豊平川の下流域はさすがに河川敷が広かった。そこに各種スポーツ施設が並んでいて、さながらスポーツランドと化していた。なかには時代の趨勢を感じさせる施設もあったが…。
※ 豊平川の右岸に広がるショートゴルフコースの全容を雁来橋の上から写しました。
豊平川緑地(豊平川雁来健康公園) (白石区) 1,166,140㎡(ドーム23.3個分)
探索日 ‘20/07/10
※ 「豊平川雁来健康公園」を表示するマップです。
「豊平川緑地」さすがに広い!そして長い!
私は、上流は「五輪大橋」から、下流は江別市との市境まで、一昨日に17キロ、本日28キロ、右岸と左岸の合計45キロを二日間かけて歩き通した。(距離的には散策路が蛇行していたり、寄り道したり、忘れ物をしたため折り返したりしたため実際の距離より長くなっていると思われる)2日間で撮り貯めた写真もかなり多くなったので、一日目に「豊平川雁来健康公園」、二日目に「豊平川緑地左岸」を、そして三日目に「豊平川緑地右岸」と3回に分けてレポすることにしたい。
「豊平川雁来健康公園」について、私の資料ではその範囲がはっきりはしないのだが、一応江別市との市境から上流の「豊水大橋」までの間とした。
※ 江別市との市境を探しましたが、特に何もありませんでした。ここはすでに江別市でした。
まずは豊平川に架かる橋としては最も下流にある「雁来大橋」の袂に車を停めた。
※ 雁来大橋のすぐ下のところに駐車場が設けられていました。
その一帯には、ゴルフショートコース(9ホール)、ゴルフ練習場、テニスコート(6面)、ゲートボール場(2面)、野球場(2面)などが広がっている。
※ ショートコースのため低料金でゴルフが楽しめそうです。
※ ショートコースのゴルフ場とは別に練習場も併設されていました。
※ ゴルフ練習場の隣にはテニスコートが広がっていました。
※ テニスコートの隣には使われなくなったゲートボール場が…。
※ 整備の行き届いた野球場が2面用意されていました。
ゴルフはショートコースゆえにプレイヤーたちはウッドは持たずに、アイアンだけを小さなバッグに入れて持ち歩きながらプレーをしていた。
ゲートボール場は予想どおり最近まったく使われた形跡がなく、雑草が進出していた。
途中で月寒川が豊平川と合流するところがあり、迂回を強いられたが、そこから再び豊平川河畔に戻ると、そこにはまたゲートボール場(3面)、パットゴルフ場(27ホール)、サッカー場(4面)、テニスコート(4面)、ストリートバスケットコートなどが設えられていた。ところがゲートボール場は先のものと同様、もはや雑草に埋め尽くされそうな状態だったし、パットゴルフ場というのも跡を探すのが困難なほど雑草の中に埋め尽くされていた。時代の趨勢の中で消えていった二つのスポーツと言えそうである。
※ 手前の月寒川が向こうを流れる豊平川に合流するところです。
※ 迂回させられて渡った月寒川に架かる「東栄橋」です。
※ 完全に雑草に覆われてしまったゲートボール場跡です。
※ パットゴルフ場も雑草の中に埋められようとしていました。
※ こうしたサッカー場が4面用意されていました。
※ 駐車場とテニスコートです。
※ ストリートバスケットコートです。
※ 「豊水大橋」です。手前が一般道、向こう側の高い橋が札樽バイパスの橋です。
「豊水大橋」を渡って左岸に移ると、しばらくはサイクリングロートが走るだけの区間が続いた。そして河川敷がやや広くなったところで少年野球場(1面)、少年サッカー場(2面)、ストリートバスケットコート、さらにこちらにもゲートボール場が2面設けられていた。
※ 左岸に1面だけ少年野球場がありました。
※ こちらは2面用意されていた少年サッカー場です。
※ たまたま一人の少年がストリートバスケットコートで楽しんでいました。
※ こちらもゲートボール場跡です。
以上、冒頭に記したようにまさに一帯はスポーツランドといった様相だったが、平日ということ、さらにはコロナ禍も影響しているからだろうか?野球場もサッカー場も人っ子一人見当たらなかった。しかし、どれもがしっかりと整備されているところを見ると、普段はかなり利用されているように思える。本日、唯一盛況を見せていたのはショートゴルフ場とゴルフ練習場だった。
対岸がゴルフショートコースになっている左岸側は「野草広場」とマップには記されていたが、つまるところ何もないということだと解して、そちらはパスすることにした。
※ 「雁来大橋」から左岸の下流を望んだところです。「野草広場」と命名されていましたが…。
※ 「雁来大橋」から豊平川の流れを写しました。
最近はどこの自治体でも河川敷を利用してスポーツ施設の整備を図っているようだが、自治体としては洪水時の河川管理と、市民の健康的、文化的生活を保障する観点から難しい判断が必要と思われる。しかし、たとえ洪水時にそれら施設が破壊されてしまうことが予想されるとしても、河川敷の整備には積極的になってほしいと私は思うのだが…。