きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

家事ロボット

2013-11-26 | 息子keke
渡辺雄二さんの「買ってはいけない××」シリーズの本を、数冊図書館で借りる。
(××には「飲み物」「お弁当」等の文字が並ぶ)
体によくない保存料等を使っている食品を品名つきで掲載している本である。

とは言ったって、安いもん食べるしかないからなァ・・・と思ったが、この手のものを読むと、すぐに影響されやすい私は昨日から、手作り三昧をしている。
夜はハンバーグとポテトの炒め物、サラダ。あさりとキャベツの蒸し煮。
翌朝も早く起きて、レンコンのキンピラを作ってみた。

「よし・・・二人のお弁当がそれぞれできたぞ。」
時間もいつもより全然余裕がある。
そしていつものように化粧っぽいことをしていると、kekeが「今日はお弁当要らないから。」と言う

「どうして?」と訊くと、「どうしてマスクをして弁当を作らないのだ。」と言う。


そうなのだ、前の日に私が咳をしていると、kekeがマスクを持ってきた。
「試験が近いから、風邪をうつさないでほしい。」と言う。


「あぁ、でももう咳は出てないから大丈夫だよ。」と言うと、「大丈夫じゃない、さっき咳をしながら弁当を詰めていた。」とkekeは言う。

もしかしたら、多少はしてたかもしれないが、ちょっとノドがいがらっぽくて、咳払いをしていた程度である。
マスクをするほどのことではないと思ったのだ。
しかし、kekeは風邪がうつると言うので、「それじゃ帰って来てから私が食べるから、冷蔵庫にしまってよ。」と言うと、パタン!としまう。

こんなに早くから起きて、手作りしたのにガックリだ。


夜は夜で帰って来ると、もう疲れてしまう。
いつものようにスーパーに行くが、もう今から作るなんて。。。。

「私は今日の弁当を食べるけど、kekeは何が食べたい?」と言うと、「東京チカラメシでいい」と言う。

何気にいつものスーパーでビールを買うことにした。
弁当コーナーの弁当を見ると「原材料は裏面にあります」とあり、下からのぞくと、いろんな乳化剤だの何とか剤だの使っているようだ。

「ふぅ。。。」

とは言っても今の生活ではなぁ、全て手作りなんて。。。

いや、やろうと思えばできるのかもしれない。
体にムチを打ってこれからご飯を手作りしたり、休日は作り置き料理をたくさん作っておくとか。

「でもそれじゃ、家事ロボットだよ。」


kekeが中学や高校の時に「おかず作り家事ロボット」でいられたのは、夢があったのだろう。
この子を大学に出して、立派な企業で働いて、いいお嫁さんをもらって・・・・
そんな夢があったのだろう。
だから、ああやって年中ご飯を作ることができたのだ。

でも、間違っていた。
息子に自分の夢を託すのが、間違っていたのだ。
自分が我慢して、そこで元をとろう(?)と言う考えが浅はかだったのだ。

私も自由でいい。
息子の自由を認めるためには、まず自分が自由で楽しくおおらかでいられなければ。

そう思いながら、kekeの牛丼を買って帰った。


家に帰ると、皿が全部洗われていた。
「あぁありがとう」と私は言い、これがkekeの牛丼と渡し、自分は冷蔵庫をあけて朝の弁当を食べることにした。


冷蔵庫のフックにはマスクが3つも掛かっていた。