吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

自宅兼診療所 その6

2012年11月05日 06時45分43秒 | インポート

 こちらも対応に困り果てたが、とりあえず「傘はご自宅にあるそうですよ。また妊娠している妹さんもご自宅にいますので」と説得しご自宅へ帰ってもらうようにした。自宅まではきちんと帰れるとのことであったが商店街の道に突き当たって見えなくなるまでは、彼女の後姿を確認した。さてどうやら認知症の疑いもあるが、こちらには何も情報がない。おかかりの医院からの指示ですでに介護サービスは受けられているかもしれないので、うちから包括支援センターに連絡するのも気が引ける。しかしこのまま何もしない状態のままでは、うちも無責任であろう(と言っても果たすべき責任はありそうで実はないのであるが)。まあ乗りかかった舟なので、とりあえず地域の民生委員の方に連絡して事情をお話した。この地域担当の民生委員のかたは心当たりはないが調べてくれるとのことであった。他院おかかりの患者さんについては、どこまで面倒を見てあげたらよいのかまだまだ自分も難しいなぁ~と感じている。ビル診療所では起こりえない、自宅兼診療所ならではの一コマであった。