またまた日本が誇るRW伊東が躍動した!首位を走るサウジアラビアに対して2対0のスコアは完勝と称したいくらいだ。しかし…。WC本選出場が近づいたとはいえるが、まだまだ予断は許さない。
森保一監督はほんとうに頑固な監督であると、この試合で思い知らされた。私も疑問を呈し、多くのサッカー評論家などからその起用を大批判されているベテランの CFの大迫、左SBの長友を、この試合でも躊躇なく(?)なく先発に起用した。「躊躇なく」と表現したが、森保監督の中では相当に逡巡した結果なのだろうけど、森保監督の胸中では彼らに対する信頼は揺るいでいないということだろう。そして森保監督は見事に結果で答えた形となった昨夜の対サウジアラビア戦だった。
※ 前回、対中国戦と先発イレブンは全く同じ。前回の写真をもう一度使いました。
この対戦においても輝いたのは “伊東純也” だった。前半32分、相手DFを振り切ってのセンターリングは伊東選手の真骨頂で、彼の俊足が南野選手の先取点に繋がった。それ以外の場面でも伊東選手は前半に自らシュートに持ち込んだシーンが2度ほどあり、まさにキレキレの状態だった。
その好調さは後半にも持続し後半開始5分、その起用が話題の長友選手からのパスを胸でトラップし、右足を一閃すると見事なクリーシュートが相手ゴールに突き刺さった。これで伊東選手はWC最終予選4試合連続ゴールである。このシーン、あまりにもビューティフルゴールだったため、伊東選手自身の驚きの表情が印象的だった。
※ 自らのクリーンシュートに驚きの表情を見せる伊東純也選手です。
ここまで記述してくると昨夜の対戦は日本にとって順風満帆だったように思えるが、実際はそうでもなかったと私には映った。試合全体でのボールポゼッションはサウジアラビアが圧倒していた試合だった。データを入手できていないが、おそらく60%近くはサウジアラビアがボールを支配した試合だった。ただサウジはボールを支配すれどもシュートに持ち込む場面が少なかった。その要因は日本が誇る中盤の3人、そして若干心配されたSBの二人が守備的ブロックを形成してサウジを容易に中に入れさせなかったことが相手ゴールの状況を作らせなかったということが言えると思う。
※ ヒーローインタビューを受ける伊東選手です。前回ブログと同じような写真となってしまいました。
こうして日本は今回のホーム2戦に連勝して、描いていたとおりの結果を残すことができた。これでここまでの最終予選の対戦戦績が6勝2敗、得失点差+6で勝ち点18として、勝ち点19のサウジアラビアに次いで2位の位置をキープした。昨夜、勝ち点差1の僅差で3位に付けていたオーストラリアが対オマーン戦を引き分け、勝ち点1しか積み上げることが出来ず勝ち点15となり、日本と3点差となった。
日本の残り試合は、3月24日のアゥエイでの対オーストラリア戦、3月29日のホームでのベトナム戦を残すのみとなった。戦力的に見て対ベトナム戦は問題なく勝利を計算できると思う。問題は宿敵オーストラリア戦である。
この試合、勝利するとWC出場決定、引き分けだと最終戦に有利な状況で臨める。しかし、もし敗戦となると勝ち点で並ぶが得失点差でオーストラリアが2位に浮上し、日本は大ピンチである。WC本選出場を賭けた大一番である。
私が考える日本にとっての好材料は、オーストラリアが前回、前々回のような圧倒的強さが影を潜めている点である。以前はケーヒルという素晴らしい点取り屋が存在したが、今回はそうした傑出した存在を欠いているところが日本にとって好材料のように思われる。
一方、心配な材料としてアゥエイでの戦いという点はけっしてプラス材料とはならない。さらに、日本代表の大半の選手が今やヨーロッパを主戦場としている点である。ヨーロッパ在籍の選手たちはチーム事情もあり対戦の3日前くらいに集合するのが精いっぱいのようだ。長い距離を移動するための体力面、さらには短い時間での戦術の練り上げ、すべてが難しいところが心配である。事実、今予選においても移動後の最初の試合のパフォーマンスには心配な点が多かった(WC最終予選り第1戦、対オマーン戦はそのことが如術に現れた対戦だった)
アゥエイということに関しては、ヨーロッパで戦う選手たちは毎試合がアゥエイのようなもので精神的にたくましくなっていると信じたい。また、体力的、戦術的に不利な点についてもこれまでの経験を糧として乗り越える以外に道はない。
対オーストラリア戦、第1戦に続いての勝利を!、最低でもドロー(引き分け)を信じて3月24日を待ちたいと思う。
野球だと、「一振りで決めた(ホームラン?」とか、「投げぬいた」とかありますけど、「一蹴」みたいにきれいに決まる言葉は見当たりませんね。
……もしかして、そういうシャレでタイトルにしたワケじゃなかった……?
指摘されて初めて気づいたくらいですから…。
1日の対戦を終えて、どのようなタイトル名が最も相応しいかとあれこれ考えた結果、
試合内容から考えて "一蹴" が相応しいかなぁ、と考えた結果でした。
私のブログに深読みは無用です。