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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

石狩川河岸遡行トレッキング 15(最終章)

2020-10-02 15:30:55 | 石狩川河岸遡行トレッキング(夏バージョン)

  滝見台 ⇒ 大雪ダム  トレッキング期日‘20/9/27

 3年越しの夏の石狩川河岸遡行のプロジェクトもいよいよ最終日を迎えた。天気はけっして良くはなかったが、無事に目的を達成することができてホッとしているのが正直な気持ちである。夏、冬を通して移り変わる石狩川の表情を見つめながらのトレッキングは私にとって思い出多いものとなった。

 朝、午前7時車を昨日のゴール地点の「滝見台」に移動した。天気は雨は降っていないものの、雲が低く垂れこめ「流星の滝」の上部にも雲がかかっていた。

   

   ※ 朝の滝見台の駐車場には我が愛車ともう一台が停まっているだけでした。

   

   ※ 「流星の滝」の上部には霧(雲)が厚く立ち込めていました。

   

   ※ 滝見台のところを流れる石狩川です。

 早速、「滝見台」の直ぐ横に伸びる長さ3.4キロという長~い「銀河トンネル」に入った。トンネル内は車道と歩道が柵で仕切られているため、それほどの恐怖感は感じなかった。ただ大型トラックが通過するときトンネル内に響き渡る轟音には耳を塞ぎたくなった。また、眼には見えないものの車が通過する際は大量のチリが舞い上がっているかと思うと息が詰まる思いがした。そうした中での約40分間は文字通り難行苦行の行進だった。

   

   ※ 「銀河トンネル」の層雲峡側入り口です。

   

   ※ トンネル内は こうした光景が変ることなく3.4キロ続いていました。

 トンネル内では新しい発見もあった。トンネル内にはかなりの密度で「非常電話ボックス」が設けられていた。おそらくほとんど使われることはないのだろうが、もしもの時には貴重な連絡手段である。メンテナンスが大変ではないだろうか?などという余計なことを独りぼっちのトレッキングでは考えてしまった。また、貴重だったのはトンネル内のところどころにトンネルの両方の入口からの距離の表示があったことだ。おそらく歩くもの以外は気づかないと思われるが、歩く者にとっては暗い中距離感のつかめない中では励みとなり、頼りになる存在だった。

   

   ※ このように「非常電話」のボックスがトンネル内にはいたるところにありました。

   

   ※ このような表示が目安にもなり、励みにもなりました。

 トンネルを抜けると、本当に心からホッとした。空気もことのほか美味しかった。と思ったら、一つの橋(大函橋)を越えるとまたまたトンネルだった。こちらは長さ570mの「新大函トンネル」である。こちらはトンネルに入る際に向こう側の出口が見えたので精神的には楽であった。

   

   ※ 銀河トンネルを出たところの石狩川の流れです。

   

   ※ 銀河トンネルに続いて現れた「新大函トンネル」(570m)です。

 「新大函トンネル」を越えると、そこは景勝地「大函」である。景勝地とは云っても寂しかった。ただ駐車場があるだけでトイレ施設も閉鎖されていて何もなかった。以前は確か売店などもあったように記憶しているが、層雲峡観光も下火なのだろうか?このあたりからは天気も霧雨状態となり寒々とした光景だった。私は閉鎖されたトイレの建物の陰で休憩をとりながらライブレポを発信した。

   

   ※ 層雲峡の景勝地の一つ「大函」です。

   

   ※ 大函の間を流れる石狩川です。

 「大函」を過ぎると、直ぐに石狩川が大きく広がっている。それは「本流ダム」に堰き止められたために溜まった湖のようだった。その湖は道路近くまで迫っている。一年前の2月、私はスノーシューでここを通過したとき、湖に迫る急斜面を恐る恐る通過したことを思い出していた。

   

   ※ 大雪ダムのすぐ下流にこのような「本流ダム」があるのは知られていないのでは?

   

   ※ 本流ダムに堰き止められてできた湖(?)です。

   

   ※ 冬の時、私は国道と湖に挟まれたこの急斜面をスノーシューで歩いたのです。

 冬の際はあくまで石狩川の源流を探ろうとその名もなき湖の先も石狩川の流れを追って林の中を突き進んだが、今回はあくまで国道を進んだ。「大函」から「大雪ダム」まではけっこうきつい上りが連続する道だった。途中には「大雪ダム発電所」に向かう作業用道路の入り口があった。(冬の時に、私はこの作業用道路で北電の社員から「この先は行くことができない」と退去を言い渡された)

   

   ※ 大雪ダムが近づいて、国道わきの崖には崖の崩落防止の施設が目立ちました。

   

   ※ ダムの上を帯広、ぬかびら温泉郷方面の国道が走っています。(右方向)

 その冬の際は「大函」から「大雪ダム」まで3時間以上を要したので、国道上でも2時間近くかかるのでは?とみていたが「大函」から「大雪ダム」まで45分で到達してしまった。距離の目算が甘かったようだ。

 

  ※ 目的地だった「大雪ダム」湖三態です。全体に曇っていますが、一瞬薄日が差す瞬間がありました。

   

   

   

   

   ※ ダム湖の反対側はロックフィルダムの特徴である岩石を積み上げた斜面が広がっていました。

   

   ※ ダムの下流ですが、石狩川の流れは見えません。

 私はこの日9時20分、目的地だった「大雪ダム」に到達した。到達した際に若干の薄日が差してきたことを私は内心静かに喜んだ。しかし、気温は低かった。手持ちの温度計はたった8℃で、風も吹いていた。私はダムに併設された建物の陰で風を避けながらライブレポを発信し、しばし行動食を口にして休憩するのがせいぜいだった。合計15日間を要した「石狩川河岸遡行プロジェクト」の完成だというのに、僅か20分間の滞在でそそくさと「大雪ダム」を後にした私だった。ライブレポからも発信したように、当初帰りはバスを利用しようと思っていたが、午後のバスを待つのは現実的ではないと判断し、帰りも自らの脚で「滝見台」へ帰り着いた。

   

  ※ 帰りに再度歩くことになった銀河トンネルをようやく抜けようとしているところです。

 そして層雲峡まで戻り、プロジェクト完成の祝い善(?)としてはまことにチープな旭川ラーメンを食して、帰路に就いたのだった。                                          

   

   ※ 層雲峡のラーメン店「登山軒」の外観です。  

      

   ※ この旭川ラーメンの醤油が美味しかったぁ!                             

 この日の総歩行距離 21.1km (歩数 28,591歩)                                                 

 



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2 コメント

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Unknown (sakag8)
2020-10-02 18:10:58
念願の冬・夏の踏破、おめでとうございます。
真似をする人はいないだろうと思われる、オリジナリティ溢れるトライでしたね。
今後も、また、どこか面白いところを歩いてください。
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sakagさんへ (田舎おじさん)
2020-10-03 19:21:40
 コメントありがとうございます。
 なんとか目的を達成することができました。
sakagさんがおやりになっていることと比べたらまるで子どもじみた企てですが、まあ私の体力ではこれがせいぜいかな?と思っています。
 スケールは小さいですが、これも健康な体を維持できているからこそと思っています。これからもぼちぼちと取り組んでいきます。
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