国内外に広く知られ、人気も高い「さっぽろ雪まつり2025」が本日から11日まで8日間の日程で開会されました。私自身にとってはそれほど期待が大きいわけではないのですが、メイン会場の大通会場を覗いてみました。
札幌では大通公園を会場として一年間にさまざまな祭(フェスティバル)が開催されていますが、その中でも雪まつりは地の利を生かしたお祭りとして最も国内外に知られたお祭りではないかと思います。
札幌市民となって早や18年、札幌に居を移した当初は珍しさもあり、興味深く拝見し、ある年などは大雪像の制作のお手伝いも体験しましたが、最近は慣れもあってそれほど興味を抱かなくなっていました。
それでも札幌のあれこれを発信している拙ブログとしては、これだけ有名な「さっぽろ雪まつり」をパスするわけにはいきません。
天候も良かったので、昼過ぎにメイン会場である大通会場へ行ってみることにしました。
順路は我が家から近い大通11丁目から順に大通1丁目までを巡りました。
雪まつりのメインである大雪像は5つです。この数はここ数年同じ数のようです。
順にその作品名を記すと、
◆『モンスターハンターワイルズ』 2月28日狩猟解禁!
「アルシュベルト&オトモアイルー」 (大通会場10丁目)
◆「小樽 銀鱗荘」 (大通会場8丁目)
◆「北海道庁旧本庁舎~赤れんが庁舎~」 (大通会場7丁目)
◆「札幌へ駆けるサラブレッド」 (大通会場5丁目)
◆「転生したらスライムだった」 (大通会場4丁目)
私の眼から見て、最も優れていたと思われたのは大通会場4丁目の「転生したらスライムだった」です。
おじいちゃんには??の作品名ですが、どうやら小説から出発して漫画やアニメなどメディアミックスの展開で大人気のようです。私が優れていると思えたのは、主人公(?)の女の子が立体像として制作されていたところ素晴らしいと思えたからなのですが、物語に出てくる暴風竜の像もなかなか迫力がありました。
大雪像というと、建物などの建造物がわりと制作しやすい(?)ので多くなりがちですが、(今年も二つ)見る側からすると人や動物の立体像の方が見応えがありますね。
制作は、自衛隊の方々が二つ、大雪像制作委員会の方々が三つの大雪像を作成したようです。
その他に中雪像も何点か制作されていましたが、どうしても漫画やアニメなどのキャラクターが多いようです。若者たちから人気があるのかもしれません。
そして市民による小雪像です。これについては私は少々意見があります。
市民参加による雪まつり、というコンセプトは分からないわけではありませんが、どうしても作品のクオリティが数段落ちるような気がするのです。中には、国際的なお祭りに展示するに相応しいのか疑問に思えるような作品も散見されました。
市民参加を促すなら、雪像制作の研修会を実施したうえで制作者を選定するとか、高校や大学の美術専攻の学生の参加を促すなどの方策(昨年は高校の美術部の参加があったように記憶しているのですが…)を取れないものか、と思うのですが…。
それでも何点かは見応えのある作品もありましたので紹介することにします。
※ 「雪に埋もれた巨人」という作品です。
※ このドラゴンボールもなかなかのクォリティだと思いました。
※ 雪像の出来としては?ですが、ポーズが笑わせますね。
※ 時の人大谷選手がにいているか否かは貴兄が判定してください。
作品のクオリティといえば、毎年開催されている「国際雪像コンクール」です。こちらの参加者たちは、かなり専門的な方々のように思えます。毎年素晴らしい作品を見せてくれます。そのコンクールが11丁目会場で本日から制作が始まりました。6日は完成予定とのこと。できれば再訪してそれらの作品を観てみたいと思っています。
最後に雪まつりの見物客ですが、かなりの混み具合でしたが、私の感覚ではその半数はインバウンドの方々だったのではないかと思われほど外国人が目立ちました。特徴的だったのは、アジア系の人ばかりではなく、欧米系の人の姿も目立ったことでした。
彼らは「さっぽろ雪まつり」にどのような感想を抱いたでしょうか?気になるところです。
雪まつりはまだ始まったばかり、はたしてどれほどの人たちが雪まつりに訪れるのでしょうか?
願わくば天候に恵まれて、それぞれが楽しい思い出をつくって帰ってほしいと思います。
※ 3丁目会場には「スマイルリンク」が造られ、子どもたちが楽しんでいました。