Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「厨房で逢いましょう」

2007-10-07 23:31:20 | 機内食・映画・美術展
年中行事の人間ドック、何も問題なしの結果に気をよくして帰り道の文化村ル・シネマで映画を見る。

「厨房で逢いましょう」

エロチック・キュイジーヌを作るシェフと人妻の話、というので期待して見たのだが、一言で言ってドイツらしい変な映画。「ブリキの太鼓」などと共通するちょっと気味の悪いユーモア。おかしいのだが声を出しては笑えない、そんな感じ。とはいえ「ブリキの太鼓」は実は結構好きだったりするのだが、この映画は好きではない。

その理由は肝心の料理がちっともおいしそうではないから。太った料理人は道具をぞんざいに扱うし、主人公たちの食べ方は下品だ。あまりのおいしさに我を忘れて食べているというところなのだろうが、どうもそう見えない。

そもそもタイトルバックの食材からしておいしそうに見えなくて、「?」と思ったのだ。あるいはこれは料理の話ではなく、あくまで1人の魅力的だが自己中な女に振り回される気の毒な二人の男の話なのかもしれないが、きっかけが魅惑的な料理であるとするならやっぱりこれがもっと魅力的でなければまずいだろう。

ステレオタイプな偏見かもしれないが、やっぱりドイツ人って料理に興味がないんじゃなかろうか。例えばフランスにも「宮廷料理人ヴァテール」なんて変な映画がある。変な映画だが食材や料理はやたらにおいしそうだ。国民性って絶対にあるよなあ。
コメント
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