金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

チキン南蛮を求めて〈4〉 高千穂

2012-07-21 15:05:47 | おでかけの記
【宮崎旅行2日め】

2日めは、今回の旅行のメインといってもいい高千穂峡。
宮崎市街地から車で片道3時間強と遠い。
山道を越え、ちょっとした市街地、山道を越え、また市街地……
と繰り返しているうちに、だんだん雲行きがあやしくなってきて
雨が降ってきた。
高千穂峡についた時点では、土砂降りと言ってもいいほど。
「増水のため、ボートには乗れません」
と言われて、呆然とする。
ボートに乗るために来たのに!!


でも、岸壁の奇岩や滝は、見てるだけでもおもしろい。
古事記編纂1300年ということで、盛り上がっている(?)宮崎。
高千穂峡は天孫降臨伝説の場所。
ここも韓国からのツアー客で大賑わい。

次にやってきたのは天岩戸神社。
例の、天照大神が隠れた岩戸があったのがここだというわけ。
(他県にもそう名乗る場所がいくつかあるけど……)
ここは、ここを訪れた皇室関係者の一覧があったこと以外、
特に印象なし。
(※このあたりから写真がないのは、SDカードを忘れてきて
 デジカメのメモリがいっぱいになってしまったから

神社から少し歩いたところに天安河原あり。
ここは、天照が隠れちゃって、困った神々が集まって
相談したという場所。
個人的にはここがおもしろかったな。
渓流は雨の日の方が迫力がある。
ここも岩窟の中に神社がある。
薄暗い岩窟の中にお社があって、まわりにぎっしり
積まれた石が並んでいるのが、なんとなくおどろおどろしい雰囲気。
石を積んで願い事をすると願い事がかなうそうなんだけど、
「なんか怖い」
「賽の河原の話を思い出しちゃうよね~」
と言い合う。
よく考えるとなんでそれが怖いのかよくわからないんだけど……
頑張っても頑張っても無に帰ってしまうという
際限のない徒労感というのが怖いのかしら。

昼食は天岩戸神社の近くの「神茶屋」。
ようやくチキン南蛮にありつけた……
「チキン南蛮丼」と「おにコロ」をシェア。
チキン南蛮丼、チキンがジューシー。
安くておいしい! ボリュームあり。
(ごはんは半分以上残してしまった……)
おにコロはボール状のコロッケ。
ごはんが入ってる??と思ったら、
「おにコロ」=「おにぎりコロッケ」
なのだった。
店のテレビで、「女装男子を見破る」みたいなバラエティーが
やっていて、店内のお客さんたちがみんなテレビに注目。
テレビを見ながら笑ったりコメントしたりしていた。
地元の人が多いのかしら。アットホームな雰囲気。

またも3時間強のドライブの末、宮崎市街地に。
途中からものすごいいい天気。
高千穂にいる間に晴れていれば!!と思ったけど、
後日、地元の人に聞いたところ、
市街地は雨が降ってなかったそうだ。
あれは山の天気だったのね……
返す返すも残念だ。

レンタカーを返して、夕食は「チキン南蛮発祥の店」らしい
「おぐら」本店のチキン南蛮定食。
こちらはむね肉使用で、大ボリューム!
むね肉だから割とあっさりだと思っていたら、
タルタルソースが大量で濃い。
デブまっしぐら!なメニューはたいてい好きなわたしだけど、
歳のせいか、あまりの重さに食べきれなかった。
後日、延岡の人に聞いたところ、
延岡のチキン南蛮こそが元祖!という話もあり、
そちらのチキン南蛮はタルタルソースがかかってないそうだ。

【宮崎旅行3日めー1】

帰る前に宮崎のローカルおやつ「なんじゃこりゃ大福」と
「チーズ饅頭」を食べる。
「なんじゃこりゃ大福」は大福のあんこの中に、
いちご・クリームチーズ・栗が入っているもの。
いちごの酸っぱさのおかげで、結構な大きさにも関わらず
軽く感じられる。
栗といちごの組み合わせは珍しい。

「チーズ饅頭」は、製造元によってずいぶん味や食感が
ちがうみたい。
現地で食べたやつは、生地にレーズンが入っていて、
おみやげで食べたものより「洋菓子!」という感じ。
珈琲にあいそう。

これにて宮崎旅行はおしまい。
宮崎はよかったなあ。
高千穂だけは残念だったけど、熊本に行く機会があったら、
リベンジしたい。
(高千穂は、宮崎空港より熊本空港のほうが近い)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

81:乾くるみ『イニシエーション・ラブ』

2012-07-20 07:58:47 | 12 本の感想
乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(文春文庫)
★★★☆☆

※ ネタバレになるかも?

怖いよ~~!!!

帯の文句から、ラストでどんでん返しがあることはわかっていたのだが……
最初は「え、どういうこと??」と混乱し、わかってからゾ~ッとした。

わりと初めの方から「これはいらない情報だよね」ということを
事細かに書いてる印象があって、読むのが苦痛だったのだが、
最後まで読んでよかった。
前半では、仕向けられているのも男の影も感じられたし、
後半では「性格変わり過ぎだろ。調子に乗ってるな」と思った。
そういうことだったのね。

最後の最後でこの話に対する評価はがらりと変わると思うけど、
それがなかったらこれはただのトレンディドラマっぽい恋愛小説。
そして、どんでん返しがあっても、これはミステリーではなくて恋愛小説なので、
恋愛ものや青春ものが好きじゃない人にとっては「ああ、そう」という感じかも。
わたしも仕掛け自体はおもしろいと思ったけど、
話はそんなに好きじゃない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チキン南蛮を求めて〈3> サンメッセ日南

2012-07-19 09:18:23 | おでかけの記
【宮崎旅行1日めー3】

「なぜモアイ像は作られたのか」
「モアイを作っていたイースター島の住人はなぜ絶滅したのか」
などということをしゃべりつつ(もちろん本からの受け売り)、
鵜戸神宮の次は、同行者の知り合いのおすすめだという
「サンメッセ日南」に行く。
ここにはなぜかモアイ像があるのだった。

入口付近で有料の乗り物があったので
ある程度予想はついていたのだが、
駐車場の先に、ものすごい坂道。
さんさんと降り注ぐ日差しの中、ひたすら坂を登るはめになり、
テンションだだ下がり。

坂の上から見たモアイたち。

ひたすら坂を上った先には、世界の昆虫博物館と
モアイ資料館みたいなの。
昆虫博物館は
「あるモルフォ蝶の標本に、オークションで400万円の値がついた」
とコレクターの情熱について話し、
同行者が大学で受けていたという「老後の趣味みたいな授業」についての
話を聞きつつ、そこそこに楽しめたが、
あの坂道を登ってまで見る価値があったのだろうか……

モアイ資料館も、
「なぜイースター島と呼ばれるようになったのか」
や、イースター島とヨーロッパとの関わりについて知ることが
できて結構おもしろかったが、その坂を登ってまで(以下略)。
あの7体並んだモアイ像を、わたしは、
パチンコ屋が自由の女神像を建てたようなものだと思っていて、
興ざめだと白けていたのだが、
ちゃんと文化的な事業の結果だったのね……すみませんでした。

モアイ資料館のすぐそばに、ある宗教人のコーナーがあったのだが、
なんとなく忌避感が働いてスルー。
宗教の歴史とか変遷、宗教美術なんかは結構好きなんだけど、
ある特定の宗教をプッシュしたり持ち上げたりされると
腰が引けてしまうのはなんでかな。
俯瞰する目を感じられないものには、
語り手の傾倒とその危険性を感じてしまうんだろうか。

結論として、サンメッセ日南は季節を選ぶ。
過ごしやすい春や秋だったら、あの坂もそれほど苦にならなかっただろうし、
外でのんびりもできただろうし、
家族連れには一日中そこで過ごせる場所なんじゃないかしら。



宿泊は宮崎観光ホテル。
後日、地元の人から聞いたには
「シーガイアができるまでは宮崎でいちばんのホテルだった」
らしい。
初日だけ夕食をつけていて、コース料理をいただく。
おいしいんだけど、似たような味が多い気がして
あまり食べられなかった。
全体的に甘い??
以前先輩が言っていたけど「九州は醤油が甘い」らしいので、
そういう文化なのかも。
地鶏の炭火焼(黒い)、見た目の割に味はあっさり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

80:近藤麻理恵 『人生がときめく片づけの魔法』

2012-07-18 18:46:02 | 12 本の感想
近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法』(日本実業出版社)
★★★★☆

宮崎旅行からの帰り、読むものがなくなって、
空港で買ったもの。
話題になっていたから著者の顔は知っていたけど、
若くてかわいらしい女の子であるこんまりさんが、
幼いころから主婦雑誌を愛読していたり、
片付けノイローゼで気絶したりするギャップにときめいちゃう。

読んでいる間は非常にモチベーションが上がったけど、
家に帰りつくころには実行する気が失せてしまっていた。
これは本とは関係なく、わたしの問題ね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チキン南蛮を求めて〈2> 青島神社と鵜戸神宮

2012-07-18 08:20:35 | おでかけの記
【宮崎旅行1日めー2】

前日、九州はいまだかつてない大雨で大変だったらしいし、
天気予報も降水確率50%とかだったと思うんだけど、
雨の気配などみじんもない曇天の蒸し暑さ。
待ち合わせ場所の駅で、同行者と無事合流。
公共交通機関で地道に移動しようと思っていたのだけど、
運転してくれるというので、レンタカーを借りることに。
わたしはペーパードライバー暦9年でもう運転はできないので
費用を負担。
レンタカーがあると、旅行(特に田舎の)は格段に楽だし、
フットワークも軽くなる。

最初は、青島神社。
今回、行きたかった場所の一つがここ。

曇りだったから写真ではいまいち雰囲気出ないけど、
海に囲まれた小島に朱塗りの神社というところが
南国っぽい。
植物は熱帯&亜熱帯のもの。


足元は石と貝殻。
サンダルの中に入って痛いけど、
ところどころに小さくてきれいな貝がある。


まわりは「鬼の洗濯板」と言われる波状岩。
きちっと並行に並んでいるのだから、
自然の造形って不思議ね。

写真を撮り忘れたけど、確か、ここでまた
ソフトクリームを食べたはず。
甘乳蘇(かんにゅうそ)という宮崎県の乳製品の味。
ここであるショックなできごとがあり、
残念ながら味の記憶がない
また手がべたべたになってたのは覚えてる。

気を取り直して、次は鵜戸神宮へ。
Gを思わせるフナムシにギャー!!と叫びつつ、
海岸に面した階段を上る。

ここも、すべすべした岩肌の奇岩がたくさん。


岩窟の中に本殿。


岩のくぼみ(縄で囲まれたところ)に素焼きの運玉(5個100円)を
投げ入れて、入ったら願いごとがかなうらしい。
2人とも入った。
男性は左手、女性は右手で投げ入れるので、
男性にとっては難易度が高いかも。

宮崎旅行中、韓国からの旅行者に遭遇すること多数。
ツアー客も多くて、
「いかにも日本な観光地があるのに、なぜあえて宮崎?」
と思ったんだけど、宮崎だから特別に多かったわけじゃなくて、
日本の観光地がみんなそうなのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チキン南蛮を求めて〈1> 宮崎科学技術館

2012-07-17 08:19:34 | おでかけの記
先週、2泊3日で宮崎に行ってきた。
初日に、旅行とは関係なく、ショッキングな事態が発生。
そのせいで、半分気もそぞろだったのだけど、
それは別として楽しかったので書いておく。

【宮崎旅行1日め―1】

某所で見た
「宮崎への侵入経路は限られている」
というコメント通り、しゃちほこ村から宮崎へ行くのは
なかなかお手軽にはいかないのであった。
何も知らずに
「じゃあ、12時に宮崎で現地集合
と約束したのだが、しゃちほこ村の最寄空港から宮崎への飛行機は
一日3便しか出ておらず、12時に宮崎にいるには
8:15発9:30着の飛行機に乗るしかない。
しかも自宅から空港まではスムーズに行っても1時間半かかるので、
当日は(わたしにしては)脅威の5:30起き。
それでも間に合わず、結局バス乗り場までタクシー。
ぎりぎりバスに間に合って、無事飛行機に乗れた。
早朝の地下鉄は本数が少ないので要注意だ。

宮崎空港は曇っていたが、パームツリーが並んでいて、
ガラス越しにもすでに南国の雰囲気。
眠くてたまらず、がっつり朝ごはんを食べる気力もなかったので、
朝からいきなりソフトクリーム。

空港で売ってた日向夏ソフト。
ソフトクリームって、いつも食べるスピードが
溶けるスピードに追いつかず、最後は手がべたべた。

待ち合わせ時間まで2時間あったので、
空港からJRで宮崎駅まで出て
(中心駅だと思われるのに、改札が自動でない)、
近くの宮崎科学技術館に行く。
ここは……なんというか……
小学1~2年生が社会見学で来るような、ちんまいところ。
案の定、ちびっこたちがいた。
というか、ちびっこしかいなかった。
(後から中学生たちを発見)
個人的にはおもしろかったけど。


入口近くにいた「コスモ博士」。
音声に合わせて動いてる。
どうしたってロボットという感じなのだけど、案外動きはなめらか。
おもしろかったのはこれ。

「実はわしの腕1本の治療費は なんと150万円なんじゃぞ!」

「壊さないでくれ!!」という職員の切実な叫び。


好きなボタンを押して視聴できる宇宙関係の番組は
知らないことが多かったので楽しめた。
宇宙事業って人類の知恵の結集って感じがする。
宇宙に出て行った探査機の故障に際して、
地上から機械を制御して対処できるのがすごいよね。
その道のプロフェッショナルたちが集まって、
持てる限りの知恵と技術を出しきっているという
現場の雰囲気がいい。
そして、「はやぶさ」が大気圏に突入して消滅する映像に
人が心を打たれちゃうのは、きっと、

流星のように「美しく」なおかつ「散っていく」

からなんだよね。
映画なんかを見てると、こういう滅びの美みたいなのが
好きなのは日本人だけじゃない気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK大河「平清盛」レビュー28

2012-07-15 20:46:18 | NHK大河「平清盛」レビュー
【第28話の重盛】

今日も笑顔なし。
そろそろ心配になってきた。

**************************************

義朝の最期、頼朝&常盤母子の処遇……と戦後処理の回。
子どもまで産ませた後でほかの公卿に下げ渡したという
常盤との関係を、
「友だちの妻だから、手は出してません!
 ほかの相手を見つけてやりました
ときれいごとで済ますんじゃないだろうかと心配していたのだが、
ばっちり押し倒してたんで安心した。
常盤に対する執着がないわけじゃない、でも、それよりも
「常盤と子どもたちを助けるには、それなりの理由付けが必要だからね」
という理由を前面に出した描き方で、義朝との関係とか
今後の常盤の扱いともそれなりに辻褄が合ってるよね。
前回の
「常盤はあなた様だけの妻にございます」
もうまく効いてた。
しかし、身重の常盤をかくまい、出産させる鬼若って……
忠盛&舞子と同じだな。
「常盤のことが好きでした、だから義経に忠義を誓い守り抜きます」
ってストーリーなの??
頼むから、これ以上鬼若にスポットライトをあてないでくれ。
不必要に出過ぎだよ!!

そして、最後まで引きずっていた「信頼=楊貴妃」。
自分のもとに逃げ込んできた信頼を、
優しくいたわるようなことを言いながら
突然信西から贈られた長恨歌絵巻を出してきて
突き放す後白河……ドSだね! 知ってたけど!
いとおしくなってきちゃったところだけに、
塚地信頼が今回で退場だと思うと淋しい。
それにしても、身内だから今回は見逃すと言われた成親は、
なんで信頼に加担したのか、結局よくわからなかったな。

「できる男」になってから、その内心をあらわにしなくなった
清盛は、頼朝に義朝を重ねあわせ、
義朝に向かって心情を吐露するわけなのだが、
……これ、口に出してないよね?
清盛の脳内で繰り広げられた「清盛ひとり劇場」だよね?
頼朝に向かってホントにしゃべってたら、
ただのおかしい人だもんね。
義朝に対する清盛のセリフにはちょっと泣けた。


来週はかつて平家一門の男たちをデレデレさせてた
天パ美少女・滋子の回。
久しぶりの恋愛回ね。

【その他いろいろ】

・囚われの身となった頼朝のところにやってきて
「この前の戦でオレがダメダメだったのは初陣だったから!」
 とわざわざ言い訳しにきた宗盛。
 しかし、頼朝に認識されていなかったことが発覚、
 なおかつ自分も初陣だったと頼朝に知らされて
「お、お前なんか負けた源氏のくせに! ばーかばーか!」
 みたいなことを言っておった。
 この時点でもう、器の大きさの勝負がついてる。
 第17回で不良の叔父(時忠)に刻み込まれた呪いのせいか……
 悲しくなってくる。

・いきなり坊主が邸にやってきた。
 清盛「師光殿!」
 よくわかったな!? 今回いちばんのびっくりポイント。

・安達盛長登場。
 なぜ池禅尼とつながってるのかは謎。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

79:李家幽竹 『おそうじ風水』

2012-07-13 09:48:09 | 12 本の感想
李家幽竹『おそうじ風水』(日本実業出版社)
★★★☆☆

例によって、部屋が散らかっているので、
掃除をする気を起こさせるような本を探してきた。
毎回この手の本を読んでいたら、
読むものがなくなるのでは……と思っていたのだが、
このジャンルは読んでも読んでも読みつくせないほど
たくさん出ているので安心だ。
わたしと同じように、世間の多くの人にとって
「掃除」は永遠の課題であるに違いない。
(ついでに「ダイエット」と「早起き」も)

正直、風水にはあんまり興味がなくて、
「鏡は最後に生気のあるものを映して、
 白っぽい布や光沢のある布で包んで捨てる」
とか、面倒くさくてやってられないと思うのだが、
本を読むと
「きれいにするほうが、しないよりは断然いいよね!」
という気分になるからいい。
読んだあとでちゃんと掃除した。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

78:えのきのこ 『てくてく宮崎』

2012-07-12 09:10:26 | 12 本の感想
えのきのこ『てくてく宮崎』(ワニブックス)
★★★☆☆

過度の期待は失望のもとだと、頭の片隅で理解しているものの、
宮崎行きが楽しみすぎて平常心を失っているこのごろ。
ここ数年、旅行をこんなに楽しみにしていたことが
あっただろうか……。
理由はよくわからないが、自分が盛り上がっているので
さらなる燃料を投下。

これはイラストと写真、文章を組み合わせた旅行記。
わたしは、ブログの旅行記は、基本的に
自分のための備忘録だと思っている。
何の変哲もない写真や文章でも、書いた本人は
それを目にしただけでその時の気分や関連事項を
思い出すものね。
一方で、人に読ませることを前提としているものは、
その人だけの体験を描いたものでなければ
おもしろくないと思っているし、誰が行っても同じであろう体験とか
ガイドブックに載ってるような写真はわざわざ他人の旅行記で
見る必要がないと考えている。
その点これはガイドブックにはない内容がたくさんあってよかった。
鬼の洗濯板の足元の貝殻とか。
自分が行くところを中心に読んでいたのだけど、
それ以外の場所にも心惹かれる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

77:谷澤潤 『ブレインダンプ』

2012-07-11 04:35:36 | 12 本の感想
谷澤潤『ブレインダンプ』(東洋経済新報社)
★★★★★

「脳科学」ブームで大量に出回った「脳」関係の文章を
仕事でうんざりするほど読んでいるので、
正直なところ、もう「脳」という単語の出てくる本は
読みたくないんである。
しかし、これは珍しく著者が同業。
そんなわけで手に取ったのだけど、
非常におもしろかった。
浮かんでは消えていく思考を、見過ごさずに形に止め、
実行せよ!という自己啓発本なんだけど、
同業だと生活パターンも似てくるし、
著者のちょっとした自己開示的な記述や体験談を
自分の仕事に引き付けて受け止められるので
実践してみようという気にさせられる。
わたしには「がっつり稼ぐぞ!」とか「規模を大きくするぞ!」とか
いう経営者としての意欲が著しく欠けていて、
できる限り働きたくないと思っているのだが、
「思考を整理したい」「落ち着かない気分から解放されたい」
という気持ちは非常に強いので、モチベーションは上がった。

先日、同業の会社にお邪魔したときに
パソコンで作成したらしいマインドマップがあって、
「これ、パソコンでどうやって作るんだろう……」
と思っていたのだが、そういうソフトがあるのね。
この本を読んで謎が解けた。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする