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映画 №370 ローマの休日

2023-12-21 21:35:46 | 映画観賞・感想
 ご存じのようにハリウッド映画で一世を風靡したオードリー・ヘップバーンの初期の代表作である。ヘップバーンの輝くような笑顔と溌溂とした演技に誰もが魅了されてしまう映画である。一方で、映画を観ながら日本の皇室についても考えが及ぶところもあった…。
        
 いったい何度目の「ローマの休日」だろうか?おそらく3~4度目ではないかと思うが、本日午後、かでる2・7において「道民カレッジ」が開催した映画会に参加した。映画会では午前中に「続・深夜食堂」、午後から「ローマの休日」が放映されたのだが、私は午後の部のみに参加した。
 映画については説明の要もないのだが、1953(昭和28)に公開された映画である。主演のヘップバーンは当時24歳というまさに青春真っ盛りという年代の映画で、彼女のこの映画でアカデミー賞主演女優賞を獲得している。
 ストーリーはヨーロッパの小国の王位継承者であるアン王女(オードリー・ヘップバーン)は、イギリス、オランダ、フランス、そしてイタリアのローマと訪れたが、過密スケジュールのための疲労と、自由のない生活に不満が生じ、ヒステリーを起こしてしまう。
       
 そうした中、宿舎の厳重な警戒網を抜け出したアン王女は、彼女の動静を伝えるアメリカの通信社の記者であるジョー(グレゴリー・ペック)と出会い、つかの間のローマの休日を楽しむというストーリーである。
 アン王女たちが訪れたトレビの泉、ローマ階段、コロッセオ、フォロロマーノなどは、白黒ではあったが、私にとっても懐かしい光景の数々だった。(ちなみに私がローマを訪れたのは、1968年だから映画より15年後ということになる)
 映画はアン王女とジョーは淡い恋心を互いに抱きながらも、王国の王位継承者である自らの立場を顧みて、アン王女はローマの宿舎に戻っていったのだった。  
 このあたりを観ていて、私は日本の皇室のことに思いをはせていた。つまり皇室に身を置くことで不自由さを感じていたと伝えられた小室真子さんのことである。彼女は自らの自由を求めて皇室を離脱した。つまりアン王女と小室真子さんはまったく反対の選択をしたのであるが、まあ時代も環境も違うので一概に比較することは出来ないのだが…。
 映画を観賞していたのは、私と同世代の方が多く、それぞれが何度目かの「ローマの休日」だったが、皆楽しそうに観賞されていた。映画が公開されてすでに70年、主演した二人もすでに亡くなられている。それでもまだ観る人たちを魅了し続けるところがこの「ローマの休日」の素晴らしさであり、主演の二人の魅力が色あせないということなのだろう…。



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