本場博多の天然とんこつラーメンを引っ提げての札幌進出は大人気のようである。私が訪れた昼下がりの食事時を過ぎた時間帯だったが行列ができていて待たされた。食したとんこつラーメンは美味しかったが、私はやはり地元「札幌ラーメン」を推したいなぁ。
※ 一蘭 札幌すすきの店の入口です。派手派手しい外観です。
久しぶりの麺紀行の投稿である。
某日、テレビを観ていたらカップ麺なのに一個490円もするカップ麺が紹介されていた。「ずいぶん強気な価格設定だなぁ」と思いながら観ていたのだが、その発売元が「一蘭 とんこつ」という博多の有名店だと知った。そして、その店が札幌に出店していると分かり俄然興味が湧き、珍しもの好きの私は早速訪れてみることにした。
※ 一蘭が販売しているカップ麺ですが、現在は品切れ状態ということでした。
店はすすきのの繁華街に位置し、ビルの屋上に観覧車が回っている飲食店ビル「ノルベサ」の一階に出店していた。店内は非常にけばけばしい装飾で彩られ、「おっ!」と気後れするほどだった。
※ 一蘭すすきの店の店内に入ったところのデコレーションです。
そして入口のところには券売機が設置されていた。メニューはさまざまあったようだが、私はベーシックな「天然とんこつラーメン(創業以来)」980円をチョイスした。
するとその前には時刻が午後2時近くと昼時を過ぎていたのにたくさんの人が行列を作っていた。その時、店のスタッフがやってきて「オーダー用紙」なるものを渡された。そこには「味の濃さ」、「こってり度」、「にんにく」、「ねぎ」、「チャーシュー」、「赤い秘伝のたれ」、「麺のかたさ」について選択肢で提示され「お好みに〇を付けてください」と書かれていたので私なりに選択して〇印を付けた。
※ 店のスタッフから手渡された「オーダー用紙」です。
10数分待たされただろうか?スタッフから「あそこの席へ」と案内された。その座席はかなり特殊な構造となっていた。細い通路を行くと、一人一人の席が区切られた構造となっていた。私はなんだか鶏がゲージに入れられた時のような感覚となってしまった。店の方では「味集中カウンター」と称しているようだ。
※ 私が座った18番席から見た店内です。細い店内にお客さんがびっしりです。
※ お店のHPから拝借した店内の席の様子です。
席に座るとスタッフが目の前のすだれを開けて、お冷用のカップを出して、先のオーダー用紙を受け取り厨房へ向かった。お冷は回転ずし店で自動給湯するようなシステムで冷水が出てくる仕組みになっていた。
※ 私が座った18番席です。前面に簾があり、そこからラーメンが提供されます。
左側にあるのが給水設備です。
あまり時間を待つことなく「天然とんこつラーメン」が出てきた。丼の真ん中には「赤い秘伝のたれ」が乗っかっていた。私は「一蘭ラーメン」の流儀に従い、最初は秘伝のたれを避けるようにして一口すすった。細麺にとんこつのスープが良く合っていた。続いて秘伝のたれを混ぜ合わせて食してみた。すると、舌先にピリッとした辛味が感じられたが、これがまた効果的に思われた。あのドロッとした感触のとんこつスープは独特であり、美味しいとも思うが、どこか馴染めない思いも残った。
※ 写真写りは良くないですが、十分に美味しいとんこつラーメンでした。
※ 細麺気味の麺を持ち上げたところです。光量が不足気味ですね。
麺の量はそれほど多いとは思われなかったので、せっかくの機会だからと「替え玉」を頼んでみた。1玉は無理そうだったので、1/2玉(150円)にしたが十分に美味しくいただくことができた。自信満々の経営姿勢、独特の販売システム、等々これまでにないラーメン店である。人気も相当なもののようだ。
しかし、私は道産子である。やっぱり「札幌ラーメン」が自分には向いているかなぁ、というのが率直なる感想である。
※ けっしてスープを飲み干したわけではありません。丼の底が見たくて、替え玉用の丼にスープを移して丼の底を見てみたら「この一滴が最高の喜びです」と印字されていました。
【一蘭 札幌すすきの店 概要】
札幌市中央区南3条西5丁目1-1 ノルベサ1F
電 話 011-242-1033
営業時間 10:00~28:00
定休日 無
座席数 43席(全て個席)
駐車場 無
入店日 ‘24/02/07