きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

寝たままの父

2013-11-16 | 父の記録と母の思い出
今日は父の面会に行く。

昼食を介助するつもりで来たのに、まだ父は部屋で休んでいて、看護士さんが起こしてくれた。
車椅子に移動するのにも、前に骨折した足が痛いようで、顔をひきつらせたまま。

食事も口に入れたままダランと眠ってしまう。
声を掛けても起きる様子が無い。
車椅子に移動したり、痛かったりで、もう疲れてしまったのだろうか。
看護士さんが「このままだと誤飲の可能性があって危ないから」と口の中に残った食べ物を手袋をはめた指でかき出した。
また後でスタッフで食事をさせます、と言うことになった。

父の苦しそうなひきつった顔を見ると、亡くなった叔母に似ていたんだな、と気がつく。
それまで父と叔母の顔が似てるとは思わなかった。

どちらかと言うと、父は色黒でどっしりした感じで、叔母は色が白くてすました感じ。
並んで歩いても、兄弟だとはあまり見られなかったようだ。

でも、ここで急に二人の顔つきが似ていたことに気がつく。
もしかしたら、苦しい表情が似ているのかもしれない。

人生の終わりで、体が思うように動かず「あなたのためだから」と言われて、足の位置も固定され、痛くて顔がひきつって、食べたものをかき出され、そんな風になっている自分も確かには認識できなくって。
人はこんな風に終わって行くのか・・・と思うと、自分の父が、と言うより、人間が、生きとし生けるものが、切ない。
いったい私達は何の為に生きているのだろう。
そんな感じで。


いつか自分もそんな姿になって、kekeはそれを見ることになるのだろうか。

最後の親バカ。
そんな姿見せたくないなぁ、と思ってしまう。

その時にkekeが大人になって、そんなことにも向き合えるような精神力がついているといいけれど。
とても今はそんな想像できないや。

先週の父のことを思いだそう。
先週は、とてもよくご飯を食べていたこと。
お肉も野菜も、今ではもうそぼろみたいに細かくなっているけれど、よく食べて、最後にリンゴのすりおろしも、プリンも食べていたっけ。

一時期全然口を開けなかった時期があったのに、また元気になったんだと思ったんだっけ。

来週は、また食事ができるようになっているといいな。