Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

うさこちゃんの謎解明!

2007-10-13 23:11:18 | 雑談
ディック・ブルーナのうさぎは「ミッフィー」か「うさこちゃん」か。

「うさこちゃん」をおぼえていらっしゃる方がたくさんいてうれしくなり、いつから「ミッフィー」に変わったのかとネット検索してみたら大発見。

「うさこちゃん」は今でも「うさこちゃん」だった!

「うさこちゃん」のオランダでの名前はネインチェ・プラウス。ネインチェは「うさちゃん」、プラウスは「ふわふわ」という意味だから、「ふわふわうさちゃん」が本来の名前。それを福音館書店から最初の絵本が出たとき、名翻訳家の石井桃子さんが「うさこちゃん」と命名したのだそうだ。そして福音館書店から出ている絵本はなんと今でも「うさこちゃん」。


ではなぜ最近は「ミッフィー」と呼ばれているのか。
「ミッフィー」は実は英語圏での名前で、これは原作者のブルーナも承認しているもの。そして講談社から出ている絵本は「ミッフィー」の名前を使っているのだそうだ。


しかし発行部数で言えば講談社版より福音館版の方がはるかに多い。それなのに「ミッフィー」が優勢になってしまったのは絵本よりキャラクター・グッズが大当たりしたせいらしい。

というわけで、ブルーナのうさぎは「うさこちゃん」も「ミッフィー」もどちらも正解。

今日はスリランカの続きを書こうと思っていたのだが、大発見に興奮してうさぎの話になってしまった。
ああ、すっきりした。

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フェルメール<牛乳を注ぐ女>とオランダ風俗画展

2007-10-13 00:32:27 | 機内食・映画・美術展
混んでいてゆっくり見られないかも、と不安を抱きつつも、フェルメール・ファンを自認するからには行かないわけにはいくまい、と六本木の国立新美術館へ。

小さくはないが、思ったほどは大きくない建物。
 
中に入ると空中に浮かぶようなカフェとレストランが一番目に付く。面白いが高所恐怖症の人は行けないよね。
でさっきこの記事を書こうとネットにつないだら建築家の黒川紀章氏が亡くなったそうで。なんたる偶然。

さて、肝心の展覧会。長ったらしい名前だが、まさにタイトル通り、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」一点が目玉、あとは申し訳ないが付け足し。オランダの風俗画は17世紀にポピュラーだったものだが、オランダ絵画はやはり肖像画の方がずっと格が上だったのだろう、ヤン・ステーンがちょっとおもしろいが、あとはあまり印象に残るほどのものはない。

しかしそれらと一緒に並べられると、同じモチーフを描きながらフェルメールがいかに突き抜けた存在かがはっきりする。


この画像ではわからないが、服の鮮やかな色、背景の壁とのコントラスト、透明に輝く空気、美しすぎて涙が出そうになる。

小さな絵で、近くで立ち止まって見ることは許されないが、ちょっと離れた所からは思いのほかゆっくり見ることができて満足。平日の昼間に行って正解だった。

この後に続くフランスの影響を受けた18世紀の絵にはまったく興味が湧かず。しかし19世紀後半の絵には確かにフェルメールに共通するものが感じられて、これはおもしろかった。
特にこれ↓

ヘンドリック・ウェイセンブルッフ 「ハーグの画家の家の地階」
フェルメールと同じハーグの光だからだろうか。
フェルメールは他の画家の200年先を行っていたのかもしれない。

さて、展示を見終わって出口を出るとそこにはすごい数のミルクメード・グッズ。最近の美術館はどこもグッズの販売に力が入っているが、ここは特にすごい。
さらに先にはミッフィー・グッズも一杯。なんで?と思っていたらそばにいたおばさんが、「ああ、オランダだからね。」なるほど、気がつきませんでした!

ところで「ミッフィー」って大昔は「かわいいうさこちゃん」って名前だったと思うのだが、同年代の友人に言ってもそんなの聞いたことがないと言う。どなたか聞いたことのある方、いません?

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