平均年齢が70歳を超える会員の方々は、それぞれさまざまな地での在住経験がある方だったが、総じて札幌の街が気に入っている方が大半だったようだ。その中、残念なところについて話が盛り上がった?
先月から始まった「めだかの学校」の「めだか会議 放談会」だが、昨日2回目の放談会が行われた。今回のテーマは「札幌の好きなところ、残念なところ」について話し合ってもらった。
先ずは最初に全員がテーマに沿って発言した。それによると、それぞれがさまざまな地での居住経験を経て、札幌に落ち着いた方が多かったが、総じて札幌の地が「好きだ」という方がほとんどだった。
その理由として「自然環境が良い」、「気候が良い」、「交通、医療、教育などの環境が整っている」、「文化的環境に優れている」等々の理由を挙げる方が多かった。
私はというと、人生の大半を北海道の片田舎で過ごしてきた目には、札幌の良いところばかりが目に付くというのが本音である。特に私の場合は、現職時代に飢えていたのだろうか?講演会やコンサートが目白押しの札幌はリタイヤ組には理想的な環境と日々コンサートに講演会にと駆け巡りその環境に満足している。
その私は、今回は敢えて札幌の “環境” に着目して発言させてもらった。私が道外旅行している時に一人旅をしている女声と出会った。その方は大阪の方だったが、札幌の印象を聞いてみた。するとその女性は「札幌はきれいな街ですね」と答えてくれた。私もまったく同感だった。外国人客から「日本の街はゴミも目立たなくきれいだ」と言われるが、私は措の日本の街の中でも札幌は特に街並みが整いきれいだと思っている。北国の冷涼な気候がそれを後押ししているのかもしれない。
反対に残念なところとしては、札幌の主要な道路の歩道との境に時折り雑草が繁茂しているのが目に付くことである。特に私の場合、15年間にわたり近代美術館前の歩道の清掃活動をしていたから、特にその点が気がかりなのだ。立派な会社や団体の建物の前に雑草が蔓延っている様を当該の施設を管理している方は何も思わないのだろうか?その点がとても残念に思う。
さて、放談会の方では “残念なところ” としてどのようなことが多かったかというと、やはり「雪」の問題だった。特に住宅街で一戸建てに住んでいる方にとって、積雪による住宅周囲の除雪、さらには主要道ではないところの除雪が後回しとなることによる交通障害は頭の痛い問題のようだ。(私は幸いマンション住まいなのでそのような問題に悩まされることはないのだが…)この問題は切実な問題のため、たくさんの方から発言があった。
ただ、中には「雪」の効用を説く人もあった。冬の降雪があるから水資源に事欠かない。畑作にとって降雪は不可欠である。あるいは観光資源としての雪の恵みを挙げる人もいた。
結局、「雪」にもメリット、デメリットがあるということで、北国札幌にとって「雪」は避けて通れない自然現象である。デメリットを克服しつつ、雪もまた自然の一つとして四季のはっきりした札幌を楽しみましょう!ということに落ち着いた第2回目の放談会だった。
ちょっと古くなるが、サザンクロスという歌謡グループが歌ってヒットした「好きですサッポロ」という歌謡曲は一時札幌市民の愛唱歌だった。札幌市民の多くが札幌の街が好きなようである。