津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

句法・語彙

2010-02-02 17:49:30 | 徒然

 以下に掲げる語彙は、古文書解読をする上では絶対修得しておくべきものであろう。
これはなんと「センター試験」受験対象者に対して、「修得することが望ましい語彙には次のようなものがある」として公開されている、あるサイトから引用したものである。
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■読み・意味とも多岐にわたる重要語30
見・為・之・与・夫・如・若・将・且・宜・而・爾・斯・者・焉・悪・以・惟・自・即・故・謂・已・事・少・卒・直・徒・毎・尤
 
■重要語135 名詞・和漢異義語
鬼・故人・大丈夫・百姓

■名詞・人称(一)
己・寡人・孤・朕・不肖・予(余)

■名詞・人称(二)
子・小子・足下・女・二三子・陛下

■名詞・呼称
字・諱・諡・号

■名詞・人物                  荘子
夷狄・燕雀・客・兄弟・鴻鵠・胡虜・孺子・聖人・壮子・弟子・朋・夫子

■名詞・君臣役職
君・君子・卿・左右・士・上・丞相・小人・臣・大夫・天子・天帝

■名詞
朝・苛政・逆旅・乾坤・孝・光陰・恒産・恒心・社稷・城・人間・為人・邑

■動詞
遊・中・過・更・諌・詣・曰・云・居・膾炙・叩頭・対・弑・前・賜・足・誅・封・征・説

■形容詞形容動詞
殆・衆・難・罔・鮮(寡)・易・工・碧

■副詞
勝・敢(肯)・新・或・聊・壱・転・各・徐・曾(嘗)(常)・還・莞爾・畢(尽)・屡(数)・頃(姑)(暫)・須臾・頗・既・渾・径・乍(忽)・会・具・倶・遽・果・甚・窃・方・固(素)・差(稍)(良)・漸・纔(才)

■助字
相・所謂・今・於・如此(如是)(如斯)(若此)(若是)(若斯)・蓋・維・諸・其・抑・所・用・已矣(已矣乎)(已矣夫)(已矣哉)・所以・従・因
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 さてこのサイトとは  http://www.nara-wu.ac.jp/fuchuko/curriculum/study/Japanese/kanbun.html
 【漢文のワード】 等を読むと大変勉強になる。時折こんなサイトに紛れ込んでみるのも良いものである。

コメント (2)
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絶景かな・・

2010-02-02 13:00:28 | 熊本
 NHKのお昼のニュースで映し出された、今日の熊本城の姿に思わず歓声を上げてしまった。
今朝の熊本は深い霧に覆われた。その霧が熊本城の石垣から下を全て覆い隠し、天守や櫓が乳白色の霧のうえに見事に浮かんでいる。今迄にお目にかかったことのない素晴らしい景色であった。
多分明日の新聞紙面で紹介もされるだろうが、新聞社にお願いして写真を取り寄せたいと思っている。50年に一度、いや100年に一度の景色だろう。出来うれば我サイトのスクリーンセーバーとして使いたいほどだ。皆様にも是非ともご紹介したいと思うのだが・・
絶景かな、絶景かなであった。                          感激・・
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親心

2010-02-02 11:19:15 | 歴史
 齊護公の遺事である「陽春集」に、多くの歌が記されている。
その中に公の我が子を思う二篇の歌を見つけた。

      七夜
 生ひそむる二葉の小松いく千代の
              さかえをかけて契るゆくすゑ


      元服
 こむらさき千代のゆかりの行末を
              はつもとゆひに結びおかまし

                  初元結

 陽春集に於いては、掲載順は逆になっている。当然のことながら、歌が何方に対してのものかは
明らかではない。六男五女をなされたが一男三女が夭折し、嫡男・慶前公も23歳で亡くなられた。
齊護公の跡13代当主となったのが二男・韶邦(護順・慶順)、14代が三男護久、四男承烈(承昭)は
津軽家の養子となり、五男が一時喜連川家の養子となって出奔した護美(良之助)である。
勇姫様は越前松平慶永(春嶽)公夫人、末子喜久姫は米沢上杉家十四代茂憲(龍千代)に嫁いだ
が十九歳で亡くなっている。
 ふたつの歌が何方に対してものであるのかの穿鑿は必要ない。
父親の心情は、あまねく全ての御子に対してのものであろう。
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齊護卿遺事 ・・ 5 (了)

2010-02-02 08:06:54 | 歴史
一、前にもいへる如く、特愛殊遇好悪の御気色いさゝかもおはしまさゞるにつけて、最め
   でたき御詠あり

     秋の野の千草は色をあらそへど月はわきてもやどらざりけり

   と、實に御本姓おのずからあらはれ侍るにこそ、晩年には御詠歌いよ/\すゝませ給
   ひて、高調あまたありけらし、既に江戸人某の撰みたる大江戸集といへるにも、御歌數
   首を載せたり、其歌どもは、

             関立春
     あふ坂の関のすぎむら打ちかすみひと夜にこへて春はきにける

             庭花
     雲とだに打ちまもらるゝ庭ざくら花のさかりはあからめもせず

             田蛙
     せきいれし水のうたかたあはれにもくるゝ門田に鳴かはづかな

             月
     雲はらふ風なかりせばいかでかくさやけき月のかげを見てまし

             秋雨
     とにかくに袖やすからぬおとすなり桐の葉さそふ秋のむらさめ

             冬月
     木がらしにさはる日一葉のくまもなしかげさえまさる冬の夜の月

   又御逝去ありし年の前年の暮に

     行年をいかにをしとていかにせんとてもかくても留らざりけり

   と遊され、その明る春より、心地例ならずおはしまして、四月にかくれ給ひしは、御先識
   とも申すべき歟、いともかなしくかしこかりし御事なり
一、故久我殿従一位内大臣通明の北の方は、治年君大訽院の姫君就姫君にて、君のために、大みおばに
   あたらせ給ふ、此御方の歌を能くし給ひしは、世にいちじるし、御集あり、櫻木集と名づ
   けらる、其序文は、君にあつらへ給へり、今梓にのぼし給へれば、こゝに贅せず、此御方は
   やく孤とならせ給ひ、華洛ながらも、雲ゐのはるけきに嫁し給ひ、御子さへ世を早うし
   給ひしなど、よろづに御心ぼそかめるを、君ふかくおぼしやらせ給ひて、江戸への御ゆ
   きかひに、とふらひまいらせ給ふはさらなり、かにかくに御心用ひ給ふ事、ねもごろな
   る御事なり
一、詩作もあらせられけり、辛島才蔵が江戸を發ちてかへれる時に、賜ひたる詩あり

           送鹽井叟歸郷三首
   百花含咲艶陽時、東武今朝惜別離、五十三亭歸去後、鎮西風月與翁期
   獨送歸人酌別邑、和風如煽柳如絲、雖知他日相逢近、無奈暫時戀戀情

   三千里路欲珍重、只願老年四體全、再會應論治安策、欲矯我癖倚良賢

  右之詩は、才蔵が江月へ参りつかへし時の御作なれば、御年わかくおはしましゝころ
  なり、給句中、老儒を重ぜられ、答を乞はせ給ふ御心浅からざるを伺ひ来るべきなり、か
  ゝる御事なほあまたあるべし、又いつの御作なりしにか近侍のもの賜ひたる中に

           春日郊行
   東郊十里野禽啼、歩歩風光花満渓、日暖千村農事起、一年豊■在春犂

  これら一時の御口吟に、農事のうへにも及ばせたまへるぞ、有がたかりける

                      (了)
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