見どころ、考えどころの多かった士別ウォークだったが、振り返ってみると「九十九山」も、天塩川も、つくも水郷公園も、どちらかといえばしっかりと見ることのできなかったウォークだったことは若干心残りだった…。
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5月4日、今年2度目のイベントウォークで遠く士別市まで遠征した。
私は早起きしたこと、マップを前回の小樽市で入手していたこともあり、事務局の方々の姿は見えなかったが午前8時、スタート地点の士別駅をスタートした。コンディションは晴れていて、気温もそれほど高くなく快適なウォーキングを楽しめた。
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※ この日のスタート&ゴールとなったJR士別駅です。
コースはまずJR宗谷本線を跨いで剣淵川に架かる橋を渡って、剣淵川沿いに広がるしべつ自然公園に導かれた。
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※ JR宗谷本線を跨いでしべつ自然公園に向かいます。
しべつ自然公園の中には、士別市立博物館、士別市公会堂展示館、士別屯田兵屋などが点在していた。(私はウォーキングを終えてから、再度訪れてゆっくりと三つの施設を見学させてもらった)
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※ しべつ自然公園内にある市立博物館(右)と市立公会堂展示館(左)です。
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※ 市立公会堂は以前は市のおもてなし施設、その他の目的に使われたと説明されていました。
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※ 道内最後の入植地となった士別屯田兵屋を移築・保存している建物です。
公園内の歩道が歩きやすい柔らかな舗装になっているのが心地よかった。しべつ自然公園に続いて隣接する坂道を辿るとぶどう公園に導かれた。公園内には市営の陸上競技場、野球場、テニスコートなどが広がり運動公園の様相を呈していた。士別市は陸上競技の長距離走の合宿地として有名だが、この日はシーズン最初の記録会が開催されていた。
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※ 士別自然公園内の遊歩道です。足に優しい舗装がされていました。
公園を離れ、剣淵川を再び跨いで、真っすぐに東進する。そこは市街地というよりは住宅街といった様相だったが、広い歩道が目立つ通りだった。
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※ 士別市街を東に向かう住宅街です。歩道の舗装は様々でした。
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※ その歩道には士別市特産の羊サフォークのデザインが施されたマンホールが随所に見られました。
士別市の東側は丘状になっているが、その上り道となる直前でコースは北側に折れる。するとそこは東広通と呼ばれる通りである。その通り沿いはきれいに整備された遊歩道が伸びていたのだが、ウォーキングのコースはなぜかその道路向かいを歩くように指示されていた。(おそらく遊歩道が緩く折れ曲がっているため、ウォーカーがそれを嫌うためにあえて向かい側の歩道を指示したのかもしれない)そこの道路沿いは完全な住宅街だった。
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※ 東広通の遊歩道が延々と続いていました。
そこで私はあることを感じていた。市の中心の商店街はどこか元気がなく、寂れているように見えたが、住宅街の方はどこの住宅もしっかりした造りで住民が生活を楽しんでいるように見えた。つまり、商店街の方は人口減によって商売が難しくなり店のディスプレイなどに配慮する余裕がなくなっているのに対して、一般住民の方々はさまざまなノウハウを獲得して住宅を整備し、生活を楽しんでいるように見えた。
東広通の最後にコース名の一部にもなっている桜の名所「九十九山」が境内の一部となっている士別神社に至る。士別神社の鳥居は白色なのが珍しい。資料によると士別神社の境内は北海道神宮に次いで道内第2位の面積を誇るそうだ。しかし見た感じでは、そのほとんどは山林のように感じられた。また肝心の桜の方は、残念ながら全開時を過ぎてしまったようで、ほとんどが葉桜状態だったのが残念だった。
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※ 士別神社の珍しい白色の第一鳥居です。
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※ 第二鳥居の奥に士別神社の本殿(拝殿)が望めます。
コースは再び右折して東へ向かった。その行く手の左側は、これもコース名に謳われているつくも水郷公園という大小の池が配された公園が広がっていて、連休を過ごす家族連れが憩う姿が目立った。
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※つくも水郷公園の一角です。
そして今度は道北の大河・天塩川が流れる天塩川水郷緑地を進んだ。天塩川の水面を眺めることができるのではと思っていたが、河原が広がっていて川面は遠くのようで水面を眺めることはできなかった。
コースはこの後、天塩川沿いを外れ、市の中心部に向かって住宅街を進む。その途中の広場にかなり大きな塔が建っていた。(20メートルくらい?)何だろうか?と傍に寄ってみると戦没者を祀った「忠霊塔」と書かれていた。
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※ 高さ20メートルを越えようかという高い忠霊塔がありました。
辺りを歩いている人は、ヘルシーウォーキングの参加者くらいで市民を見かけることは庭仕事をしている人くらいだった。コースは何度か折れ曲がり、市の中心部に近いところにある道の駅 羊のまち侍・しべつに至った。ここで参加者は割引でソフトクリームが提供されるのだが、私はパスしてゴールを目指した。
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※ 士別市の道の駅は、意外に市の中心に近いところにありました。
ほんの僅かではあるが、駅の近くの中心街を歩いたが連休中ということもあるのだろうか?ほとんどの店はシャッターを下ろしていた。中心街の店がこのような状態ということは過疎が相当に進んでいるのではないかと思わせられた。資料で調べてみると、2000年には25,000人程度あった人口が、今年(2024年)3月には16,700余人となっていた。25年間で8,000余人の減少である。人口減少の波をまず被るのは商店街である。商店街の元気がないのが分かるような気がした。
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※ 閑散としていた士別市中心の商店街です。
ヘルシーウォーキングに参加しながら、北海道各地の様子を垣間見ることができるのも大きな楽しみの一つである。これからもウォーキングと北海道各地の街のウォッチングを楽しんでいきたいと考えている。
◇ウォーク実施日 2024年5月4日(土)
◇歩いた距離 13.5 km