田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌の枝垂れザクラめぐり Vol.1

2023-04-26 17:58:54 | 環境 & 自然 & 観察会

 今春は枝垂れザクラにこだわっている。22日、23日、昨日、そして本日とこれまで4日間にわたって札幌市内で枝垂れザクラがあるというところ巡って歩いた。その結果、“まずまず” のところもあれば、“まだまだ” のところもあった…。

 私が枝垂れザクラ桜にこだわることに特に大きな理由はない。ただ、枝垂れザクラの場合はその木が一本でもあれば、それで十分に楽しめるところがあると思っている。対して、その他のサクラの場合はある程度まとまって咲いていて初めて美しいなぁ、と感ずるところが私にはあるように思えるところから、ちょっと枝垂れザクラにこだわってみようと思ったのである。

 そこで私が事前に持っていた情報、そしてネットで調べた情報から、次の5ヵ所を枝垂れザクラ巡りのポイントと狙いを定めた。その5ヵ所とは…、

① 中島公園

② 円山公園

③ 発寒公園

④ 北海道大学構内

⑤ 旧軽川沿い

の5ヵ所である。

 まず22日(土)である。中島公園の日本庭園内にある枝垂れザクラは、開花はしているもののまだまだという感じだった。

 続いて、23日(日)、旧軽川に行ったのだが、旧軽川に至る前に中の沢川を歩きはじめたら雨が降ってきたこともあって、わずかに歩いただけで断念した。ただ、引き返す際に近隣の住宅地を車で走っていると、見事な枝垂れザクラに出会った。個人宅の庭だったが、周辺では有名なようで何人かの方が写真を撮っていた。サクラの樹の下には「糸桜」という札が書かれていた。残念ながらとっさのことだったので場所が特定できないのが残念である。

   

        

 昨日25日(火)、地下鉄を使って精力的に巡り歩いた。まずは北大附属病院前を訪れたが、枝垂れザクラはほんどがつぼみ状態で “まだまだ” だった。

 続いて発寒公園を訪れた。こちらはどこに枝垂れザクラが?という感じで、地元の人らしい方に伺うと、「池の周りに植わっているでしょう」と言われて確かめてみると確かに枝が枝垂れている樹が何本か確認できた。しかし、いかにも小さい。件の地元の方も「まだまだ小さくて、それほどではないですよ」とのことだった。こちらが見ごろとなるには、最低でも十数年後のことかもしれない。

 訪れるかどうか迷ったのだが、一応中島公園にも寄ってみた。すると満開とは言えないかもしれないが8分咲き程度で十分に美しい状態だった。これ以上のジャストタイミングを図るには日参する必要がありそうなので、私としてはこれで満足ということにしたい。

   

   

        

 最後に円山公園に向かった。ここの枝垂れザクラはまだ青年の樹といった感じなのだが、ネットでの写真を拝見すると十分に観賞に耐えられると思いリストに加えた。そこで行ってみたのだが、北大附属病院前のものよりさらに固いつぼみ状態だった。素人診断では満開状態になるのはゴールデンウィークに入ってからではと思えるほど “まだまだ” の状態だった。

 そして本日午後、旧軽川に向かった。旧軽川は直線化された軽川にその役目を譲り、河川としての役割はほぼ終えた感じの小さな流れだった。ところがサクラ並木は素晴らしかった。高い河壁の上から覆いかぶさるように咲き誇る桜並木は、私がこれまで見た札幌の並木のなかでは最も素晴らしいのではないかと思われた。

   

   

   ※ 旧軽川沿いに咲いていたこれらのサクラは枝垂れザクラではありません。   

 そんな並木の中を福島県の「三春瀧桜」のクローンだという枝垂れザクラを探したのだがなかなか見つからない。初めは左岸を遡ったのだが見つけることができなかった。上流の旧軽川の行き当たりから折り返して右岸を下流に向かって探し続けたところ、川の中盤付近でようやく発見することができた。枝垂れザクラは運良く満開状態だった。樹の根元には「天然記念樹  三春の瀧桜」と記されていた。枝垂れザクラの樹としてはまだ小ぶりであるが、枝垂れたサクラの様子は将来本家の福島県の「三春瀧桜」のような姿になるのだろうか?それはともかく、苦労して見つけ出しただけに、満足一杯の思いで帰路についた。なお、場所的には手稲区前田8条4丁目辺りではないかと思われる。

   

   ※ 思っていたよりは小ぶりでしたが、まぎれもなく探していた枝垂れザクラでした。

   

   

 “まだまだ” 状態だった残り2ヵ所の枝垂れザクラをこの後も追ってみたいと思っている。


寒地土木研究所のチシマザクラが満開!

2023-04-18 16:31:22 | 環境 & 自然 & 観察会

 寒地土木研究所の構内に植えられているチシマザクラが開花し、一般公開が始まったと聞いて、本日研究所のある中の島まで足を伸ばしてみた。ちょうどジャストタイミングだったようだ。チシマザクラは満開の時を迎えていた!

   

   ※ 寒地土木研究所の前面玄関です。左手のところにチシマザクラが咲いていますが、鮮明ではありませんね。次の写真でその様子を写しました。

 現在取り組んでいる「白石歴しるべウォーキング」で本日Bコース(本郷通・本通・平和通り巡り)を歩いていた時に本郷通の桜並木を歩いた。(明日レポしたい)その通りのサクラはエゾヤマザクラのようだったが、まだ3~4分咲きだった。それを目にして、当初はCコースも、と考えていたのを急きょ予定を変更して、地下鉄で「中の島」へ移動し、寒地土木研究所のチシマザクラを見ることにしたのだ。

 寒地土木研究所のチシマザクラは、昭和49(1984)年に当時の職員が「構内美化のためにも皆が末永く楽しめる植物を植えたい」との思いから、道東の厚岸郡浜中町霧多布の苗木を植樹したのが始まりだという。以来、幾多の変遷を経て、地域の協力なども得ながら寒地土木研究所の名物の一つとなって、毎年開花時期に一般公開されている。

 本年度の公開は4月15日(土)~21日(金)の予定だという。それにしても4年前の2019年の公開は4月25日からだったという。ずいぶん桜の開花が早くなっている。もっとも本家の千島で開花するのはずっと後なのだろうが…。

 チシマザクラの鮮やかさはソメイヨシノほどではないが、それなりに愛らしい花をいっぱいに付けていた。それでは満開の時を迎えた国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所のチシマザクラを稚拙な写真でお楽しみあれ❣

   

   ※ このように玄関前のチシマザクラも満開と言って良い状態でした。

   

   ※ 構内の精進川沿いに植えられているチシマザクラです。   

   

   ※ 近撮するとほぼ満開状態でした。

   

   

   ※ 花びらの色がやや薄い淡紅色がチシマザクラの魅力のようです。

   

   ※ 最後に大接近して一枚。


春を探してマイ・フィールドを彷徨ってみた

2023-04-14 16:20:26 | 環境 & 自然 & 観察会

 私が勝手にマイ・フィールドと称している「盤渓市民の森」に春を探しに行ってみた。フィールドを90分にわたって彷徨ってみたが、そこここに春を感じることはできたが、春爛漫と称するにはもう少し時間が必要と思われた。

 札幌では今日にも「サクラ開花宣言か!?」と伝えられていたので標本木のある札幌管区気象台の庭に植えられているソメイヨシノを見に行った。すると確かに数輪が開花していて、素人目には「開花と宣言してもいいのでは?」と思われたが、開花のニュースは伝わってはこなかった。

  

  

  ※ 札幌管区気象台の庭の標本木のサクラはご覧のとおりだったが…。

 そこで「野山の方はどうなっているだろう?」と思い、我が家からは車で15分ほど走ると山野草が繁茂するフィールド「盤渓市民の森」に出かけてみた。するとそこここに春を感ずることはできたが、総じて時期尚早という感じは否めなかった。今日現在、私が「盤渓市民の森」で目にした春の息吹をお伝えすることにする。

   

   ※ 「盤渓市民の森」の入口付近からは雪は完全に姿を消していました。

 まず目立ったのは「フッキソウ」である。「盤渓市民の森」はフッキソウの大群落があると言っても過言ではない。おそらくフッキソウは葉を付けたまま冬越しすると思われるが、それらがいち早く目を覚ましたものと考えられる。一輪だけ花の蕾を付けたのを目撃することができた。

   

   

   ※ 唯一フッキソウの花の蕾を見ることができました。

 次に目立ったのは、早春の花「フクジュソウ」である。南面に向いた崖のところではずいぶんと黄色い花が目立った。

   

   

   ※ フクジュソウは今が盛りと咲き誇っていました。

 数はそれほど多くはなかったが、「フキノトウ」も目に付いた。

   

   ※ フキノトウもあちこちに目立ちました。

 さらには90分間歩き回ってたった一輪だったが、「エゾエンゴサク」の紫の花を目にすることができた。

   

   ※ 唯一、たった一輪だけ目にしたエゾエンゴサクの花です。

 また「クルマバソウ」の葉も確認することができた。

   

   ※ このままの姿で越冬したのではと思われるクルマバソウの葉です。

 しかし、エンレイソウやニリンソウなどは時期尚早らしく目にすることができなかった。これらは「野幌森林公園」ではすでにみられているようだが、「盤渓市民の森」は標高が高いために開花の時期は遅くなってしまうようだ。

 「盤渓市民の森」に行った場合、私は森の最奥部まで足を運ぶことにしている。今日もそこを目指したのだが、標高が高くなるにつれ、まだ雪が解けておらずルートがはっきりしなかったために、無理をせずに引き返してきた。

   

   ※ このような状態ではどこがルートかはっきりしません。前進を断念しました。

 折り返してからは、森の中ほどを進んだためにまだ陽光が十分に届かないこともあり、見るべきものはほとんどなくスタート地点に帰ってきた。

   

   ※ 森の中の遊歩道上にはこのように冬の間に倒れた木があちらこちらで見られました。

   

   ※ 森の中の雪が融ける状態ですが、木の周りが早く融けています。このような様子を「根開き」と称するそうです。

   

   ※ 遊歩道上でひと際目立ちました。菌類でしょうか?それとも派手な色で虫を誘う食虫植物かな?

 私の期待は「盤渓市民の森」の最奥部で見ることができる「サンカヨウ」の花である。昨年の例から5月中旬頃が見ごろと思われるので、その頃にまた再訪したいと思っている。


西岡公園は春真っ盛り!?

2023-04-07 18:18:10 | 環境 & 自然 & 観察会

 公園内ではミズバショウが咲き誇り、フキノトウやフクジュソウがあちらこちらに顔を出し、ナニワズやエゾノリュウキンカが小さな黄色い花を付けていた。早くも西岡公園は春真っ盛りの様相だった!?

        

       ※ 西岡公園の今年の「おさんぽガイド」のスケジュールです。

 本日午後、これも「めだかの学校」本年度企画の「札幌の公園巡り」の事前踏査を兼ねて、西岡公園管理事務所が主催する「おさんぽガイド」に参加してきた。

   

   ※ 西岡公園管理事務所の全景です。

 生憎の雨模様、そして今年度第1回目の催しとあって参加者が少なく(というより私一人だった)、ガイドの方が管理事務所のスタッフの方とボランティアガイドの方3人がスタンバイしていたのに、参加者は私一人というなんとも贅沢な「おさんぽガイド」となった。   

 「おさんぽガイド」は2時間の行程で公園内をゆったり、まったりと巡る観察会で、体力的にはシニア向けの観察会に相応しいものだと思えた。

   

   ※ 私一人のために、4人の方々が説明役をしてくれました。

 ガイドの方々は、事前の研修もしっかりとやっているようで、公園内では希少なエゾノリュウキンカやナニワズの生息地をピンポイントで案内してくれた。また、それぞれが持っている知識を私に伝えようと熱心に説明してくれる姿にとても好感がもてた観察会だった。

   

   ※ 西岡水源地のシンボルである取水塔を遠くに眺めて池全体を写しました。

 今回、写真に収めることができたのは植物ばかりであるが、野鳥たちも水鳥をはじめ、ヤマゲラ、アカゲラ、さらにはコゲラ、ハシブトガラ、シジュウカラなどを目にすることができた。残念だったのはスタッフの方が見つけたカワセミを私は確認することができなかったのが残念だった。

 以下。私が本日カメラに収めることのできた主な植物を、私が記憶するために掲載することにします。

   

   ※ 唯一黄色い花を付けていたナニワズです。

   

   ※ こちらもたった一か所だけ花を付けていたエゾノリュウキンカです。

   

   ※ エゾアカガエルがたくさんの卵を産んでいました。

   

   ※ フキノトウはあちこちで見かけました。これは雄株とのことです。

   

   ※ ちとピンボケですが、エゾヤマザクラの蕾が赤く色付いていました。

   

   ※ エンレイソウも雨の中で紫の花を見せてくれました。

   

   ※ 雨天ために花びらを閉じているフクジュソウが多かったのですが、唯一花を開いていたものです。

    

   ※ ヤナギの木が黄色い花(花粉)を咲かせていました。

   

   ※ お待たせです。白い妖精ミズバショウです。

   

   ※ 西岡公園では今がミズバショウの盛りかもしれません。

    

   ※ 公園内のあちらこちらに群落を形成してしました。

 「おさんぽガイド」のゆったり、まったりな雰囲気は私にあっているかも?できれば季節の移り変わり毎に参加してもいいかな?と思い始めている。


円山公園でエゾリスを撮る

2023-04-06 19:18:55 | 環境 & 自然 & 観察会

 忍耐力に著しく欠ける私は野鳥や野生動物が現れるのをじーっと待つことなど端から諦めている。ところが私が勝手にフォローしている某氏は円山公園でいとも簡単(?)にエゾリスの姿を毎度ゲットしている。そこで私も!と出かけてみたのだが…。

 一昨日、好天に誘われて「めだかの学校」の今年度度企画の一つである「公園を巡ろう!」の実地踏査のために、午後に円山公園に出かけた。その際、併せて円山公園に棲むエゾリスをできれば写真に収めたいと思った。

 私が勝手にフォローしているというのはAさんという方のブログである。Aさんは円山公園の近くにお住いのようで、頻繁に円山公園を訪れているようだ。その度に公園内の至るところでエゾリスを写真に収めてアップされている。そのAさんはエゾリスの撮影スポットを惜しげもなく教えてくれている。そこで私もそこへ行けば忍耐力が欠けていようと何とかなるのでは、勇んで円山公園に向かったのだが…。

 まず公園の奥まったところにある「逓信従業員殉職碑」の裏手がエゾリスが良く出没するスポットだということで期待しながら向かった。ところがエゾリスはいなかった。近くにエゾリスの出現を待つ男性がいた。彼に伺うと「陽気に誘われてエゾリスは遠征したのではないか?」ということだった。忍耐力のない私は、その一言でその場を後にした。次のスポットに移動中にエゾリスが眼前を横切った。しかし、エゾリスは止まってはくれずに林の中に姿を消してしまった。

 第二のスポットは、円山川沿いにあるカツラの大木の根元である。ここはエゾリスだけではなく、雪が消えると冬眠から覚めたシマリスも出没するために愛好家たちが集う絶好のスポットである。しかし、愛好家の姿は見えず、もちろんエゾリスが現れる気配もしなかった。私は早々に諦めた。

 最後の頼みのスポットは、件の男性が「神宮茶屋の裏側ではエゾリスを餌付けしているので出現の確率がかなり高い」と教えてくれた。もちろんAさんのブログでも絶えずアップされている最も有力なスポットである。期待をもって向かったが、そこでもエゾリスには出会えなかった…。

 う~ん。やっぱり私は野生生物には縁がないのだなぁ…、諦めて帰路に就いた。帰り道神宮境内をしょんぼりと歩いている時だった。一人の女性が望遠レンズを構えているのが目に入った。何を狙っているのだろう?と望遠レンズの先の方を眺めてみると、なんと恋焦がれていたエゾリスが林の中を跳び回っているではないか!私は勇躍カメラを構えてシャッターを続けざまに切った。ただ、先客の彼女に迷惑を掛けちゃまずいと思い。あまりエゾリスに近づくことはできず、遠いところからのシャッターとなった。また、正面からの写真が一枚もないのも残念である。このようにけっして満足できる写真ではないが、私的にはヨシとしたい。その一連の写真を以下に掲載します。      

 またいつの日か円山公園を訪れて、この日よりましなエゾリスを撮ることができたら、と思っている。

 ※ 北海道神宮境内は円山公園とは区別されるのではと思っていたが、どうも円山公園の中に含まれるようだ。私の解釈は正しいのだろうか?どなたか教えてください。 


旭山記念公園スノーシュー観察会

2023-03-06 13:47:47 | 環境 & 自然 & 観察会

 ようやく念願叶ったスノーシューの観察会だった。時折り雪が舞うコンディションだったが、ガイドの丁寧な説明を聞きながらの雪山歩きは心楽しいものがあった。

   

   ※ スノーシューを装着し、林の中を往く参加者たちです。

 3月4日(土)午前、旭山記念公園が主催する「スノーシュー観察会」があり参加した。

実はこの種の観察会は冬季の1月、2月、3月と開催されているのだが、かなり人気がある観察会で、私は1月、2月と希望したのだが定員となって希望を断られていた観察会だった。今回も申込日の時間に電話したがなかなか繋がらず、電話をかけ続けて30分後にようやく繋がりなんとか参加できたのだった。

 観察会は参加料が保険代だけで、しかもスノーシューは貸与されるとあって、特に初心者に人気のようなのだ。

   

  ※ 貸与されたスノーシューを装着している参加者です。(私はマイスノーシューで参加)

 午前9時30分、20名の参加者と、旭山記念公園の「山の家」(公園案内所)のスタッフ、協力員と総勢25名ほどでスタートした。雪の状態は多少腐れ雪状態だったが、スノーシューを付けないと雪山を歩き回ることは困難な状態だった。

 ガイドの方が適度に立ち止まりながら、葉の落ちた木々について説明してくれた。イタヤカエデ、イワガラミ、ミズキ、ヌルデ、シナノキ、アズキナシと次々とその木の特徴を説明してくれた。その中でヌルデというウルシ科の木が私には初耳の木だった。ウルシ科の木というとおり、人によっては肌がかぶれる場合があるという。また、ヌルデは荒地にいち早く生えてくるパイオニアツリーとしても知られているという。

   

   ※ 春先に大量の甘い樹液を出すイタヤカエデです。

   

   ※ ミズキについて説明するガイドの方です。

   

   ※ ヌルデの木を観察する参加者たちです。

   

   ※ 種子を付けたまま越冬したアズキナシです。(写真を掲載したのは説明いただいた一部の樹種だけです)

 私にとってこの種の観察会において苦手なのは鳥の観察である。ガイドの方は木の説明をしている際も、「あっ、シジュウカラが鳴きましたね」、「これはハシブトガラですね」と案内されたが、多少耳の能力に衰えがある私には一向に鳴き声が聞こえないのだ。また、スタッフの方が、今多くの人たちから愛されている「エナガが高い木の上に停まっている」と言われても、その姿を目にすることができなかった。唯一、集団で木の枝に停まっていたウソを目にすることができたが、遠くに停まっているウソの姿から他の鳥との違いを認識することはできなかった。

 私にとって探鳥は、その姿を見るために辛抱強く待つ忍耐心もかけているので端から諦めている。

 最後にガイドの方は公園内にある「赤池」に案内してくれた。当り一面が雪で真っ白に覆われているのに、「赤池」のところは水面が顔を出し、傍へ寄ると水が赤く変色していた。ガイドの方によると、「赤池」の周辺には鉄細菌というバクテリアがすんでいて、その鉄細菌が水中の鉄分からエネルギーを得ているが、その際の副産物として赤茶色に酸化した鉄の塊(酸化鉄)作り出し、それが水を赤く染めている、ということだった。

   

   ※ 雪の覆われた公園内に忽然と現われた水面です。

   

   ※ 近撮すると確かに水が赤く染まっていました。

 旭山記念公園の自然観察会はなぜか冬季しか開催されていない。夏季も、と思うのだが残念である。夏季は別のところで開催される観察会に今年も出かけたいと思っている。


西岡水源地月例散歩に参加して

2023-01-17 15:12:23 | 環境 & 自然 & 観察会

 エナガがいた! あれはコゲラかな? ヒヨドリはもういいよね。参加者が望遠鏡を片手に発見を喜んでいる。私はといえば、望遠鏡もなく発見した人の声を頼りに遠くの小さな鳥に目を凝らす…。考えてみれば、冬の自然観察は探鳥会にならざるをえないもなぁ…。

   

   ※ 西岡公園を往く「月例散歩」の参加者たちです。

 一昨日1月15日(日)午前、西岡公園において「西岡自然を語る会」が主催する「月例散歩」に参加した。目的はもちろん西岡水源地の自然について少しでも知ることができたらという思いだったが、私はもう一つ自分自身に使命を与えていた。

   

   ※ 公園内にはこうして木々に寄生するヤドリギがたくさん見られました。(写真中央上)

   

   ※ 開会時にガイドの方がヤドリギの赤い実を提示し、自ら食してみせてくれました。

 我が家から遠い西岡公園に開始時刻の9時に着くのは朝が苦手な私には大変だったがなんとか間に合った。集合場所の西岡公園管理事務所前に着いたところ、参加者たちの手には皆望遠鏡が握られていた。ここで私は悟らされた「あぁ、冬の自然観察は探鳥会的になるよなぁ」と…。よく樹々が葉を落としている冬季間こそ野鳥観察には適していると言われている。

   

   ※ 林の木々はご覧のように葉を落とし、小鳥たちを観察するには最適のシーズンです。

   

   ※ 散歩を始めた直後にエゾリスが姿を現してくれました。

 月例散歩は参加者が高齢のこともあり、ガイドの方を先頭にゆったりまったり西岡水源地の周りを巡って歩いた。歩いて行く中、ガイドの方より参加者たちが頭上のあちこちを見回し、「エナガがいた」、「今、枝のところにコゲラが止まっている」などとの声が出る。参加者たちはかなりのベテランのようである。私はその声が発せられるたびに、右往左往しながら鳥の姿を追った。発せられた声のうち半分ほどは目に停めることができたか?しかし、いかんせん望遠鏡を持ち合わせていないうえ、鳥たちの姿が小さいために黒い影にしか見えず、その特徴を掴むことはまったくできなかった。ましてやカメラに収めるなどということはとてもとても…。

   

   ※ カメラのズームを精一杯引っ張って、そしてトリミングして…。カラスがブドウの実を食しているところです。

   

   ※ ガイドの補佐のかたによると、アズキナシの実ではとのことでした。

   

   ※ 凄い食痕です。おそらくゲラの仲間の仕業と思われます。

   

   ※ その上にあったつる性の木の皮は丸裸でした。

   

   ※ ガイドの方も特定できませんでしたが、小鳥の羽毛が落ちていました。   

   

   ※ この時期によく見られるオニグルミの冬芽です。あなたは猿に見えますか?それとも羊?

 結局、この日は私にとってほとんど収穫ゼロに終わってしまった月例散歩だった。

   

   ※ 西岡公園は池の周りを写真のような遊歩道(木道)が取り巻いています。

 ところでもう一つの私の使命であるが…。

 実は私が代表を務める「めだかの学校」の来年度企画の一つとして、「西岡公園を巡ろう」という企画が進行している。その際に今回主催された「西岡自然を語る会」の方にガイドをお願いできないか、ということを依頼することがあった。熱心にお願いしたつもりだが、残念ながら引き受けていただけなかった。いろいろと事情があるようだ。

 さあ、どうしよう、というのが目下の課題である。


登山日和の中での円山登山観察会

2023-01-08 18:32:18 | 環境 & 自然 & 観察会

 登山をしながら自然を観察しよう!というコンセプトの観察会に参加した。空はピーカンに晴れ、まさに登山日和だった。しかし、北国の自然は冬眠の真っ盛り…。期待したほど収穫はなかった登山観察会だったかな?

 本日(8日)午前、「北海道ボランティア・レンジャー協議会」(通称:ボラレン)主催の「円山登山観察会」に参加した。ボラレンの皆さんには野幌森林公園の観察会で何度もお世話になり、メンバーの誰もが深い知識でガイドしてくれていることにいつも感謝していた。そのボラレンが協議会独自に年間何回も観察会等を行っているのを知ってはいたが、なかなかスケジュールが合わなくて、今回初めて参加してみた。

   

   ※ 登山口となる大師堂の前で登山前の留意事項を聞く参加者たちです。

 この原稿を登山のジャンルに入れるか、観察会に入れるか悩んだが、参加した印象から「観察会」に加えることにした。

 天気は今年一番ともいえるほど晴れ上がり、まさに登山日和だった。参加社は30名弱といったところだった。そこにボラレンのガイドが3人ついてくれた。

 円山を小さな山と侮るなかれ。確かに標高225.4mと低く、コースも短いのだが、登山道はけっこうな斜度が続く。間に丘陵コースで一息つくところはあるが、全体としてはけっこうな斜度が続く登山である。しかし、そこは登山観察会の良いところであるが、息が上がりかけたかな?と思われるところでガイドが足を止めて説明をしてくれるのが絶好の休息となる。そうしたことを繰り返しながらの登山となった。

   

   ※ カツラの古木のところに小鳥のエサ台がありましたが、近年はこうした餌付けをしないようにしているとのことでした。

 ガイドの話っぷりからは、どうやらガイド役の方にとって円山は本拠地ではなく、アウェーだったようだ。案内してくれる木々も樹名板がかかってある木についての説明が多く、それも一般的な木の特徴を紹介することに終始していたように聞こえた。例えば円山は「養樹園」といって、北海道に生育していない樹種を試験的に生育した歴史があり、その名残で円山の低地のところには北海道では生育していないはずのスギの並木があるが、そのために付近住民にはスギ花粉に悩まされている人がいるかもしれないと話されたり、カツラの古木は木の脇から枝が発育し、中心の古木が枯死してしまう、といった一般的なお話が多いように思えた。その他、ところどころで立ち止まりながら目に留まる木々の説明をしてくれたのだが、木々に疎い私が興味を抱くお話は少なかったように思えた。

   

   ※ 説明は写真のように樹名が付されている木を中心にされました。ちなみにこの木は「アズキナシ」と書かれています。

 唯一、ガイド氏が山頂近くでこの時期によく見かけるオニグルミの冬芽を見せてくれたのが嬉しかった。

   

   ※ ちょっと写真がぼけていますが、オニグルミの冬芽です。なんとなくヒトの顔に見えませんか?

 良く晴れた山頂からは、解体が始まったと伝えられる北海道百年記念塔や北広島市に新設されたエスコンフィールドの特徴ある三角屋根まで見通すことができた。

   

   ※ 円山山頂から札幌市内を眺めた図です。

   

   ※ 山頂から遠くを眺めると、遠くに三角屋根のエスコンフィールドが望めました。

 やや消化不良気味の円山登山観察会だったが、天気が良く、気持ち良く登ることができたことでヨシとしたいと思う。               


前田森林公園「初秋の自然観察会」

2022-09-14 12:04:35 | 環境 & 自然 & 観察会

 相も変らぬネイチャーガイドの石田さんの名ガイドに率いられて初秋の前田森林公園のあちこちを歩き回った。今回のテーマは「種まき準備中」ということで、木々たちはそれぞれに実を付け、子孫繁栄のための準備をしている様を観察して歩いた。

   

 時間がやや経ってしまった。9月11日(日)午前、前田森林公園において「初秋の観察会」が開催され参加した。前田森林公園の観察会が魅力的に思えるのは、何といってもガイドの石田さんの存在である。森林内の植物について非常に博識な上に、ユーモアがあるためにファンも多いようだ。この日も40名近くの参加者があったのではないか。それでも石田さんは声量もある方なので多少離れていてもよくお話が聞こえるのがありがたい。

   

 この日はテーマに沿って、公園内の木々たちが花の季節を終えて、実を付けたところを観察して歩いた。かなり多くの木々を紹介してくれたのだが、その整理に時間が取られてしまった。間違いのない確実なものだけ、写真と共にレポートしたい。

◆カエデ 

  石田さんはカエデの種子を「ヘリコプターの羽」と称していたが、種が木から離れる時の様子が羽がクルクルと回って落ちる様子からそのように表現しているようだ。  

  

  

  ※ カエデの葉のところから鳥が羽を広げたように実が付いています。熟すと葉から離れてヘリコプターの羽根のようクルクルと回りながら飛んでいき、そこで芽を出す仕組みだそうです。

◆オオイタドリ

 虎杖は「いたどり」と書くそうですが、北海道には「虎杖浜」という集落があるが、イタドリがたくさん生えていたところから地名なったのではとの説明だった。ちなみにイチドリは若葉を揉んでつけると血が止まって、痛みを和らげることから「痛取」と書くこともあるという。

  

  ※ オオイタドリは堤防や路傍に背丈高く繁茂している草(雑草?)ですね。

    

◆カンボク

 カンボクは「肝木」とも表記されるが、それは枝葉を煎じた液が止血効果があることからそのように表記されるということだ。

  

  

◆ドイツトウヒ

 別名ヨーロッパトウヒとも呼ばれる木であるが、クリスマスツリーによく使われる木だという。鳩時計の重りはドイツトウヒの種子を模したといわれているそうだ。

  

  

  ※ 写真中央に鳩時計の重りのような種子が見えます。  

◆アズキナシ(ハカリメノキ)

 アズキナシは、果実が小さくアズキ(小豆)ほどの大きさであること、表面にナシのような白色の皮目があるところからそう命名されたそうだ。

 なお、別名のハカリノメノキは、若い枝に目盛りのような皮目があることからそう呼ぶ場合もあるという。   

  

  

◆ボケ

 ガイドの石田氏は「私の木です」と言った後で、木の名前を「ボケ」と紹介して参加者を笑わせた。ボケの実は瓜の形に似ていることから木になる瓜で「木瓜」とも表記されるそうだ。

  

  

◆ヨーロッパクロマツ

 石田氏はヨーロッパクロマツの球果(マツボックリ)をリスが食べ尽くしたものを示してくれた。あの固い球果を噛み砕くリスの歯の強健さに改めて驚いた。 

  

   

  ※ 写真上のようなマツボックリが、リスによって下のように齧られてその中の実を食べているそうです。    

◆アキグミ

 アキグミの実は小さな赤い実であるが、ほかのグミの果実が楕円形なのに対し、アキグミは球形に近い形をしている。食べることはできるが、タンニンを多く含むために強い渋みがあるということだったので試食することはあきらめた。  

  

  

◆キササゲ

 キササゲの果実は非常に目立った。長さ30cmもの細長い実が束になって枝からぶら下がっているので非常に目立った。石田氏によるとその実の中にびっしりと種が詰まっているそうだ。それが時期が来ると殻が弾け一斉に飛び出すそうだ。

  

  

◆イヌリンゴ

 別名「ヒメリンゴ」とも呼ばれるイヌリンゴであるが、公園内では枝が折れんばかりにイヌリンゴが鈴なりに垂れ下がっていた。酸味が強くて人間の食用には適さないが、野生生物たちにとっては格好の食用になっているそうだ。

  

  ※ たわわに実ったイヌリンゴの果実によって枝が垂れ下がっています。

  

◆トチノキ

 一見、クリの実ではと見紛いそうだが、殻がクリと違っていた。トチノキの実は昔、山村などでは栃餅など貴重な食用になっていたようだが、灰汁抜きが大変なために現在は敬遠されているという。トチノキの周りにはたくさんの実が転がっていた。

 なお、トチノキの葉は「掌状複葉」と称して、一枚の葉に深い切れ込みがあり人の掌(てのひら)のように見えることからそう呼ばれているそうだ。そして “複葉”とは言え、実は一枚の葉だそうだ。

  

◆ヒトヨタケ

 林の中に白い妖精(?)のような形をしたキノコが伸びていた。食用に適しているそうだが、名前どおり食に適するのは「一夜(ひとよ)」だけだそうだ。

  

◆プラタナス

 街路樹でよく見かけるプラタナス(スズカケノキ)だが、実が写真のように球状であることは知らなかった。近くの街路樹で観察してみたいと思うが、プラタナスの木が大きく育つのに、実の方は直径3~4cmほどなので果たして見つけることができるかどうか?

  

◆ノブドウ

 ノブドウはヤマブドウとは別種だということだ。実は白色や青色、紫色になるが、調べると白色が本来の色で、青色や紫色は虫が寄生している寄生果らしい。

  

  

◆アロニア

 ベリーなどの一種で、最近は栽培されている方も多いという。黒色に熟した実は生食にはあまり適さず、加工するのが一般的と言われている。

    

◆クルミ

 クルミの実はよく見かけるが木から落ちた時には緑色の外皮に包まれているが、やがて外皮がはがれると濃い渋茶色の固いクルミの実が現われる。あの固いクルミをリスたちは器用に傷つけ中身を食しているという。

  

   

◆スモモ

 私など小さい頃は、夏から秋にかけてよく食した果実であるが、最近の子どもたちはそんなこともないのだろう。スモモの木の周りにはたくさんの落下した果実が散乱していた。

  

  

◆シラカバ

 シラカバは花粉のことが良く報道されたりするが、実の方も大量の実(種子)を木から垂れ下げていて、実が熟してくると中の種が風と共に散乱するという。実際に足元にはシラカバの種が大量に散乱していた。

  

  

  

  ※ シラカバの種子か路上に降り積もるように落ちていました。

◆ツタ

 他の木に寄生して繁殖するツタの木(蔓性)だが、大きな葉の陰に小さな球状の種を作っていた。まだ時期尚早らしく種は緑色だった。

  

  

 以上、とてもたくさんの木や植物の果実や種子の紹介をいただいた。生物たちがさまざまな方法で子孫の繁栄・存続の方法(仕組み)を持っていることを改めて教えられた。今回のレポでは省略するがガイドの石田氏は観察会の途中で、植物(木)たちが「種子散布」の方法にさまざまな方法を用いていることを説いてくれた。すでに知識としては知ってはいたが、改めて植物(木)たちの逞しさを教えられた観察会だった。

 前田森林公園の観察会、興味深く、面白いです !

※ 番外編です。公園内には栽培種であるモモの木が一本だけ植わっており、モモが実を付けていました。石田さんによると公園で植付はしていないという。何かの偶然で生育したようです。

  

  

  

  ※ 立派に実を付けていますね。鳥たちには絶好の餌となるでしょう。


平岡公園春の湿生植物観察ツァー

2022-06-20 14:46:40 | 環境 & 自然 & 観察会

 当たり前と言ってしまえば当たり前の話だが…。前田森林公園や野幌森林公園とは植生がまったく違っていた。私にとっては見るもの、聞くもの全てが新鮮だった。右から聞いて左から忘れていく湿生植物の数々だったが、それでも楽しい観察ツァーだった。

 昨日19日午前、平岡公園管理事務所が主催する「矢部先生と歩くひらおか公園春の湿地観察ツァー」に参加した。物好きにどこにでも出没する私である。

 矢部先生とは、元札幌市立大学の教授で現在は同大学の専門研究員をされている方で、湿地植物の分布特性の解明や湿地の復元・再生の研究をされている湿地のスペシャリストであると紹介があった。

   

   ※ 平岡公園の湿地について説明をする講師の矢部和夫氏です。

 観察会の参加者はここでも女性が中心だったが24~5名の参加者があった。

 平岡公園の湿地は大きく上流湿地と人口湿地の二つに分かれている。平岡公園の敷地の大部分は、以前は水田地帯だったという。その跡地に人工湿地と人工池を造成して今の形にしたそうだが、上流湿地の方は地下水が染み出すところがあり、元々湿潤な環境が保たれていたため、湿地再生は比較的容易だったようだ。一方、人工湿地の方は近くを流れる三里川から水を引いて人工湿地、人工池を造成して、今の姿にしたという。(現在22年目を迎えている)

 私たちはまず上流湿地に導かれ、そこで生育する植物の数々を紹介された。矢部氏からは実に多くの湿生植物を名称を教えていただき、その特性についても説明された。私は懸命にメモを取り、写真に収めることに集中した。しかし、矢部氏の説明を全て記録し、記憶に残すことは不可能だった。また、たくさん撮った写真と植物の名称を一致させる作業も困難を極めた。そこで私なりに自信を持てたものだけ、私自身の記録とするために羅列することにしたい。

   

   ※ まず「上流湿地」に導かれました。

《上流湿地の部》

◇カサスゲ ~葉の部分が昔は傘の原料になったそうだ。   

   

◇ドクゼリ ~文字どおり毒になるセリである。

   

   

◇セリ ~こちらは無毒で食用に適している。

   

◇キショウブ ~外来種

   

   

◇エゾノリュウキンカ ~別名「ヤチブキ」とも呼ばれ食用に適している。私は春に黄色の花を咲かせるところは何度も見たが、このように成長した後に見るのは初めてだった。

   

   

   ※ 通称ヤチブキと称するくらいですから、葉がフキの葉に似てますね。

◇ニホンカワトンボ ~目立たなかったが、トリミングしてみた。あっ!これはもちろん植物ではありませんよ。

      

◇チシマアザミ ~アザミ種の花に特徴がある。

        

◇ミズバショウ ~春に咲く白く仏炎苞に包まれた花(ガク)は可愛いが、今ではこのような巨大な葉になっていました。

   

◇オニシモツケ

   

   

◇サワマタギ ~これは希少種だそうです。

   

   

◇ザゼンソウ ~ザゼンソウもこの時期に見るのは始めたった。ザゼンソウもミズバショウ同様仏炎苞が無くなってしまうと別の植物に見えてくる。

   

◇コウテイテンナンショウ ~別名を「マムシグサ」というが、茎のところがマムシ模様になってい る。

   

◇コンフリ   

   

◇オオアワダチソウ ~外来種だそうだ。

   

◇ハクウンボク(花)

   

   

◇三里川 ~平岡公園の傍を流れる小川です。この川から人口湿地を造成するための水を流入しているそうです。これももちろん植物ではありません!!

   

◇三里川からの水の取り入れ口です。

   

《人工湿地の部》

◇ヘビイチゴ(花・実) ~恐ろしい名前ですが、実は可愛いですね。

   

   

◇ゼンテイカ ~通称:エゾカンゾウとも呼ばれ、湿原などに多く棲息するお馴染みの花です。

   

◇カキツバタ ~今やレッドリストに登録されているそうだ。

   

   

※ ここで雨脚が強くなり、大型の東屋に雨宿りをした。

   

◇ムジナシゲ ~いかにも湿原ぽい光景を表現する植物である。

   

◇ヒツジグサ

   

   

◇イヌイ(花) ~極小の花であるが、よく見るととても鮮やかな花だった。

   

   

◇タイツリスゲ ~別名「ゴウソ」とも言うそうだ。

   

   ※ 実がまるで鯛を釣っているように見えるところから名付けられたそうです。

   

◇ヤチヤナギ ~葉をもんで匂いを嗅ぐとアロマ系の匂いがした。

   

   

 以上、実に多くの湿生植物を教わったが、あるいは私が聞き違えた名前もあったかもしれないことをお断りしておきます。そして、実は掲載した以外にも紹介いただいた植物はたくさんあった。また兄弟種とか、亜種との見分け方についても説明があったが、私が理解できるレベルではなかったので、そのことについてレポすることはしていない。  

 ともかく多くの湿生植物を紹介いただいたが、私が今後個人的に平岡公園に赴いても、教えられた植物の名称をどれだけ言い当てられるかは自信がない。いつかこの種の観察会に参加する心得について触れたことがあるが、何度も何度も同じような紹介をいただく中で徐々に自分のものとしてゆければよいのではないか、と思っている。この日の参加者の中にも同様なことを話されている方がいた。ただし、自分のものとするまでの時間がどれだけ私に残っているのかが問題ではあるが…。