吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

診療こぼれ話 その13

2012年11月24日 06時53分33秒 | インポート

 今では患者さんへ生活習慣に関していろいろと注意・指導することがある。過度の飲酒、偏食、運動不足、喫煙は極めて健康によくないのでやめるようにとお話しする。なんのことはない、研修医時代の自分の生活はこの悪い習慣をすべからく「網羅」していたのである。部屋に帰る時間があったら、病院で1分でも長く寝ていたい。食事など作る時間があったら出前の弁当のほうが楽である。運動などという馬鹿なことをすれば眠くなり業務に差し支える。そしてストレスだらけなのでやたら煙草ばかり吸った。大学病院の救命センターに勤務し始めた時は、一般病院とは異なり寝るところがなかった。そこで夜中、患者の空きベッドに寝ていたら当直婦長に「これはあんたらに用意したものではない」と追い出された。しかたがないので廊下の床に新聞紙を敷いて仮眠した。でもまあいい経験だった。あのおかげでいつでもどこでも寝ることができるようになった。しかしあれで病気にならなかったのは若かったということと運がよかったのだろう。今、この歳でこんな生活をしたらあっというまに肺炎でもおこすか、あるいは生活習慣病になってしまうだろう。いやはや若さとはとにかく頑丈であると換言できる。