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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北区歴史と文化の八十八選巡り №11

2022-10-03 19:23:11 | 札幌市・北区歴史と文化の八十八選巡り

※ 実に2ヵ月半ぶりの「北区歴史と文化の八十八選巡り」シリーズの再開である。このプロジェクトはまだ八十八選の半ばに差し掛かったばかりである。今年中の達成は難しそうだが、これから少し重点的に取り組もうかな、と思っているところである。

 屯田防風林は「日本の美しい歩きたくなるみち500選」にも選ばれている札幌市を代表するウォーキングコースの一つである。そして二つの記念碑は防風林に続く「屯田西公園」内に設置されていた。

45〉屯田防風林 

   

 「屯田防風林」は我が家からは10キロ以上離れているために、訪れた回数は多くはないが、訪れるたびに癒される散策路である。

   

   ※ 「屯田防風林」内にあった案内図ですが、ここには「ポプラ通」と表示されています。

 私が「屯田防風林」を初めて訪れたのは記録によると2008年5月となっている。(その時の記事はこちら⇒)それ以来、友人を案内したり、観察会に参加したりと、もう何度も訪れている。訪れるたびに思うのだが、散策路の路面が土のために足にはとても優しい散策路である。そして防風林全体も自然がそのまま残されたように保全されているのだ。一見人の手が入っていないように見えるが、実はその陰で危険防止の対策はしっかりと施されているに違いないはずなのだが、それが表に出ていないところが素晴らしいと思っている。防風林の片隅には、北区が制作した説明板があり、そこには次のよう説明されていた。

   

   ※ 防風林内で一か所だけこうした水場がありました。

   

   ※ これはかなり意図的に植樹したシラカバの木と思われます。

    

   ※ 防風林内の紅葉はまったく見られませんでしたが、オオウバユリは種子をたくさん付けていました。                            

この防風林は、大正時代に厳しい季節風から農作物を守るため大正時代に植えられたのが始まりである。泥炭地のために常緑樹は不向きとされ、熱心な話し合いの結果ヤチダモが最初に植えられたと言われているが、今は、ヤチダモの他にハルニレ、ナナカマド、シラカバ、エゾイタヤ、イチョウなど数多くの樹種で構成されている。開拓が進むにつれて防風林も拡張され、約8キロメートルの長さに及んでいる。現在、周辺は宅地化が進み、防風林は人々の憩いと安らぎの場へと変わってきている。

 この説明に中で不可解な部分が2か所ある。一つはその長さである。説明では8キロメートルとなっているが、私が歩いた感じではとてもそれほどの長さはないように思われる。事実地図で見てもせいぜい5~6キロと思われる。別の説明書では3キロという表示もあった。関係機関に尋ねてみようと思っている。

 もう一つ、説明板では防風林の樹種についてポプラの記述がない。ところが「屯田防風林」の別名が「ポプラ通り」とも称されている説明もある。今回訪れてみても、特に私が始点としたJR学園都市線に近い東側にはポプラの木が目立ったのだが…。

        

        ※ 防風林の東側ではこうしたポプラの木が非常に目立ちました。

   

   ※ ゴツゴツとした木の肌が特徴のポプラの木です。

 まあ、そのことは別にして、散策路そのものは素晴らしい。貴重な自然が残る場所としてこれからも長く人々の憩いと安らぎの場として在り続けてほしい。

    

  ※ 2008年に来た頃はなかったはずですが、こうした規制線が貼られているのも死後防止のためと思われます。                      

〔住 所〕 北区屯田1条2丁目~5条12丁目 

〔訪問日〕 10月3日

 

46〉植樹碑

   

この「植樹碑」を見つけるには少し苦労した。公園内で憩っていた人に尋ねても、その存在を知っている人になかなか出会わなかったのだ。何人かに伺ったとき「あれでは?」と言って教えてくれた方がいてようやく目的を達することができた。碑は公園の野球場の外側にひっそりと建っていた。その碑の傍に次のように書かれた説明板があった。

   

この碑は、昭和56(1981)年に「札幌すずらんライオンズクラブ」が公園内に約1,000本のサクラの木を植樹した記念に建立された。高さ70センチメートル、幅1.5メートルの日高産赤石が台座の上に置かれている。碑面の「逞しく育て」の文字は、板垣武四郎札幌市長の揮ごうによる。植えられたサクラは、毎年春になると美しい花を咲かせ、地域の人たちのお花見の名所になっている。

    

〔住 所〕 北区屯田4条10丁目屯田西公園内 

〔訪問日〕  10月3日   

 

〈47〉はたちのつどい記念塔

   

 「はたちのつどい記念碑」は、「植樹碑」と同じ屯田西公園内に建てられていたのだが、こちらは道路傍にあったことと、高さが4メートル近くもあって大きかったために直ぐに見つけることができた。

 その記念塔の傍にも次のように書かれた説明板があった。

   

「はたちのつどい」、これは新成人を契機にした新しい仲間づくりであり、自主的にレクリェーション活動やイベントの企画・実施をするサークル活動。若者の発想から生まれたアイデアを「はたちのつどい記念事業」として実現し、市民の方に大変喜ばれている。“新しい仲間をつくりたい”“何かおもしろいことはないかな”と考えているあなたが主役。この塔は「はたちのつどい記念事業」で昭和52(1977)年に建立。

   

この時の新成人は計算すると現在45歳になっている。彼らがこの塔を今見た時に何を感ずるのだろうか?それにしても今もこうしたことは継続されているのだろうか?

〔住 所〕 北区屯田4条10丁目屯田西公園内 

〔訪問日〕 10月3日



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