重症化すると足壊疽、脳梗塞、狭心症、あるいは腎症(人工透析)など、怖~い怖~い病のもととなる「糖尿病」についてのお話を伺った。「糖尿病」から遠ざかるために何か必要なのか?そのヒントを伺った。
本日(2月21日)午後、西区民センターで開講された「市民健康教育講座」に参加した。このところ意図的に「市民健康教育講座」に参加するようにしている。やはり加齢とともに自らの健康のことが気になりだしたのだ。
本日は、札幌孝仁会記念病院の牧田興志医師が「糖尿病総論~糖尿病はなぜ放置してはならないのか?正しい知識で正しく怖がりましょう~」と題してお話された。
講義はまず「糖尿病とは?」というお話から始まった。糖尿病とは「血液の中のブドウ糖濃度が高い状態(高血糖症状)」のことを指すのだが、その高い血糖値を下げるホルモンがインスリンなのだが、インスリンは膵臓から分泌されているという基本的なことを教わった。ところがそのインスリンが膵臓から正常に分泌されなかったり、分泌されたインスリンそのものが機能を発揮できなかったりしたときに「糖尿病」を発症するということだそうだ。
さて私にとって最も関心があった高血糖症状とは、どのような状態(自覚症状)を言うのかというと、「倦怠感、口渇、多飲、多尿、足先のしびれ」などを自覚した際には血糖値を調べてもらうことだと強調された。よく尿検査で糖尿病が診断できるとも言われてきたが、それは俗説であり「スクリーニング検査」を受けることだと牧田氏は強調された。
※ 講義をする牧田興志医師です。
もし仮に「糖尿病」と診断されたら、「糖尿病」自体は現代医療では「治す」ことはできないという。そこで怖いのは「合併症の発症・進行を抑える」ことだという。
糖尿病治療の3本柱は「食事療法」、「運動療法」、そして「薬物療法」だという。
このうち、まずは「食事療法」、「運動療法」で改善を図ることが先決であり、「薬物療法」は先の二つで改善が認められなかった場合に取り入れる治療法である、と強調された。
「食事療法」や「運動療法」については、さまざまな他の病気、症状においても共通している部分が多いように思われ、私もできるだけ気を付けるようにしているが、一層気を付けて生活する必要があることを痛感した。
今回の講座を受講し、私には今のところ自覚症状はないが、機会があれば一度「スクリーニング検査」なるものを受検し、現在の自分の血糖値を知っておきたいと思った。
講座の中で牧田医師も触れられていたが、糖尿病が進行し、合併症など発症してしまうとQOL(生活の質)の低下を招いてしまう。そうならないために留意することの大切さ学んだ講座だった。