今、札幌の人に「判官さま」と云った時、どれくらいの人が判るだろうか? 北海道にとっては忘れることのできない恩人とされているが、今年は彼の歿後150周年に当たるそうだ。それを記念したパネル展を見てみた。
「判官さま」と呼ばれているのは、「北海道開拓の父」と称される初代開拓判官・島義勇のことである。今年は彼の歿後150年に当たるそうで、北海道神宮では島義勇のパネル展が開催されていた。
※ 第二鳥居を潜った後の参道では満開のサクラが出迎えてくれました。
本日は札幌も久しぶりの好天に恵まれたので、パネル展を見てみようと北海道神宮に向かった。併せて、4日前に北海道神宮内に建立されている島義勇像の前にある枝垂れザクラが蕾状態だったのが開花したかどうかも確かめたいと思った。
北海道神宮内は好天も手伝っただろうか、外国人観光客も含めてかなり賑わった状態だった。
パネル展は北海道神宮内の回廊に8枚ほどのパネルが展示されていて、島義勇の一生の事績が紹介されていた。
※ パネル展で表示された島義勇の全身写真です。
※ 北海道における事績が紹介されているパネルです。
島義勇の生涯については、「めだかの学校」で「さっぽろの古を訪ねて」のパートⅠで取り上げたこともあり、私自身は彼の生涯について凡そ把握していたが、パネル展では彼の一生が簡潔に分かりやすく説明されていた。そこでも分かるのだが、彼が生きた幕末から明治にかけては激動の時代であったが、彼の一生もまた毀誉褒貶に富んだ一生だったことが良く分かる。彼にとって無念だったのは明治新政府の要人の一人として活躍しながら、最期は彼の生地・佐賀の乱の党首にまつり上げられ新政府に対峙した罪により斬罪梟首という非業の死を遂げたことである。
しかし、彼が初代開拓判官として札幌の街づくり基礎を築いた恩人として、札幌(北海道)にとっては忘れえぬ人である。そうしたことから、島義勇は北海道神宮内と札幌市役所内の札幌の主だったところに二つの像が建てられたのである。
さて、その島義勇像の前にある枝垂れザクラだが、一部の枝は開花していたが満開といえる状態となるにはあと2・3日必要かな?という状態だった。
※ 判官さま像前の枝垂れザクラは半分だけ開花した状態でした。
さて「判官さま」と云えば、北海道境内の一角にある菓子メーカー「六花亭」の「神宮茶屋店」でしか購入できない焼き餅菓子「判官さま」が有名である。私も味わおうと店の前に行ってみると、なんと長蛇の列ができていた。大変人気である。行列の後ろについて待つこと約30分、ようやく入手することができた。
※ 六花亭神宮茶屋店前には焼き菓子「判官さま」を求める客が長蛇の列を作っていました。
ホットプレートで温められた焼き菓子は、サービスのほうじ茶と一緒に味わうのだが、いつ食しても美味しいお菓子である。
※ 焼き菓子「判官さま」です。家まで持ち帰ったので少し形がいびつです。
判官さまの前の枝垂れザクラは満開まで追い続けたい。