津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

内藤濯と内田健三

2008-08-27 14:29:41 | 歴史
 内藤濯と内田健三の名前を同時に打ち込んで検索しても、せいぜい「熊本県出身の有名人」としてしか出てこない。内藤濯は「星の王子様」で有名なフランス文学者、内田健三は政治評論家だが、二人は・・「伯父甥」の間柄である。濯の妹タエは八代の素封家、内田暜次郎に嫁いでいる。内田健三はその子息である。伯父(暜次郎の兄)健太郎は、西園寺公望・原敬・高橋是清・加藤友三郎・斎藤実内閣の外務大臣を勤めている。
         ja.wikipedia.org/wiki/内田康哉
         ja.wikipedia.org/wiki/内田健三
 
 田邊城籠城衆・中村甚右衛門のご子孫、東京立川市在住のTS氏とはサイトを通じてご厚誼を戴いているが、氏の祖父正勝氏の弟(澤村重雄)の長女優子(悠子)さんであるとの事を知り驚き入ってしまった。昭和23年から熊本県は、いわゆる「熊本の偉人」として「熊本県近代功労者顕彰」を行っているが、内藤濯は平成19年に顕彰された。遅きに失した感じがする。氏の紹介が下記サイトに詳しく紹介されており、濯氏・優子氏の写真もある。                                            http://www.pref.kumamoto.jp/education/hinokuni/ijin/ijin_menu.html#kousekishuu

 濯の父、内藤泰吉は横井小楠の薫陶を得て医学を以ってその名を成した。
          www8.ocn.ne.jp/~s-yokoi/1.hitobito/hitobito-6.htm

 内田健三氏は、直木賞作家光岡明氏とともに、細川護貞氏と面談「細川護貞座談―文と美と政治と 」(中公文庫)を著したりしている。
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永井荷風曰く

2008-08-27 12:33:36 | memo
 「大厦の覆る時、一木はこれを支える力がない。時の運はその力なきその価なき匹夫にも光栄を担わせ、その才ありその心ある偉人にも失墜の恥辱を与える。いつの世にも歴史は涙の詩篇ではなかったか。江戸三百年の事業は崩壊した。そして浮浪の士と辺陬の書生に名と冨と権力とを与えた。彼らのつくった国家と社会とは百年を保たずして滅びた。徳川氏の治世より短きこと三分の一に過ぎない」
               昭和20年12月10日草「冬日の窓から」より
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