新年の初日の出が拝めそうな今のところの天気予報である。そこで初日の出を拝みに藻岩山に登れるだけの体力があるのか否か?ちょっと不安な私は本日足試しに登ってみることにした。その結果は?
※ 慈恵会口に比べ、旭山公園口からは遠回りして馬の背で合流していることが分かります。
山の天気がこれほど激しく変化するとは!雨、雪、晴天と激しく変化する天気の中、雪が降ってからは初めてとなる藻岩山に登った。
藻岩山登山の場合、いつもは「慈啓会病院口」から登るのだが、それではちょっと芸がないかな?と考え、本日は「旭山公園口」⇒「山頂」⇒「慈啓会病院口」⇒「旭山公園口」とルートを取ることにした。
※ 天気が良くなかったためか、広い駐車場はがらんとしていました。
旭山公園口からは過去に2~3度登ったことはあるが、かなり前のことで記憶も薄らいでいた。本日登って初めて気づいたのだが、こちらのルートは登り口から一直線にピークを目ざして尾根に取り付くルートだった。それからは尾根伝いに何度も上り下りするという、私に言わせると「いやらしいコース」だった。体力の落ちた私はピークを前にするたびに「もう最後だろう」と期待するのだが、何度も何度も期待を裏切られた。
※ 登山口から少し行くと、いきなりピーク目ざしての登りが続きました。
※ 第一のピークに達した時、遠くに藻岩山山頂が望めました。
山はすっかり葉を落とした木々が生えているだけで、常緑樹はまったく見えなかった。緑色が残っているのは足元の笹の葉とハイイヌガヤ(だと思うのだが)という低木だけだった。
※ 山容はすっかり木の葉を落とした木々ばかりでした。(針葉樹や常緑樹はない?)
※ 緑色を呈しているのは笹の葉とハイイヌガヤ(?)のみでした。
天気は家を出る時、車のウィンドウに雨粒が落ちていたが気にするほどのものではなかった。それが登り始めてしばらくすると本格的な雨となってきた。幸い着ていたアウターが撥水性のものだったので、そのまま登り続けた。登っている時、私を軽~く追い抜いて行った女性がしばらくすると降りてきた。聞くと「雨が激しくなってきたので止めました」ということだった。私に「続けるのですか?」と問われたのだが、私はせめて馬の背の分岐まで行って慈恵会側に降りようと考えていたので、その旨を伝えて登り続けた。
登り続け標高が上がってくると、雨は雪に変わった。雪と云っても水分を含んだ霙っぽい雪だったが…。
辛かった数度のアップダウンを終えて、1時間後に慈恵会側と合流する「馬の背分岐」に着いた。そのころになると雪も途絶え、上空は晴れ上がっていた。そうすると疲れはあるものの、気分的にはハイである。当初予定通り山頂を目指すことにした。
※ 旭山公園口(小林峠口)と慈恵会口、そして北の沢口が合流するこの山道を私は「藻岩ハイウェイ」と称しています。この山道に入ると登山者の数が一気に増えるのです。
※ 藻岩山ハイウェイからは木々が葉を落としたために山頂がよく見えました。
馬の背からは、何度も何度も登ったいつものルートである。30分間の辛い上りに耐え山頂に達した。山頂では南側は晴れて眺望があるものの、札幌の中心街を望む北側は雨雲(雪雲?)が残っていてぼんやりとしか中心街を望むことができなかった。
※ 藻岩山は特に山頂標識がありません。この三頭三角点が代わりですかね?
※ 山頂から見た札幌中心街は雪雲(雨雲?)のため霞んでいました。
帰路は登り返しの無い「慈恵会病院口」を目ざし45分ほどで下山することができた。そしてそこから一般道を30分かけて「旭山公園口」に駐車した車まで戻ることができた。
さて、最初の命題だが体力の低下は覆うべくもないが、ぎりぎりセーフかな?というのが自己判断である。
天気予報は本日の時点では1月1日は「晴れ」と出ている。予報は刻一刻と変わっていくので、慎重に見極めながら初日の出を拝めると判断したら、自分自身にゴーサインを出したいと思っている。
ところでスパイク付き長靴だが、今ごろの季節は最適である。雪がまだまだ浅く、ところによっては土や石が露出し、中には泥道のところもあった。アイゼンを使うほどではない今の季節には最適である。1月1日もゴーサインが出た時はもちろんスパイク付き長靴である。
〔本日の行動時間〕
旭山公園口⇒(65分)⇒馬の背分岐⇒(30分)⇒山頂(20分休み)⇒(15分)⇒馬の背分岐⇒(30分)⇒慈恵会病院口⇒(30分)⇒旭山公園口 総行動時間2時間50分