指揮者の水戸博之さんが演奏する曲目をひとつひとつ解説を加えながらの演奏会は、私のようにクラシック初心者には聴きどころを理解しながら聴くことができ楽しめた演奏会だった。
昨夜(8月6日)、札幌文化芸術劇場hitaruにおいて、札幌交響楽団による「Hitaruでオーケストラ!~2024夏~」を楽しんだ。
指揮者は江別市出身でまだ36歳と若い水戸博之さんだった。演奏された曲目はいずれもが比較的耳に馴染みのある小品が次々と演奏された。その曲目は…
□ヨハン・シュトラウス/「トムとジェリー 星空の音楽界」より「こうもり」序曲
□アラン・メンケン/「美女と野獣」メドレー~プロローグ、ベル、ビー・アワ・ゲスト、ガストン、美女と野獣~
□チャイコフスキー/花のワルツ
□モンティ/チャルダッシュ
□ボロディン/だったん人の踊り
□マスカーニ/「ゴッドファザーpart3」より「カヴァレリア・ルスカテイーナ」間奏曲
□ジョン・ウィリアムズ/「スターウォーズ」組曲より「帝国のマーチ」、「ヨーダのテーマ」、「王座の間とエンドタイトル」
《アンコール》□フレデリック・ロウ/マイフェアレディより「踊り明かそう」
以上の曲目を水戸さんが一曲一曲解説しながら、次々と演奏してくれた。
札幌交響楽団の演奏陣は比較的軽い曲が多かったこともあってだろうか、リラックスされていたからだろうか、いつもより軽快な演奏だったように私の耳には届いた。
そんな中、ゲスト・ コンサートマスターとして九州交響楽団の原雅道(ヴァイオリン)が招請され、札響の演奏陣に加わった。その原雅道氏がモンティの「チャルダッシュ」のソロを担当した。「チャルダッシュ」の演奏はこれまでもたくさんのヴァイオリンの名手の演奏を聴いたことがあったが、原氏のそれはこれまで聴いた中でも最も繊細な演奏だったように思えた。
札幌交響楽団の本格的な演奏会も魅力だが、こうした初心者向けの演奏会も定期的に開催してくれることはとても嬉しいことである。
これからもこうした演奏会も含めて機会あるごとに、できるだけ多くの機会をつくって札幌交響楽団の演奏会を楽しみたい。