今年も「星置緑地」のミズバショウを見に行ってきた。ミズバショウは星置緑地の湿地にたくさんの白い花(実はガクだそうだが)を咲かせていた。しかし、それより気になったのはバイケイソウの異常(?)な繁殖である。そのうちに緑地はバイケイソウに席巻されてしまうのではないか、と心配になった。
※ 星置の住宅街の片隅に位置する「星置緑地」です。
連日投稿を唯一無二の目的としている拙ブログでは、時折りネタに不足してしまうことがある。特にこの時期は年度替わりということもあり、私が所属していろいろな組織も総会の準備などで自分の行動が制約されてしまうことが多い。本日も何を話題にしようか?と悩んだのだが、組織の業務処理のため車で自宅をでたので、業務を終えた後に「そうだ!」と思い立ち、往復1時間をかけて「星置緑地」まで車を飛ばし、ミズバショウを観察(いやただ見ただけ)してきた。
※ 緑地内には写真のように木道が縦横に敷かれています。
「星置緑地」はJR函館本線脇の住宅街に囲まれた小さな緑地である。今日は午後から雨風が強く、観察には不向きかな?と思ったのだが、「星置緑地」に着いたときには幸い雨風共に弱まっていた。
「星置緑地」は札幌市内においてミズバショウの群落が最も発達した緑地として知られている。私は昨春も訪れているのだが、昨年は4月19日に訪れている。そのせいだろうか?
ミズバショウはまだ「やや小ぶりかな?」と思われたが、緑地内のそこここに白い花(ガク)を開かせていた。その様は緑地内に爽やかな風が吹き渡っているかのような印象を見る者に与えてくれた。
しかし、私がそれより気になったのがバイケイソウの異常な繁殖ぶりである。バイケイソウも時期が来ると白い花を付けるようであるが、強い毒性がある植物として知られ、それが何となく不気味さを与えることもあり心配なのだが、緑地内は自然の推移を見守るしかないのだと思われる。
※ まだあまり成長していないバイケイソウです。下の写真は近接して撮ったものです。
その他で目立ったのは、黄色い花を付けたエゾノリュウキンカである。緑地内のあちこちに黄色い派手な色を振りまいていた。
また、目立たないが、紫色や白色の花を付けたキクザイチゲもひっそりと可憐に咲いていた。北海道では主として白色のものが多いそうだが、「星置緑地」では紫色のキクザイチゲも場所によって群落していた。残念だったのは、雨模様のために花が下方を向いていて、満足な写真を撮れなかったことだ。
※ 雨のために花が下を向いていたのが残念!
緑地の説明板にコジマエンレイソウがキクザイチゲと一緒のところで(あるいは近くで)育つと書かれていた。キクザイチゲを見た時には気づかなかったので、再びキクザイチゲの傍によってよく見ると、確かにエンレイソウを発見することができた。私にはコジマエンレイソウとエンレイソウの見分けはつかないのだが、確かにキクザイチゲの傍で見たので、私が見たのはコジマエンレイソウなのだろう。
最後に目に付いたのは、オオウバユリの幼芽だった。オオウバユリはこれからぐんぐんと目に見えて育ち、高さ1.5~2mくらいになる。夏に「星置緑地」に来てみると、あるいはオオウバユリが一番目立っているのかもしれない…。
植物にけっして詳しくない私であるが、これからは植物観察が楽しくなるシーズンである。
※ 緑地内を俯瞰した一枚ですが、エゾノリュウキンカ(黄色)が目立ちます。ミズバショウがちらほら。それ以外の緑色はバイケイソウです。