今日はモコの半年点検の日だ。
珍しいのは、晴れていること。
モコをディーラーに持って行く日はほとんど雨だったのだ。
半年点検は1時間ぐらいで終わるので今まで代車を貸してくれることは無かったが、ダメモトで「代車ありますか?」と言うと、今回は用意してくれると言う。
手続きをしている間、担当のN浦さんと話ができた。(N浦さんはいつも忙しくて居ない事も多い。)
「もう5年半になりますね。あっと言う間ですね。」とN浦さんは言い、私も「ほんとに!」と答える。「息子さんは如何ですか?」と言うので、「今ハケンで働いています。」と答えると「お仕事続いているんですね。」とN浦さんは言う。
「あれ?半年前もそう言いましたっけ?」
「そうでしたよ。」
N浦さんのお兄さんもやっとここで結婚が決まりました、と言い、兄弟がみんな世帯を持つことになったそうである。
「まだご両親もお元気でしょうし、これから楽しみですね。」
そんな話をしていると、代車の用意ができました、と言われ、受付の人が「エート代車は・・」と言い、N浦さんに小声で「・・・この車で大丈夫ですか・・?」と言い、N浦さんは「これしかなかったので大丈夫です。」と答える。ちなみにサインをする際に「車両保険は入ってないので傷がついた時はご修理願います。」と言われる。
この会話に一抹の不安を覚えながらも、代車に案内してもらう。
「代車はこれになります。」とN浦さんの先には、かつてないほどの大きさの車がある。
「これですかぁ~・・・@@」
それは、バネットという車種である。(ちなみにこれ。)
これは乗用車ではなくワンボックスとかライトバンという類のものではないのだろうか。。。
「いくらなんでもこれは大きすぎるのでは・・・」とおののくが、N浦さんは「sakeさんももう車に慣れているから大丈夫ですよ。」等と言う。
中を開けて覗いて、どう見ても縦はモコの1.5倍はある。(これ、お尻から駐車したらガシャンとやるな。。。)と私は思う。(「車両保険は入ってませんので」の言葉がグルグル頭を回る。)
まぁええわ、これからあまり遠出をする予定はなかった。朝買ったニラも洗ってペーパータオルで包んでおきたかったし、半分は餃子にしてしまいたい。
そんなこんなで乗り込むと、おぉ~~~@@、まるでトラックを運転するみたい。
(これはこれでまた面白いかもしれない。)と私は考え、ちょっと駐車の練習をしたくなった。
信号待ちになってやっと車内を見ると、オーディオデッキが何も入ってない。
仕方が無いから、窓を開け、車のエンジン音を聞きながら走る。
(めちゃ懐かしい!!)
そうだ、まだ車を買う前はこうしてレンタカーを借りて、窓をあけ、車の走る音を聞きながら走っていたのだ。窓を開けるのは他の車が近寄るのが分かるから。バックミラー・サイドミラーを見る余裕がなかったので、その音を頼りに前後左右の車を判断していた頃だ。
懐かしい!
いいぞ、これ。
そして某スーパーに行き、左右に何も止まっていない遠い場所で試しに駐車してみることにした。モコは小さいので、右端がそこそこ入れば左端は自然に枠内に収まって入れることができる。しかしこの車は幅があるので、なるべく右もギリギリ近く寄せて入れないと・・・そしてバックも見ながら、ここいらかなぁと思って駐車。降りてみると、やはり左は枠を踏んでしまった。
しかし今日はそれ以上練習はしなかったし、遠くも行かなかった。
あの「車両保険は入ってませんので・・・」という言葉がグルグル回るのと、最近食費が掛かっているので、余計にガソリンを入れたくなかったのである。
駐車場の大家さんに「今日一日はこの車になります。」と断わるためにピンポンを鳴らすとおばあさんが出てきた。「うちの車もこの前車検に出したのよ。」と言い、1年で10何万掛かってね、2年で20万以上になった。」と言う。
「車は何年になりますか?」
「もう12年だね。」
そのぐらいになると本当は買い換えちゃった方がいいのかもしれない、なんて話をしていた。
今日はそんなこんなであまり代車で移動しなかったが、帰り際少し遠回りをして持って行くことにした。乗り込むと新車の匂いがする。やっぱりトラックを運転するみたい。まだ800キロぐらいしか走ってない。よく見たら新車だ。いいな。
それでグルグルと回ってみた。駐車も必要に迫られればできそうだなと思った。
道路のラインを見ると、少し左寄りに走っていることに気がついた。車幅が大きいのに今までの感覚で乗るから左寄りになるのだろう。でもそれに気づくのも楽しかった。
点検の終わったモコが帰ってきた。今日は晴れたのでこのまま、ピカピカのまま帰れる。
もうN浦さんは居ないようだった。N浦さんの話では「10年か10キロ」が車の賞味期限の目安だと言う。
モコに乗るとアクセルが重いのとブレーキも甘いのに気がついた。
新車と比べるとやはり分かってしまう。
いつかモコともお別れの日が来るのだろう。いつ、どんな風に別れるのだろう。
中古屋さんで買い取ってもらうのかしら。
でも、値札のついたこの車はみたくない。
今までのことが走馬灯のように思い出され、ちょっと悲しくなってしまった。
これからゆっくり心の準備をしていかなくては。車を買ったことも少し後悔した。(この後、車に車検証が入っていないことに偶然気がついて、また引き返す。)
珍しいのは、晴れていること。
モコをディーラーに持って行く日はほとんど雨だったのだ。
半年点検は1時間ぐらいで終わるので今まで代車を貸してくれることは無かったが、ダメモトで「代車ありますか?」と言うと、今回は用意してくれると言う。
手続きをしている間、担当のN浦さんと話ができた。(N浦さんはいつも忙しくて居ない事も多い。)
「もう5年半になりますね。あっと言う間ですね。」とN浦さんは言い、私も「ほんとに!」と答える。「息子さんは如何ですか?」と言うので、「今ハケンで働いています。」と答えると「お仕事続いているんですね。」とN浦さんは言う。
「あれ?半年前もそう言いましたっけ?」
「そうでしたよ。」
N浦さんのお兄さんもやっとここで結婚が決まりました、と言い、兄弟がみんな世帯を持つことになったそうである。
「まだご両親もお元気でしょうし、これから楽しみですね。」
そんな話をしていると、代車の用意ができました、と言われ、受付の人が「エート代車は・・」と言い、N浦さんに小声で「・・・この車で大丈夫ですか・・?」と言い、N浦さんは「これしかなかったので大丈夫です。」と答える。ちなみにサインをする際に「車両保険は入ってないので傷がついた時はご修理願います。」と言われる。
この会話に一抹の不安を覚えながらも、代車に案内してもらう。
「代車はこれになります。」とN浦さんの先には、かつてないほどの大きさの車がある。
「これですかぁ~・・・@@」
それは、バネットという車種である。(ちなみにこれ。)
これは乗用車ではなくワンボックスとかライトバンという類のものではないのだろうか。。。
「いくらなんでもこれは大きすぎるのでは・・・」とおののくが、N浦さんは「sakeさんももう車に慣れているから大丈夫ですよ。」等と言う。
中を開けて覗いて、どう見ても縦はモコの1.5倍はある。(これ、お尻から駐車したらガシャンとやるな。。。)と私は思う。(「車両保険は入ってませんので」の言葉がグルグル頭を回る。)
まぁええわ、これからあまり遠出をする予定はなかった。朝買ったニラも洗ってペーパータオルで包んでおきたかったし、半分は餃子にしてしまいたい。
そんなこんなで乗り込むと、おぉ~~~@@、まるでトラックを運転するみたい。
(これはこれでまた面白いかもしれない。)と私は考え、ちょっと駐車の練習をしたくなった。
信号待ちになってやっと車内を見ると、オーディオデッキが何も入ってない。
仕方が無いから、窓を開け、車のエンジン音を聞きながら走る。
(めちゃ懐かしい!!)
そうだ、まだ車を買う前はこうしてレンタカーを借りて、窓をあけ、車の走る音を聞きながら走っていたのだ。窓を開けるのは他の車が近寄るのが分かるから。バックミラー・サイドミラーを見る余裕がなかったので、その音を頼りに前後左右の車を判断していた頃だ。
懐かしい!
いいぞ、これ。
そして某スーパーに行き、左右に何も止まっていない遠い場所で試しに駐車してみることにした。モコは小さいので、右端がそこそこ入れば左端は自然に枠内に収まって入れることができる。しかしこの車は幅があるので、なるべく右もギリギリ近く寄せて入れないと・・・そしてバックも見ながら、ここいらかなぁと思って駐車。降りてみると、やはり左は枠を踏んでしまった。
しかし今日はそれ以上練習はしなかったし、遠くも行かなかった。
あの「車両保険は入ってませんので・・・」という言葉がグルグル回るのと、最近食費が掛かっているので、余計にガソリンを入れたくなかったのである。
駐車場の大家さんに「今日一日はこの車になります。」と断わるためにピンポンを鳴らすとおばあさんが出てきた。「うちの車もこの前車検に出したのよ。」と言い、1年で10何万掛かってね、2年で20万以上になった。」と言う。
「車は何年になりますか?」
「もう12年だね。」
そのぐらいになると本当は買い換えちゃった方がいいのかもしれない、なんて話をしていた。
今日はそんなこんなであまり代車で移動しなかったが、帰り際少し遠回りをして持って行くことにした。乗り込むと新車の匂いがする。やっぱりトラックを運転するみたい。まだ800キロぐらいしか走ってない。よく見たら新車だ。いいな。
それでグルグルと回ってみた。駐車も必要に迫られればできそうだなと思った。
道路のラインを見ると、少し左寄りに走っていることに気がついた。車幅が大きいのに今までの感覚で乗るから左寄りになるのだろう。でもそれに気づくのも楽しかった。
点検の終わったモコが帰ってきた。今日は晴れたのでこのまま、ピカピカのまま帰れる。
もうN浦さんは居ないようだった。N浦さんの話では「10年か10キロ」が車の賞味期限の目安だと言う。
モコに乗るとアクセルが重いのとブレーキも甘いのに気がついた。
新車と比べるとやはり分かってしまう。
いつかモコともお別れの日が来るのだろう。いつ、どんな風に別れるのだろう。
中古屋さんで買い取ってもらうのかしら。
でも、値札のついたこの車はみたくない。
今までのことが走馬灯のように思い出され、ちょっと悲しくなってしまった。
これからゆっくり心の準備をしていかなくては。車を買ったことも少し後悔した。(この後、車に車検証が入っていないことに偶然気がついて、また引き返す。)