津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

「介錯人の末裔」

2008-08-29 12:12:17 | 書籍・読書
 当サイトでもご紹介している「Coffee Break Essay」 
ご先祖を辿れば熊本人の、東京在住道産子サラリーマン・エッセイスト近藤健氏の作品集だ。
その中にも在る「介錯人の末裔」が、「2008版ベスト・エッセイ集--美女という災難」に掲載された。

    ■内容紹介■ (文芸春秋社サイトから引用)
【有馬稲子さんの「美女という災難」はじめ加藤一二三、柳家小満んら異色な顔ぶれも楽しめる全54篇。決して損をしない上質エッセイ集

 有馬稲子さんが「この年になると臆面もなくいえますが」と前置きして語る、美女という災難とは……? 表題作はじめ、ほうという話、えっと驚く話、心がなごむ話など、珠玉の54篇。棋士、加藤一二三さんの「一〇〇〇回目の敗戦」は昨年のトピックとしても秀逸です。「なんでも鑑定団」の中島誠之助さん、落語の柳家小満ん師匠など、常連の人たちにまじって顔ぶれも多彩です。今年は、例年の60数作からかなり本数を絞りこみ、より読みやすくなりました。】

 近藤氏の作品の掲載は、05年ベストエッセイ集・掲載「警視総監賞」、06年ベストエッセイ集・掲載「昆布干しの夏」につづいての快挙である。エッセイをお読みいただくと分かるが、氏は赤穂義士「堀部弥兵衛」の切腹の際、介錯をつとめた米良市右衛門のご子孫である。そのことがウイットに富んだ筆致で綴られている。ご先祖さがしにいささかのお手伝いをして以降、ご厚誼いただいている。随分以前に密かにご連絡をいただいていたのだが、こうして公に発表されると一段と嬉しさが増してくる。是非とも皆様にはお買い求めいただき、お読みいただきたいと思う。津々堂お薦めの一書である。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友あり駄句あり三十年-恥多き男づきあい春重ね

2008-08-29 10:57:42 | 書籍・読書

友あり駄句あり三十年―恥多き男づきあい春重ね



 落語家入船亭扇橋が主催する、「東京やなぎ会」という俳句結社がある。
私は俳優・小沢昭一の著作を数冊読んで、東京やなぎ会の所在をしりその凄さを知った。
先にご紹介した「風天」にも紹介されているが、参加され居るお歴々の顔ぶれが凄い。
その東京やなぎ句会が本を出している事を知り、「日本の古本屋」を検索、早速注文した。二冊の内の一冊だから貴重品である。
   【友あり駄句あり三十年-恥多き男づきあい春重ね】
     編:東京やなぎ句会 出版社:日本経済新聞社
 
 随分以前妻の友人が、熊大文学部の某教授が主宰する俳句結社で、俳句の勉強をしているという話を聞いて随分心を動かされたのだが、生来のなまけ心が心配で入門前に頓挫してしまった。それでも俳句には大変興味があって、句集などよく読む。久保田万太郎の句など、ただただ恐れ入ってしまう。やなぎ句会のお歴々の句は、みな洒脱で面白い。
変な小説や、肩のこる歴史史料を読む合間に、心の清涼剤として親しんでいる。
待ち遠しくて仕方がない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする