクに買い物に行くところ」と言うのには驚いた。

このおうちに一泊お世話になって、翌朝キラを着て出て行くとお父さんが「やっぱりキラはええのお」と目を細める。インドでもそうだが、女の民族衣装は男の方に人気があるらしい。


11月も第一週は暖かかったが、二週目に入ると急に冷えて冬の気配が漂ってきた。
今年のブータンもそろそろ冬支度だろう。

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コメント (2)
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