なんともホッコリとしたオカリナの調べがホールいっぱいに響き渡った。アマチュアの域を出ない集団の演奏だったが、耳慣れた曲の数々が演奏され、なんとも心豊かな思いを抱かせてくれたコンサートだった。
昨日12月9日(金)午後、はちけん(八軒)地区センターで開催されたオカリナコンサートに顔を出してみた。「サロン・ド・ハッチ」とは、八軒地区センターで行われるサロン的な催しをフランス語風にちょっと洒落て「八軒」を「ハッチ」と呼んでみたということのようだ。
演奏したのは、はちけん地区センターを練習拠点として活動する「オカリナサークル アンダンテ」の33名(うち男性は2名)の皆さんによるコンサートだった。
※ 写真を撮った時は全員演奏ではなかったために少なく見えますが、全員では33名のサークルでした。
当日演奏された曲は、添付したプログラムどおりであるが、いずれの曲も私にとっては耳慣れた曲ばかりであった。それら耳慣れた曲の数々をオカリナで演奏すると、オリジナルとは違った独特の音色で聞こえてくるのが堪らなかった。けっして素晴らしい演奏技術ではないのだが、オカリナから出される音色がなんとも心地良いのだ。MC担当の方が語っていたが、「オカリナは日本の曲に多い抒情的な曲によく合う楽器だ」と言っていたが、その通りだと私も思った。
特に私の気持ちがグッとくるほど私の琴線に響いたのは、さだまさし作曲の「北の国から」だった。オカリナの音色にのせてTVドラマでの名場面が走馬灯のように巡ってきた。また、村井邦彦作曲、河邨文一郎作詞の「虹と雪のバラード」も札幌市民にとっては欠かせない曲で、オカリナの音色で聴くものいいなぁと思えた。
※ 休憩時間にメンバーの方々が着用していたお揃いのオカリナがデザインされたTシャツを写させてもらいました。
アンコールでは再び「故郷(ふるさと)」が演奏され、最後の最後にはこれまた村井邦彦作曲の「翼をください」でコンサートを締め括った。
※ コンサートの最後はクリスマスシーズンらしく演出を施して演奏を披露してくれました。
ちょっとお年を召した婦人たち(男性も混じってはいたが)が練習の成果を一生懸命に発揮しようとして真剣に演奏してくれた姿がとても好ましく、心温かいひと時を過ごすことができたオカリナコンサートだった。