今現在はまっているのが、やなせたかしさんの本。
やなせさんとは「アンパンマン」の作者である。
最初に読んだのは去年の夏、「何のために生まれてきたの?」という本を偶然読んだのがきっかけである。
それがとても面白かったので、次に「ぼくは戦争が大きらい」という本を図書館で借りた。
その2冊については、忘れないうちにこの日のブログに書いた。
次に読んだのは、93歳まで生きたやなせさんの健康養生本。
「93歳・現役漫画家。病気だらけをいっそ楽しむ50の長寿法」というタイトルの本である。
これもうんうんと読ませていただいて、軽くこの日のブログで触れてある。
そして、先週読んだのが「アンパンマンの遺書」。
こちらはやなせたかしさんが70歳前後で書いた自分のこれまでの半生を綴った本である。今から20年前ごろの出版だと思われる。(調べてないので間違いかもしれない。アンパンマンの映画化が決まったあたりだと思われる。)
子供の頃(父が早く亡くなり、母が再婚のため、叔父さんの所で育てられたこと)の話、赤紙が届き戦地に行った話(わりとのんびりムードで書かれている)、奥さんとのなれそめ(これはほかの本ではなかなか書かれていないことである。)、三越や(当時はまだ小さな会社で違う社名だった)サンリオで働いていた頃の話・・アンパンマンは編集部では評判が悪く「もうやめてください」と言われたが、なぜか保育園や幼稚園の子供達から人気が出てきた話。
世にいう「サクセスストーリー」であるが、やなせさんの特徴はそれで偉そうにふんぞり返ったりはしないのだ(そういうことをしたくないという信念をお持ちのようだ)。
今週読んだのが「人生、90歳からがおもしろい!」。
こちらは高知新聞に連載していたエッセーをまとめて1冊にしたもののようである。
1話が1ページ半で終わっているので、どこから読んでもいいし、どこで読み終えてもいい。この本でもやなせさんの人柄を知ることができる。
私がまとめてみた、やなせさんの人柄を感じられるエピソード。
●ご当地キャラづくりを頼まれても断れないで引き受けてしまう。自治体などに「お金がないんです」と言われるので、タダで引き受けてしまう。
その数がとんでもない数で正確な数字を調べていないが、どうも200とかそういう類の数になっているようだ。
(エッセーには、その中で2か所からはギャラをいただきました、と書いてある。)
その後このタダ働きが他の漫画家の仕事を奪った、とひんしゅくを買う事態になる。
●体はあちこち手術をしている(膀胱がんは10回以上)、それで「体力がないから」と断りながらも、頼まれると仕事を引き受けてしまうらしい。
(ご当地キャラもだいぶ断ったようである。)
●やなせさんは日本漫画家協会の理事長を引き受ける。
何周年か何かの記念で「日本の漫画大全集」(タイトルは正確ではない)みたいな本がそこから発行されることになるが、やなせさんの作品はそこには1つも載らなかった。
(アンパンマンは絵本だし、それ以前に書いた漫画は売れなかったため。)
●やなせさんの自宅の隣の敷地が売りに出されたので、変な建物が建つとイヤだなぁと思って、自分で隣りの土地を買ってビルを建ててしまう。
そのビルを「日本漫画家協会」の事務所に貸すのだが、家賃は取らなかったという。
●観客を楽しませるために面白い企画を考えるのが大好き。(衣装もハデハデで狙う)
●戦争体験から人間にとって一番辛いことは「空腹」。それを分けることだけが本当の正義。そこからアンパンマンが生まれる。
(戦争はどちら側にとっても正義はありえない。)
●困った人を助けることが唯一の正義という信条から↑のように頼まれると断れなくなってしまうようである。
お昼休みも終わってしまうので、もうやめるが、こういう発想からしても、そんじょそこらの「自分だけ儲かれば良い」という金持ち、お金があることでふんぞり返っている金持ちとは一線を画す。こういう人が日本人で良かったと、誇りに思う。
最後にあるサイトを紹介したい。
●やなせたかし先生が「アンパンマン」に込めた哲学がすごすぎる
本を読まなくても、ここである程度のことがわかるだろう。
実は、ここにある動画を全部見てから、このブログで紹介したかったが、それを待っているといつになるか分からないし、気持も変わってしまうと思い、今ここで紹介した次第である。
やなせさんとは「アンパンマン」の作者である。
最初に読んだのは去年の夏、「何のために生まれてきたの?」という本を偶然読んだのがきっかけである。
それがとても面白かったので、次に「ぼくは戦争が大きらい」という本を図書館で借りた。
その2冊については、忘れないうちにこの日のブログに書いた。
次に読んだのは、93歳まで生きたやなせさんの健康養生本。
「93歳・現役漫画家。病気だらけをいっそ楽しむ50の長寿法」というタイトルの本である。
これもうんうんと読ませていただいて、軽くこの日のブログで触れてある。
そして、先週読んだのが「アンパンマンの遺書」。
こちらはやなせたかしさんが70歳前後で書いた自分のこれまでの半生を綴った本である。今から20年前ごろの出版だと思われる。(調べてないので間違いかもしれない。アンパンマンの映画化が決まったあたりだと思われる。)
子供の頃(父が早く亡くなり、母が再婚のため、叔父さんの所で育てられたこと)の話、赤紙が届き戦地に行った話(わりとのんびりムードで書かれている)、奥さんとのなれそめ(これはほかの本ではなかなか書かれていないことである。)、三越や(当時はまだ小さな会社で違う社名だった)サンリオで働いていた頃の話・・アンパンマンは編集部では評判が悪く「もうやめてください」と言われたが、なぜか保育園や幼稚園の子供達から人気が出てきた話。
世にいう「サクセスストーリー」であるが、やなせさんの特徴はそれで偉そうにふんぞり返ったりはしないのだ(そういうことをしたくないという信念をお持ちのようだ)。
今週読んだのが「人生、90歳からがおもしろい!」。
こちらは高知新聞に連載していたエッセーをまとめて1冊にしたもののようである。
1話が1ページ半で終わっているので、どこから読んでもいいし、どこで読み終えてもいい。この本でもやなせさんの人柄を知ることができる。
私がまとめてみた、やなせさんの人柄を感じられるエピソード。
●ご当地キャラづくりを頼まれても断れないで引き受けてしまう。自治体などに「お金がないんです」と言われるので、タダで引き受けてしまう。
その数がとんでもない数で正確な数字を調べていないが、どうも200とかそういう類の数になっているようだ。
(エッセーには、その中で2か所からはギャラをいただきました、と書いてある。)
その後このタダ働きが他の漫画家の仕事を奪った、とひんしゅくを買う事態になる。
●体はあちこち手術をしている(膀胱がんは10回以上)、それで「体力がないから」と断りながらも、頼まれると仕事を引き受けてしまうらしい。
(ご当地キャラもだいぶ断ったようである。)
●やなせさんは日本漫画家協会の理事長を引き受ける。
何周年か何かの記念で「日本の漫画大全集」(タイトルは正確ではない)みたいな本がそこから発行されることになるが、やなせさんの作品はそこには1つも載らなかった。
(アンパンマンは絵本だし、それ以前に書いた漫画は売れなかったため。)
●やなせさんの自宅の隣の敷地が売りに出されたので、変な建物が建つとイヤだなぁと思って、自分で隣りの土地を買ってビルを建ててしまう。
そのビルを「日本漫画家協会」の事務所に貸すのだが、家賃は取らなかったという。
●観客を楽しませるために面白い企画を考えるのが大好き。(衣装もハデハデで狙う)
●戦争体験から人間にとって一番辛いことは「空腹」。それを分けることだけが本当の正義。そこからアンパンマンが生まれる。
(戦争はどちら側にとっても正義はありえない。)
●困った人を助けることが唯一の正義という信条から↑のように頼まれると断れなくなってしまうようである。
お昼休みも終わってしまうので、もうやめるが、こういう発想からしても、そんじょそこらの「自分だけ儲かれば良い」という金持ち、お金があることでふんぞり返っている金持ちとは一線を画す。こういう人が日本人で良かったと、誇りに思う。
最後にあるサイトを紹介したい。
●やなせたかし先生が「アンパンマン」に込めた哲学がすごすぎる
本を読まなくても、ここである程度のことがわかるだろう。
実は、ここにある動画を全部見てから、このブログで紹介したかったが、それを待っているといつになるか分からないし、気持も変わってしまうと思い、今ここで紹介した次第である。