※ 最近、参加するイベントなどが多くなり、ブログ材料が多いことから本日は2度目の投稿をします。
札幌で活躍する若手声楽家のお二人の歌声を聴いた。近代美術館が閉館した夜、天井の高い1階ホールに朗々とした二人の歌声が響き渡った。閉館した美術館は二人の歌声を聴く50人だけという贅沢な一夜を味わった。
3月2日(土)夜、北海道立近代美術館のホールにおいて北海道銀行文化財団が提供する「道銀文化財団Art Ensemble #19」が開催された。入場希望者が多く抽選となったが運よく入場券が舞い込んだ。この日は若手の二人の声楽家が「歌で紡ぐうららかな物語」と題してのコンサートだった。
出演はソプラノの櫻井彩乃さん、バリトンの大野祐司さん、そしてピアノ伴奏として山田結花さんが出演した。三人は共に札幌大谷大学の音楽科を卒業した見たところまだ30歳前の若手演奏家たちだった。
演奏はソプラノの櫻井さんの「春の歌」から始まったが、いつものように演奏された曲目を羅列すると…、
◆P.チマーラ/春の歌(櫻井彩乃)
◆山田耕筰/この道(櫻井彩乃)
◆木下牧子/物語(大野祐司)
◆小林秀雄/すてきな春に(櫻井彩乃)
◆C.グノー/歌劇『ファウスト』より“宝石の歌”
◆G.ドニゼッティ/歌劇『愛の妙薬』より抜粋(櫻井彩乃、大野祐司)
“なんて面白いお話!”
“昔パリスがしたように”
“私は金持ち 君は美人”
“なんと大きな愛なの!”
音楽そのものに素養のない私だが、特にその中でも “歌唱” となるとお手上げである。まったく何が良くて、何が良くないのか、まったく判断が付かない。まったくの私の印象で感想を述べるとすると…。
※ 櫻井彩乃さん ※ 大野祐司さん ※ 山田結花さん
櫻井彩乃さんはソプラノ歌手らしく高音は素晴らしい声の伸びを感じさせてくれたが、低音の方は響きがやや弱いように感じたのだが、他の方々はどう聴いただろうか?
一方、大野祐司さんの方は体格も素晴らしかったが、彼の喉から発せられる声は声量十分で、地声に力強さを感じさせられた。
最後に二人揃って披露してくれた「歌劇『愛の妙薬』より抜粋」の4曲は、歌の中で二人のやり取りがあり、歌劇を鑑賞している気分にさせられた瞬間だった。
コンサートの終わりには当然のようにアンコール曲が披露されたのだが、残念ながらその曲名を聞き取ることができなかった。
時間にして40分間と短い時間ではあったが、三人の若々しい演奏がとても好ましく、彼らの今後の活躍を願ったのだった。