獅子舞、箏二重奏、南京玉すだれ…、いずれもがお正月気分を盛り上げる古来から日本に伝わる芸能です。私の中で季節感が薄れる中で、少しでも正月気分を味わおうと、遠路発寒イオンまで遠征しました。
昨年も私は正月2日にイオンモール札幌発寒店まで出かけ、津軽三味線の名手・新田弘志さん率いる津軽三味線集団の演奏を聴きましたが、本年は表記のような方々が出演すると知ってまたまた出かけてみました。
イオンモールはお正月とあって多くの買い物客で賑わっていました。
三つの出しものは、それぞれ13時30分~、14時30分~、15時30分~、とそれぞれ30分間披露され、間に30分間のインターバルがあって続けられました。
まずは「獅子舞」です。
「獅子舞」は日本の中でも最も数が多い民俗芸能といわれ、各地によってそれぞれ差があるようですが、今回披露されたのは一頭の獅子を二人で踊る「二人立の獅子舞」で、私が知るかぎり最もポピュラーな獅子舞だったと思います。
これまでも何度か「獅子舞」を見たことがありますが、特別変わったところはなく、アピールするにはやはり子どもたちの頭を獅子が噛むところなのかなぁ、と思いながら見させてもらいました。
意外だったのは、一度だけ獅子役の方が素顔を見せてくれたところ、なんと女性だったことでした。
続いて「箏の二重奏」です。
こちらは本日の三つの出しものの中で最も見応え、聴き応えのあったものでした。
二人の女性の奏者も確かな腕前(お二人とも箏の教室のお師匠さんということでした)で、じっくりと演奏を聴かせてもらいました。演奏された曲目は…、
◇宮城道雄/春の海
◇槇原範之/世界に一つだけの花
◇久石譲/となりのトトロより「さんぽ」
◇吉崎克彦/氷華二題
の4曲でした。最初と最後の曲は、いわゆる箏のための曲です。箏がもつ雅な雰囲気に満ちた曲でお正月気分を盛り上げてくれました。2番目、3番目の曲は、サービス精神旺盛なお二人が「箏でもポピュラーな曲も弾けますよ」との思いで披露された曲だったようです。
最後は「南京玉すだれ」をやはり二人の女性が披露してくれました。私は昨年、違う方々が演じた「南京玉すだれ」を見た経験がありましたが、披露された芸はほぼ同じような内容でした。しかし、本日のお二人の方が舞台経験が豊かなようで、約20分間観ている者たちを飽きさせないように流れるように進めた舞台は見事でした。特に60代と思われるリーダー格の方の息があがることなく演じ切ったのは見事でした。
こうして三つのステージを観させていただき、多少はお正月気分に浸った私でした。
えっ?「イオンに行って買い物はしなかったの?」と問われるかもしれません。私は以前から購入せねばと思っていたある品を、インターバルの合い間を縫ってゲットし、ちゃんとイオンに奉仕もしてきましたよ。