今日は一日、私が所属する「めだかの学校」の野外講座「さっぽろの古を訪ねて」の開設準備に忙殺されてしまった。というのも、他にはない講座の在り方をちょっとだけ提起したいと思っているためその準備に忙殺されてしまったのだ。そのちょっとだけの提起とは??
私たち「めだかの学校」は市民一般にも呼びかけて開催する野外講座「さっぽろの古を訪ねて」は、今年で三回目を迎える。今年のテーマを「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」と定め、札幌市内、近郊に在った五つの屯田兵村跡を訪ねることにしている。幸い企画に興味を抱いた方がいて、募集した定員30名を集めることができた。
さて、私たちがちょっとだけ提起したこととは?「今回の講座を受講することによって、私たちが用意した資料、講師(ガイド)が準備した資料、あるいは見学した現地でいただく資料、等々を一冊のファイルにまとめることができたら、受講者にとっては屯田兵村に関する立派な資料集になるのではないか!?」と考えたのだ。
そこで私たちは百均においてクリアファイルブックを受講者分購入した。そして今日、私たちが準備した資料、講師(ガイド)から提供された資料を印刷し、それをクリアファイルブックに挿入する作業をしたのだ。
印刷だけで一人分で60頁。それを30人分印刷するだけで2時間を要した。その印刷したものをクリアファイルブックに30人分、構成を考えながら挿入した。作業はこの講座を担当する私とS氏の二人だけ。昼から午後5時近くまで休まずに作業を続けてなんとか終えることができた。
実はこの講座は前述したように今年で三回目である。こうしたクリアファイルブック方式は初年度から実施している。だから私の本棚には一年次の「札幌の成り立ちから訪ねよう!」そして二年次の「お雇い外国人の事績を辿る」のファイルブックが収まっている。そこに今回「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」の資料集が加わるのである。
こうした方式を考え出したのは、私の講座受講経験が反映されている。というもの、私はこれまで積極的に各種講座を受講してきた。しかし、講座でいただいた資料がどうしても散逸させてしまうことが多かった。そうさせずに、資料を残しておく方法はないものか?と考えた時に浮かんできた方法なのだ。
幸い受講者からも好評である。受講者はこの後、実際の講座においてパンフレットや解説文などを入手したら、その都度クリアファイルブックに入れていけば、やがて立派な資料集となるというわけなのだ。そのことが好評の原因だと思っている。
私たちはその好評に気を良くして、大変な作業だったがS氏と二人でなんとか今日やり遂げ、講座開催の準備を整えることができた。