田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

私のニュージーランド紀行 7

2013-02-11 22:04:39 | 海外の旅

 充実している博物館施設 

 今回の旅で私はニュージーランドの四つの博物館を訪れた。その四つとは…、
《ダニーデン市》
  ◇オタゴ博物館
  ◇オタゴ入植者博物館
《オークランド市》
  ◇オークランド戦争記念博物館
  ◇トーピードゥー湾海軍博物館
の四つである。
 断っておくが、私は別に博物館マニアではない。ただ、博物館を覗くとその国の、その地方のあらましを把握することができるのではないか、との思いから覗いてみたに過ぎない。

 ダニーデン市は人口12万人である。そこに二つの博物館が存在している。
 オタゴ博物館は本格的な総合博物館だった。マオリ族の歴史に始まり、オタゴ州の歴史的な遺産を展示し、そしてオタゴの豊かな自然を誇り展示しているものだった。
 印象的だったのは、博物館スタッフがマオリ紋様と思われる紋様をプリントしたシャツを着用していたことである。

          
          ※ オタゴ博物館の名称が入った建物側面を撮った。

          
        ※ 博物館スタッフが着用していたマオリ族文様(?)が入ったシャツを撮らせてもらった。

 オタゴ入植者博物館は、その名のとおりスコットランド人の入植以来の歴史を展示するものだったが、こちらもなかなか本格的なものだった。
 人口12万にして、本格的な博物館を二つも有していることに私は日本の現状を顧みて驚きを禁じ得なかった。

          
          ※ 開拓当初にこの地方を走っていた機関車が展示してあった。

 オークランド市はニュージーランド最大の都市といわれているか、それでも人口は約43万人である。
 オークランド戦争記念博物館は、その名称から戦争物だけを扱った博物館のように錯覚するが、実際は総合博物館である。3階構造になっていたが、1階は主としてマオリ族に関する展示だった。オタゴ博物館でもそうだったが、まず最初に展示されているのがマオリ族に関する展示だったところに、ニュージーランドが国として先住民族であるマオリ族を敬愛しようとする姿勢を感じ取れた。
 2階はニュージーランドの自然を主として展示し、3階になってようやく戦争に関した展示となっていた。(戦争関係はやはり戦勝国側から見た展示となっていた)

          
          ※ オークランド戦争記念博物館の堂々たる建物である。

               
          ※ オタゴ博物館でも、ここでもマオリ族に関する展示が充実していた。

 そして最後のトーピードゥー湾海軍博物館は、どちらかといえばローカルな海軍だけに特化した博物館といえた。

          
          ※ トーピードゥー湾海軍博物館の外観です。

 私はこうしたニュージーランドの充実した博物館施設を前にして、日本、ひいては札幌の現実に立ち帰らざるを得なかった。
 人口190万都市を誇る札幌市に道立はおろか、市立の博物館も存在しないのである。類似施設はあるとはいっても、まだ総合的な博物館が存在しないことを私たちはどう考えたら良いのだろうか?

 ニュージーランドの充実した展示を誇る博物館を前にして、日本人である私は考え込まざるを得なかった…。


私のニュージーランド紀行 6

2013-02-10 17:04:15 | 海外の旅

 裸の山が多いニュージーランド 

          
          ※ 写真のように道路の横の大して高くない山にも木は生えていません。

 オークランドからダニーデンへ向けて飛行したときだった。
 天候は快晴で雲一つない天候だった。私は運良く窓際の席だった。
 地上の様子が良く見えたのだが、山と思えるところはそのほとんどに木が見えないのだ。
 ニュージーランドというとトレッキングなどが盛んな「緑豊かな国」というイメージだったのだが…。

          
          ※ ダム湖の近く木が成長する水分は十分にあると思えるのだが…。
 
 そしてまた、ダニーデンからクイーンズタウンへ南島を横断したとき、道路の周囲に見える山々にはまったくと云ってよいほど木が生えていなかった。
 それほど標高の高いところを通ったとは思えなかったのだが…。

 景勝地クイーンズタウンは氷河に削られた跡にできた湖ワカティプ湖を中心にできた街だからやはり周りの山は裸の山々だった。

          
          ※ クイーンズタウンの前に広がるワカティプ湖の背後の山もご覧のとおりです。

 その印象を友人Tに話したところ、友人は「森林限界だから…」ということだった。森林限界というと、かなり高い山を想像するのだが、そんなにも高いところには思えなかった…。

 帰国してから調べてみた。すると、確かに日本では2,500mくらいが森林限界らしいが、ニュージーランドでは1,000mほどだという。
 なぜ、日本とニュージーランドではそんなに森林限界が違うかということについては、森林限界の要因がさまざまな要素が絡み合ったうえでのことなので、一言では説明できないらしい。ただ、緯度の違いがその一つの要因ではあるということなのだが…。

 広大な大地のほとんどに木が生えないというのももったいない気がするのだが、森林限界と言われてしまえばしたかのないことか…。
 それにしても「緑豊かな国ニュージーランド」という私のイメージは少し壊されてしまった感じである。

          
          ※ こんな特異な風景が映画のロケ地として選定されたのだろうか?

 ルートバン・トレッキングの案内をしてくれたガイドによると、そうした特異な地形が大ヒットした映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地として有名になったということだった。


私のニュージーランド紀行 5

2013-02-09 19:06:35 | 海外の旅

 動き回るKIWIを見た!!   

 執念の目撃劇だった。

 ニュージーランドの国鳥キーウィ(KIWI)を野生で見ることは不可能と言われている。それほど激減してしまっているようだ。
 私は旅に発つ前からクイーンズタウンの「キーウィ&バードライフ・パーク(Kiwi & Birdlife Park)」で生きて動き回るキーウィをこの目で見ることを旅の一つの目的にしていた。

          
          ※ この円筒形の建物が「Kiwi & Birdlife Park」のエントランスです。
 
 1月29日、私は朝一番で「Kiwi & Birdlife Park」を目ざした。この施設はクイーンズタウンの小高い丘の中腹にユニークな姿で建っている。
 開館時間の9時、入場料$38(約3,000円位か)を支払い入場した。
 園内を案内する日本語のオーディオガイドを無料で貸与してくれるのは嬉しい措置だ。
 いきなり「KIWI HOUSE 1」があった。(KIWI HOUSEには1と2があった)
 早速、中へ入ると遮光された暗い空間に暗赤色のライトが点灯している。暗い空間に目が慣れてもガラス越しには何も見えない。しばらくいたが、何も見えない中で他の客も次々とHOUSEを後にするので、私も他のところを見ようとHOUSEを出た。
 実は10時から餌付けがあるというので、その時に再び来ると見られると思ったのだ。

          
          ※ この建物がキーウィが飼育されている「KIWI HOUSE 1」です。

 園内にはニュージーランドでは貴重な鳥たちが飼育されていたが、私にとってはそれほど関心のあるものではなかった。類するものが円山動物園などで見ることができると思われたからだ。また、先住民族マオリのハンティングの道具などを小型化して展示してあったが、それとても私の興味の対象外だった。興味はただ一つ、キーウィの生きた姿を見ることである。

 餌付けの10時に再び「KIWI HOUSE 1」に行った。
 他の客たちもたくさん詰めかけていた。スタッフが飼育小屋の中に入り、餌を土の中に埋めて、キーウィの出現を待った。臆病だというキーウィが出てきやすいように皆が息を潜めて待った。15分待っても、20分待っても現れない。するとスタッフが我々の前に出てきて長々と説明している。彼女の説明はまったく解せなかったが、おそらく言い訳をしていたのだろう。
 待っていた客たちは潮が引くようにHOUSEを出て行った。

          
          ※ 「Kiwi & Birdlife Park」のエントランスにはこのようにキーウィが象られていました。

          
 私はあきらめきれずいたが、時計が10時30分を指し、「KIWI HOUSE 2」がオープンする時間と知っていたのでHOUSE 2を覗いてみた。しかし、こちらもキーウィは姿を現してはいなかった。ところがこちらには巣の中に暗視カメラが設置されていて、その様子がモニターに映し出されていた。巣の中ではつがいのキーウィが狭い中で動いていた。
 いっこうに巣から出る様子を見せないキーウィをなんとか出そうとスタッフが餌の入った筒を巣の中に持ち込みおびき出そうとした。一羽が巣から出る素振りを見せてカメラから消えたので期待をして待った。ところが間もなくまたカメラの前に現れ、待っていた客たちのため息を誘った。
 他の客たちはあきらめてHOUSEを後にしたが、私は一人残ってキーウィが現れるのを待った。何せ、ブログタイトル名を「マルちゃんKIWIの国を往く」と題しただけに目撃しないわけにはいかないのだ…。

          
          ※ 私が買い求めたキーウィグッズの一つ、ガラス製のキーウィのつがいです。

 とは言いながら、私もしびれを切らしてしまった。まだ見ていない園内を一通りは見ておこうとHOUSEを後にした。しかし落ち着かない。一応園内を一周した後、私はまたHOUSE 2に戻った。HOUSEの中は私一人だった。依然としてキーウィは巣の中に閉じこもったままだった。
 何度HOUSEと外を行き来しただろうか…。暗視カメラで動いたところを見ることができたから、それで納得して帰ろうと思うのだが後ろ髪をひかれる思いが募り、どうしてもあきらめることができない。

          
          ※ こちらのグッズはコースターよりは大型の鍋敷きでもなるのでしょうか?

 何度目の行き来の末だったろうか?
 なななんと!キーウィが姿を現したのだ!!
 つがいが揃って飼育室の中に出てきたのだ! 長い嘴をあちこちの土に突き刺して餌を探しながら、窓越しに私のすぐ前を歩き回ってくれた!
 興奮した私は他の客にも知らせようと外に出たのだが、ちょうどその時、外では園内の鳥を呼び寄せるショーが行われていたので迷惑になると考え止めることにした。

          
          ※ オークランドの博物館に展示されていたキーウィの剥製です。

 時計を見ると11時半を過ぎていた。入園してから2時間半が経過していた。
 文字どおり執念の目撃劇である。
 私はようやく納得して「Kiwi & Birdlife Park」を後にしたのだった。


私のニュージーランド紀行 4

2013-02-08 20:59:58 | 海外の旅

 親しみを感じさせる国 ニュージーランド 

 「マルちゃんKIWIの国を往く」№8で私は「完全に欧米風の街並みなのですが、どこか親しみのようなものを感じます」と記した。
 そう感じさせるものは何なのか? 私は旅の間中考え続けた。
 わずか2週間の旅でその答えが見つかったわけではない。また、そんなに簡単に答えを導き出すことも避けなければならない。
 しかし、わずか2週間という短い間で私なりに感じことを記すことは許されるだろう。

          
     ※ クイーンズタウンからダニーデンに移動するバスの中から、典型的なニュージーランドの牧場風景です。

 そうした前提の上で、私がまず表層的に感じた点は…。
 第一にニュージーランドが今や多国籍国家の体を成していて、先住民族のマオリ、イギリス系の白人をはじめとして、さまざまな人種が生活していることがあげられるように思う。その中でもオークランドあたりではアジア系の人たちがかなり目立った。
 それに伴ってだろうか、漢字や日本語の表示する店が街中にずいぶん目立っていた。

          
          ※ オークランド市内ではこのような看板がけっこう目立ちました。

 さらには街を走る自動車の約7割程度が日本車であったという事実だ。ニュージーランドは自動車を自国生産していないことにもよるが、とにかく日本車が目立った。
 そしてしばらくして気付いたのだが、ニュージーランドの車の走行レーンが左側走行だったのだ。このことも違和感を感ずるより親しみを感ずることに繋がったように思う。

          
     ※ ダイソーまで進出していました。$3.5ですから270円前後だから日本より高めの値段設定ですね。

 そして家だが、日本の新興住宅などから比べるとはるかに敷地もゆったりしていて芝生の庭もあり大きな住宅なのだが、アメリカのようなバカでかい邸宅をあまり見ることがなかった。このこともどことなく親しみを感じさせる一因だったように思える。

 親しみやすさを最も感じさせてくれたのは、ニュージーランダーの人柄によるところが大きかったように思う。
 オークランドのような大都会ではあまり感じなかったが、ダニーデン(人口11万人余り)では、朝、道を行き交う人同士が「グッモーニング」あるいは「ハーイ」と私たちにも気軽に声をかけてくれた。だれにも分け隔てしないニュージーランダーに好感を抱いたものである。
 また、私が道などを尋ねた経験(私は通算7~8度尋ねただろうか?)では、誰一人断る人はなく、親切に教えてくれた。
 そして、一度はダニーデンのカーギル山を登った帰路、バス停目ざして歩いていた時、見ず知らずのニュージーランダーの女性から「車に乗っていけ」と招き入れられ、ホームステイ先まで送ってもらうという貴重な経験ができたのもニュージーランドならではと思っている。

 このように僅かな滞在経験であったが、ニュージーランドはどこか親しみを感じさせてくれる国だった。

          
          ※ 長距離バスで通過したニュージーランドの田舎町の様子です。

 友人T氏によると、ニュージーランドにおいて日本は相当な信頼を得ているとのことだった。そのT氏から面白い話をうかがった。
 ダニーデンの街中にも、「東京」とか「FUJI」など、日本を象徴する名を付けた日本食レストランがあるのだが、T氏によるとその店を経営しているのは日本人よりも韓国人とか中国人が経営している場合の方が多いという。この例なども日本が信頼されているということの証拠のように私には思えた。

          
     ※ あちらは今が夏真っ盛り!ダニーデンの海水浴場を見てました。好天も手伝いたくさんの人出でした。


私のニュージーランド紀行 3

2013-02-07 14:12:43 | 海外の旅

 二つの危機 

          
  ※ ダニーデン市内のオープンカフェである。あちらは今が夏。ダニーデンばかりでなく、いたるところでオープンカフェが花盛りだった。

 「えっ? 離陸時間が近づいているのにいっこうに搭乗が始まらないぞ!?」、「えっ?成田行きより、関空便の方が離陸は早いはずなのに、次期搭乗予定の表示は“成田”になっているぞ!?」
 私は帰りのゴールドコーストでのトランジットで焦りに焦った。

 焦った私は搭乗口のところにいた職員に問うた「搭乗はいつ開始するのか?」と…。すると「半時間ほど後だ」という部分だけ聞き取れた。そして別に悪びれた様子も見てとれない。でもどうしてだ??
 じっとしていられなかった私は、椅子に座って搭乗を待っている様子の日本人らしき若者に尋ねた。
 「日本の方ですか?」、「そうです」
 「どちらまで行かれますか?」、「成田です」(成田は関空便の30分後に離陸予定だから、まだのりびんしていられたようだ)
 「関空の搭乗が始まらないんですよねぇ…」、すると彼が立ち上がって、8番の搭乗口のところへ行って確かめてくれた。すると、そこに9番搭乗口から8番搭乗口に変更になった関空便の表示が出ていた。
 「ありがとう!」と彼にお礼をしたものの、時計を見るとすでに離陸時間が過ぎていた??
 周りを見ると、客たちに焦った様子はなく搭乗を待っている様子である。

          
          ※ 私が焦りに焦ったゴールドコースト空港内の国際線待合室である。

 ここで私はようやく気付いたのだ!!
 「そうか!オーストラリアも“夏時間”を採用しているのだ!」と…。
 私は確かにスマートフォンのアプリを使い、時計をオーストラリア時間に直してあったのだが、どうやらニュージーランド同様“夏時間”を採用しているらしいことに気付いたのだった。すると標準時間より1時間遅れて時計は進んでいるのだ。ふ~~っ、これで一安心。(待合室に時計がなかったのも私を焦らせた一因である)
 それにしても最後の最後に「やっちゃった かあ~」と心の中では大きな悲鳴を上げていた。夏時間などに慣れていないが故の悲喜劇でした。

 そしてもう一つの危機は、すでにお伝えしているように関空出発時の搭乗手続きの際に、当初は関空-ゴールドコースト間のチケットしか渡されず、私がそのことに対して疑問を抱かなければ、おそらくそれ以降に相当なトラブルになっていたであろうと思われた一件である。
 今回、私は一人旅の上に、旅そのものに不安を抱えながらだったので、時間的にはいつも十分な余裕をもって行動していた。そのことが、一度搭乗手続きを終えた後でも疑問が生じた際に、その疑問を解く時間があったことが幸いしたと思っている。

          
     ※ ダニーデン駅とその前の庭園。ダニーデンにはこうしたスコットランド風の建物がいたるところに見られます。

 自宅のパソコンから各種手続きをし、そこでプリントアウトしたバウチャー(予約書)を搭乗窓口やホテルのフロントに提示するときはいつも緊張した。
 「バウチャーが有効ではない」と宣せられたら万事休すなのだから…。幸い、今回はそうしたことは一度もなく旅を終えることができたのは幸いである。

 私のようなアナログ人間にとっては、いまさらながらこうしたコンピューター社会の凄さと便利さを実感するのである。一方では便利さゆえの危うさも併存しているのだろうが…。


私のニュージーランド紀行 2

2013-02-06 16:27:42 | 海外の旅

 セルフプロデュースの旅 

 “セルフプロデュースの旅”…、それは私にとって意味のある旅でもあったし、また反省すべきことの多い旅でもあった…。

 私は今回の旅を思い立ったとき、一つはLCCを利用してみよう、ということと、もう一つは全ての計画・手続きを自分自身の手でやってみよう、ということだった。
 そして旅の概要を友人が滞在しているダニーデンに4・5泊するとともに、ダニーデンからそう遠くない南島の景勝地クイーンズタウンと、ニュージーランド最大の都市オークランドに遊ぼうと考えた。

          
     ※ 緑豊かな国と思っていたが、意外や意外 山岳地帯は写真のように木がまったく生えていない山が目立った。

 LCC…、いわゆるLow Cost Carrier の略称で、徹底したコスト削減によって航空運賃を最小限に抑えることによって既存の航空会社を脅かす存在なっている「格安航空会社」のことをいう。
 私が試しに関空-オークランド間のJetsterの運賃を調べたところ片道5万円前後と出た。(LCCは日によって料金設定が異なる)この運賃を見て「私にも行けそう!」という思いが浮かんだのだった。

 ダニーデンに滞在する友人と連絡を取ったところ、「歓迎する」との回答を得たことに勇気付けられ、早速パソコンを前にして航空便、ホテル、バスの予約を開始した。
 航空便はJetster,Peach の航空会社と直接、ホテル・バスはHISの現地代理店を通して予約作業を進めた。
 ここで私はLCCにこだわったために、行くときのオークランドと帰国してから関空で一泊しなければならない破目に陥った。LCCの場合はまだまだ便数が少なく、乗り継ぎなどはかなり不便であることが分かった。
 また、ダニーデンからクイーンズタウンに向かう峡谷鉄道とバスの便は現地ツアー会社と交渉していたのだが(日本語で)、予定していた日が満員との連絡が入り一日予定をずらすことになった。そのため、ホテルの予約変更、帰りのバスの予約変更など変更手数料も含めてかなりの出費となってしまった。

          
     ※ お世話になった友人のホームスティ先の家です。丘の中腹に建っていて地形をうまく利用していました。

 また、航空便であるが関空-オークランド間は私が予約した日程だと130,500円にもなってしまった。これは私が予約の段階で受託手荷物20Kgというチェックを外さなかったために余計な料金を支払わねばならなかったことにもよるものである。
 13万円の料金だと既存の航空会社の便でも似たような料金で運行している会社があった。
 また、すでにブログでも報告したがオークランドからの帰りの便が朝の7時15分だった。そうするとオークランド市内のホテルから空港に行くにはタクシーくらいしかないのではと予想し、市内のホテルとは別に空港近くにホテルをダブルブッキングして不測の事態に備えた。しかし実際にオークランドに行ってみると、オークランド市内と空港の間には46時中バスが運行されていることが分かり、友人のパソコンから空港近くのホテルをキャンセルするようなこともあった。

 このように手続きそのものに甘さがあったり、現地の事情に疎かったりして、当初考えていたよりかなり費用が膨らんでしまった。

 そこで私のようなツアーによらない個人旅行をする場合には、次のような方法がベストではないか、ということを学んだ。
 それは旅行代理店を活用するという方法である。
 つまり、旅程は自分で立てて、使用する航空便の希望も伝え、ホテルのレベルも伝えたうえで、予約作業を旅行代理店に任せるという方法である。
 そうすることで個人で立てた計画の矛盾や現地事情などについてその道のプロがアドバイスしてくれ、希望に沿った予約を効率良くしてもらえるのではないか、ということである。その手数料などは、私が無駄にしてしまった金額ほどではないだろう。

          
          ※ さまざまな家が見られたが、写真の家は典型的なニュージーランドの民家といえる。     

 思い立ってから時間がそれほどなかったこと、自らが全てをプロデュースすることに自分が酔ってしまったこと、等々が今回のような反省点をたくさん生んでしまったのだが、そのこともまた私の中では楽しんだのだと自分自身を納得させている。


私のニュージーランド紀行 1

2013-02-05 13:24:57 | 海外の旅

 旅のスタイル 

          
          ※ クイーンズタウンで宿泊したホテルの私の部屋から見えたワカティプ湖です。

 ニュージーランドの景勝地クイーンズタウンを訪れたときのことである。
 私がまずやるべきことは、明後日ダニーデンに帰るバスが朝7時45分に発つ便を予約したのだが、そのバスの発車位置を確かめることである。そのバスに乗り遅れてしまっては、その後の対応が面倒になる。
 予約チケットに発車位置のアドレスが記されているのだが手持ちのマップではいまひとつ確かでない。
 公園で寛いでいた女性に訊いた。彼女たちも旅行者のようだったが親切に教えてくれた。しかし、彼女たちが教えてくれたところにそれらしいところはなかった。
 続いてビジネスマン風の若者に訊いた。彼もあまり地元に詳しい人ではないらしく、スマートフォンのグーグルマップを検索し教えてくれた。しかし、それでもはっきりしなかった。
 困り果てていたところ「i-SITE」(アイサイト)という観光案内所の看板が私の目に入った。そこへ入って訊いたところ、直ぐ近くだといってマップを渡された。
 そこはそれまでに何度も行き来したところだった。私は長距離バスの発着所ということからオフィスか何かの建物があるものと思い込んでいたが、そこは単なる雨除けが備わっただけの停留所だったのだ…。(しかし、ともかく一つの問題が解決して安堵した)
 そしてようやくクイーンズタウンの観光に出向いたのだった。

          
          ※ 私をクイーンズタウンからダニーデンまで誘ってくれたIntre Cityのバスです。

 私の今回の旅は、このようにまずはその日の宿泊するところ、次の移動手段を確保すことを最優先してやらねばならなかった。それも拙い英会話を操って…。
 こんな綱渡り的な旅を、若者ならいざ知らず60歳を超えた男がすべきとは私自身が思わないのだが、今回私は敢えてそうした旅を選択した。
 「何故?」と考えたとき、私の中に眠っていた若き日の旅の記憶が目を覚まし、私を突き動かしたのだと思っている。
 これまでも何度か触れたが、私は1967年から1968年にかけて、なけなしの金を手にヨーロッパ、中近東、アジアの国々を1年間かけて彷徨した体験があった。そのような体験をもう一度してみたい、という願望が私の中にあったようなのだ。
 今回の旅が以前と同質か?と問われれば、以前とは似て非なるもの(全ての交通手段、宿泊先を予約した上での旅だったという点において)ではあったけれど、危険やアクシデントに見舞われることを顧みずに敢行し、やり遂げられたことに一種の満足を感じている。

 したがって、私の旅のスタイルを中高年の皆さまに推奨しようとはけっして思っていない。
 そんな私の旅の顛末をこれからしばらく綴りたいと思っています。


マルちゃんKIWIの国を征く 30(最終回)

2013-02-04 15:12:23 | 海外の旅

 午後2時過ぎ、我が家に無事帰りつき今回の「マルちゃんKIWIの国を征く」の旅は完成をみました。
 旅立つときはハラハラドキドキの旅立ちでしたが、おかげさまで何事もなく旅を満喫して帰ってくることができホッとしています。
 今回の旅を私は逐一ブログの形でレポートし続けることもできました。このことは、私の旅を興味深く追っていただいた皆さまに私の旅を報告すると同時に、私の妻や子どもに対して無事に旅しているとの報告を兼ねたものでした。
 大阪に着いたときに妻に電話をすると「楽しい旅を続けられたようですね」というのが彼女からの第一声だったことに、ブログが果たした役割の大きさを認識させられました。

 新千歳空港からの帰途、電車の車窓から見える風景はモノトーンの世界でした。公園や家の庭に花が咲き乱れ、夏真っ盛りのニュージーランドに昨日までいたことが信じられない思いです。
 また、旅の中でニュージーランドの家々が驚くほど大きなものではない、というようなレポートをしましたが、車窓から見えた日本の家々はやはりあちらの国の家の様子と比べるとかなりの違いを感じました。
 
 そこで「マルちゃんKIWIの国を征く」シリーズは今回の№30で一応終結として、明日からは上記のように今回の旅で見たこと感じたことなどをじっくりと振り返ってみようと思います。
 また、お付き合いください。


マルちゃんKIWIの国を征く 29

2013-02-04 12:23:03 | 海外の旅

 ヒャッとした冷気が体を包む新千歳空港に降り立ちました。
 これで今回の空の旅も終わりです。今回の旅では計8回の離着陸を繰り返しました。離陸に比べると、着陸はあまり気分の良いものではありませんが、今回は全て大型の機体だったこともありそうした気分もあまり感ずることはありませんでした。
 ちょうど昼どきとあって、空港でカツ丼を食し電車とバスを乗り継いで一路我が家へ、です!!


マルちゃんKIWIの国を征く 28

2013-02-04 09:22:44 | 海外の旅

 搭乗までもう少し時間があるのでもう一本投稿します。
 タイトル名の「KIWI」ですが、前にも書いたとおりニュージーランドの国鳥ですが、現在は外来の天敵によって激減し絶滅危惧種に指定されています。
 ニュージーランドの人たちにとっては、他に類をみない鳥であることから特別な存在となっているようです。確かKIWI BANKなどという銀行があったり、ニュージーランドの街中にはKIWIの文字が目立ちました。ニュージーランドにはKIWIと同じように飛べない、飛ばない鳥は他にもいるのですがやはりKIWIは特別なんですね。
 そのKIWIが生きて動き回る姿をかろうじてもこの目で確認することが出来たことは幸運でした。だって私と一緒にKIWI LANDに入園していた多くの人たちは見られなかったのですから…。執念の目撃体験と言ったら大げさですか?